DREAMが本日会見を行いカードを発表。
無効試合のまま裁定主催者預かりとなっていた青木真也vsJ.Zカルバンは、再戦という形で一応は収まった。
一方では、大会推薦枠の「シード」として出場の宇野薫に対し、川尻達也、石田光洋が激怒。
4月29日、120パーセントの青木真也を見せるだけ
会見の様子、各選手のコメント詳細は以下で確認を。
内容まとめ。
■DREAM.2 ミドル級グランプリ2008 開幕戦
4月29日(火・祝)埼玉・さいたまスーパーアリーナ 開始16:00
【追加対戦カード】
<ライト級GP1回戦>
青木真也 vs JZカルバン
【既報対戦カード】
<ミドル級GP1回戦>
桜庭和志 vs アンドリュース・ナカハラ
田村潔司 vs 船木誠勝
デニス・カーン vs ゲガール・ムサシ
■DREAM.3 ライト級グランプリ2008 2ndROUND
5月11日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナ 開始16:00
【決定対戦カード】
<ライト級GP2回戦>
川尻達也 vs ルイス・ブスカペ
宇野薫 vs 石田光洋
ヨアキム・ハンセン vs エディ・アルバレス
永田克彦 vs 青木真也×J.Z.カルバンの勝者
- 青木vsカルバンの裁定は「反則かどうかどちらとも言えない」として没収試合に。再試合で決着をつける。
- この再戦はケジメのものであり、約2週間後の永田戦に挑むかどうかは選手の判断に任せる。「勝者が2回戦で永田と対戦」は主催者の希望であり、試合後に改めて交渉する。
- 宇野はシードで2回戦から出場。
- 今回の会見を欠席した宇野薫は、改めて会見を開き説明を行う予定。
- 永田克彦の2回戦について:笹原プロデューサー「正直まだどうするかは決まっていないが、補欠戦も含めて考え、永田選手の2回戦はどんな形でも組みます」
- ライト級GP2大会推薦枠の候補には、宇野薫、ビトー・“シャオリン”・ヒベイロ、横田一則、ギルバート・メレンデスらが挙がっていた。
- 『DREAM.2』『DREAM.3』のPPV放送についても、前向きに検討中。来週中にも会見を開いて何らかの発表を行なうことが明かされた。
- 笹原EPは株式会社リアルエンターテインメントという新会社を設立。渋谷に事務所も構え、今後DREAMの制作はリアルエンターテインメントが中心になって請け負うような形になる。
青木とカルバン、再試合という選択は意外でした。でも、これが一番納得はできます・・・トーナメントでなければ。
2週間で連戦は常識的に考えてハードすぎる。
青木真也も「カルバン戦に集中」のコメント。
青木真也「大みそか、3月の試合とこうなって、気に入らないこととか言いたいことは腹の中にありますけど、この気持ちをぶつけて勝ってみせる、そういう試合をします。とにかく4月29日、120パーセントの青木真也を見せるだけ。今のケガの具合とか練習がどうとかではなく、4月29日に万全に持っていくということです」
また、5月11日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『HEIWA DREAM.3 ライト級GP2008 2ndROUND』にて、青木VSカルバンの勝者が永田克彦とライト級GP2回戦を争うことが暫定的に発表されたことについては「決定なんですか? 正確には全く聞いてません。それは主催者の都合であって僕の都合じゃない。4月29日に120%の青木真也をこの前来てくれたお客さんにもう一度見せるだけです」と、そのことは考えていないとした。
永田戦のことは頭になし。
ちょっと「まったく聞いてません」の発言は気になります。・・・どんな交渉してるんですかね。桜庭も似たようなこと言っていたし、「取りあえずリング上げちゃえ」的感覚が笹原EPの方針なんだろうか。
トーナメントでなければ急ぐ必要はない・・・
青木が「カルバン戦集中」と語る理由には、コンデションの問題があるかもしれない。
青木選手のケガの具合は?
笹原EP「大丈夫だと思いますね。さっき青木選手も言ったとおり、4・29に出るっていうことは、たぶん彼のなかではケガを言い訳にしたりしないという気持ちだと思いますから。肩の状態自体はもう大丈夫だと思います」
(青木真也は)怪我の状態を聞かれると「試合するってことですから、当日100%にもっていけるようにします」と言い、練習は再開しているのかという質問には「練習してるとかしてないかということではなく、当日100%の状態にするということです」と、苛立っているような表情で答える。
練習を再開していない可能性もあるのか・・・。
うーん・・・これもトーナメントでなければ急ぐ必要ないんだよなぁ。来年以降はタイトルマッチ中心になるという話もあったが。
以下は
DREAM旗揚げ会見より。
<GPとは?>
- 今回のGP優勝者が「初代王者」&「GP覇者」の2冠王となる。
- 優勝者はチャンピオンとしてワンマッチの防衛戦を行っていく。
- ウェルター級、ライトヘビー級、ヘビー級に関しては、順次ワンマッチによってタイトルマッチ(王座決定戦?)を行っていく予定。
- 階級のトーナメントは3年に一度ぐらいの間隔で行っていきたい。
トーナメントは3年に一度。階級ごとに分けるから、毎年1つはトーナメントを開催することになるんでしょう。
K-1の印象が強いのか、日本の格闘技はトーナメントが大好き。どうなんですかね? やらなきゃいけないってこともないと思う。
ぶっちゃけ、今のメンバーなら「60億分の1決定戦」とは言えません。PRIDE時代とは違う。
交渉も大変そうだし・・・ストーリー性あるカードに絞って、それを興行の中心にもっていく形の方がヨイと思うんですが。
カルバン「青木は嘘つき」
トーナメントどうのはおいといて、青木真也vsJZカルバンはストーリー性抜群、これまでの流れを思い返せば、
青木の入場シーンを見ただけで号泣できる大大注目の一戦。
大晦日のドタバタも、青木の肩負傷も、「4.29」への“煽り”だと考えれば全然オッケー。
ストーリー性と言えば青木がこの会見で怒っていた理由ってコレなんですかね? まぁ、青木は「頭に来ることは腐るほどある」と語ってますから、その他にもいろいろあるんだろうけど。
だが、青木は海外のメディアで批判を繰り広げたカルバンに怒り心頭。「頭に来ることが腐るほどある。その気持ちを試合にぶつけて勝ってみせる」と必勝宣言した。
カルバンの批判とはコチラ。
「彼は友人だけど嘘つきだよ。俺はちゃんとルールを尊重してるし、本当に腕が上の方に滑っただけなんだ。しかも、彼の背中を殴ったのは腕の部分であってヒジじゃない。彼が試合に戻りたくないから、ああいう行動をとったのは本当に気に入らないね。でも今は改めて対戦する意志はあるよ。そうするしかないだろう?」
負けることより不完全燃焼で終わることの方が、青木にとっては痛かったはず。
そういう発想ができないカルバンってなんなんでしょ。
この発言でカルバンのヒールが決定。
宇野のシードに石田が怒り
今回の会見でもう一つの話題。
宇野薫のシードに石田・川尻が怒り。
川尻、石田らは宇野のシードに不満。
石田「(宇野は)偉大な人だとは思っていました(過去形)。今はよく分からないです。決まった以上はしょうがないですけど、出る本人(=宇野)はどう思っているのかな? 納得しているのかな? トーナメントとして考えたら、あまり関わりたくないというのが本音なんですけど、ワンマッチとかなら素晴らしい選手なのでやりたい気持ちはあります。でも一回戦をちゃんと勝ち上がってきた選手とやりたかったですね。チャンピオンなら話は別だが、(宇野は)チャンピオンじゃないですからね」
石田「、「選手として見ればスタミナも凄いし、寝技も打撃もトータルでレベルの高い選手。負けん気も強いだろうし、格闘技に対する思いっていうのは相当凄いものを持っていると思うので、危険な相手だと思っている。決まったことに関してどうこう言っても始まらないし、あとはリング上でやるだけ。宇野選手も選手として素晴らしい選手なのでぶつかりたい」
川尻「言いたいことは原稿用紙10枚分ぐらいあるんですけど、それは石田くんに託して」
まぁ、宇野にも事情はあるんだろうけど、他の選手に納得しろというのも無理な話。
この怒りは試合にぶつけてください。それが一番面白い。
会場でPRIDEファンの野太い声援と宇野くんファンの黄色い声援がぶつかり合うこともあるのだろうか?
それにしても・・・宇野が1回戦欠場理由は「アゴの骨折」だったはず。そのことに触れる記事は見当たりませんでした。
なんだろね、これは・・・。
ヨアキム・ハンセンvsエディ・アルバレスは面白そう。