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KAMINOGE [かみのげ] vol.11

1,000 (定価)
 (Amazon価格)
単行本(ソフトカバー) 
(価格・在庫状況は10月12日 13:22現在)
「『KAMINOGE』の桜庭&柴田推しはなんなの?」
と中邑真輔が本誌をチクリ。
激化するプロレス領有権をめぐるコトバの対立。

そしてRINGSも仕掛けた!
12・16船木誠勝×ヴォルク・ハン決定!!

[INTERVIEW]
船木誠勝(全日本プロレス)
×
桜庭和志(Laughter7)
×
柴田勝頼(Laughter7)

“死闘"と“秒殺"、“受けの美学"と“攻めの美学"。
王道と最先端が交錯する。

「俺、いつも思うんだけど『プロレスラーは本音の言葉でしゃべれよ』って」(船木)

■中邑真輔(新日本プロレス)
溢れ出る本音の言葉!
孤独だった若手時代/暗黒期/昭和プロレス/桜庭&柴田参戦問題。

■宮戸優光(U.W.F.スネークピットジャパン代表)
【上野毛の穴・緊急プロレスセミナー開講】
“Uインターの頭脳"が桜庭&柴田・新日本参戦問題を解読する。
MMAの強さとは違う、プロレスリングにおける強さとは何か?

■Wrestle-1 Column
『UWAI IS UWAI?上井さんは上井さん?』by 上井文彦 Fumi Uwai
「9・23新日本・神戸大会観戦記」

■苫米地英人(世界が恐れるIQドクター&お金持ち)
「格闘家が強くなりたかったら数学と音楽をやれ」からさらに新説を披露!!
今回は格闘家以外の我々も必見のお金の話。

■大谷ノブ彦(ダイノジ)×大井洋一(闘わされた放送作家)
大井洋一がアウトサイダーとの闘いにふたたび出陣!
女人禁制! インディーズ男子校の部室対談

■飯伏幸太(DDT)×マッスル坂井(坂井精機)
“キラー飯伏"降臨に本誌・副編集長が大失態!!
「飯伏の素顔」に迫るはずが「坂井の過去の悪行」を暴露される!

■長州力(大変な革命戦士)
長州力vs“山本さん"、運命の対決第2ラウンド

■タイガー服部(新日本プロレス/レフェリー・海外渉外担当)
レスリングの猛者にしてロッポンギの猛獣使い!
ユー達はこの男の凄さを本当に知ってるかい?

■五木田智央(画家)
猪木に憧れ、藤原喜明から“どっかん特待生"の称号をもらった少年は
いつの日か世界を股にかけて活躍をしていた──。

[KING OF COLUMNS]
“受け手の美学"炸裂コラム連載!!
★バッファロー吾郎Aの『きむコロ列伝!!』
★古泉智浩 『客観的判断』
★プチ鹿島『俺の人生にも、一度くらい幸せなコラムがあってもいい。』
★椎名基樹 『自己投影観戦記?できれば強くなりたかった?』
★九龍ジョー 『ワカとモモと池田屋へお散歩。』
マット界 噂の三面記事

¥ 980 (定価)
 (Amazon価格)
単行本 
(価格・在庫状況は10月12日 13:22現在)
「2000年代日本格闘技界」を徹底総括!! ジャパニーズMMAの光と影を探る


☆新生DREAM、大晦日大逆転開催へ――!
主催FEG破産、DREAM運営会社事務所閉鎖で開催が絶望的な状況に追い込まれた2012年大晦日。そこにある団体との合体興行案が浮上……!? DREAM2013年の動きも探る大晦日徹底レポート!

☆榊原信行とフジテレビを狂わせた魔性の大晦日――!!
「石井館長はボクとバラさんが何かやろうとするのが不安だったのかもしれない」
2003年、すべてをぶち壊した悪夢の大晦日。そのきっかけのひとつとなったPRIDEとK-1の決別とはなんだったのか。石井教義氏、榊原信行氏との三角関係を谷川貞治が初めて語る――!

☆青木真也がDREAMスタッフと歩んだファミリービジネスの6年間――「親が刺しに行けと言われたら……」の関係はどうように結ばれていたのか。
「ボクはPRIDEファミリーに迎え入れてもらえたんですよね。これはもう昔のことだから言っちゃってもいいと思うんですけど、PRIDEからちゃんと月給も出ていましたし、100パーセント格闘技に集中することができました」

☆石田光洋×川尻達也 MMAという名の青春対談
「石田くんが見学に来た日って、僕は休みだったんですけど呼び出されたんですよ。石田くんは練習道具もってきてなかったから、ジーパンのベルトだけ外してスパーをやって……」

☆天田ヒロミのK-1バブル伝説インタビュー
「K-1で稼いだ金はぜんぶ飲んで使いました。六本木に行くと、女を連れた谷川さんの姿を見かけましたよ、つい最近まで」

☆元パンクラス社長・尾崎允実氏がひさしぶりに表舞台に!! バブルに凍えた2000年代パンクラスの真実
「船木誠勝引退から始まった私のパンクラス地獄」

☆K-1黄金期のスター マイク・ベルナルド 剛腕はなぜ死を選んだのか
トランクスに残された詩篇27篇1節――。ベルナルドはカウンセラーを開業し、ドラッグ中毒の若者を救う仕事を始めた、ところがドラッグ中毒患者との交流はベルナルドの心も影響を与えることになってしまった……

☆癒着か共犯関係か? マスコミと団体の深い仲に迫る/“Show”大谷 泰顕
「キムタクを説得して格闘技をやらせるとかさ、そうやって業界全体を盛り上げていくのがマスコミだと思うんですよ。だってこの業界で食ってるんでしょ? それを第三者の立場から傍観して、ネタだけ取りたいようなヤツはホント腹が立つ!!」

☆日米逆転を呼び込んだUFC55億の大博打!
多くの格闘家をマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が「お金」をテーマに北米MMAを語り尽くす。感謝の心は小切手に表れる究極の義理人情団体UFC!!

☆2000年代日本最大プロ集団「和術慧舟會」栄光の日々/戸井田カツヤ
「東京本部の会員数は300人、直轄ジムは5つ、プロ選手50人……本当に凄かったんです。ところが……」

☆トレーナーの立場から見たジャパニーズMMA/元「チーム黒船」主宰・山田武士
「魔娑斗と戦って北米にも勝てというのか……」

☆梅木“chiba”よしのりが語るレフェリング進化論
「何千試合もレフェリーをしてきて、いろんなトラブルを経験してきました。秋山選手と桜庭選手の試合もそのひとつです――」

☆格闘技情報番組『SRS』放送作家が語る“テレビ格闘技”の現場
「谷川さんはテレビ業界人の思考を吸収しすぎてしまった」

☆北米夜明け前――肌で感じたアメリカの脅威/高阪剛
「シアトル片田舎のペンキ屋の素人ですら、けっこう強かったんですよ。MMAが全米に広まったらどうなるんだろうなって……」

☆ジャパニーズMMAの鬼っ子か!? あなたが知らない地下格闘技の正体
メジャー格闘技のカウンターカルチャー、地下格闘技の始まりはギャング同士の決闘、ホスト同士の揉め事だった――!!

☆元・格闘家たちのラーメンの味 現地グルメレポート 
富山「つけめん えびすこ」小路晃/
大阪「ラーメン荘 歴史を刻め」藤原大地

☆立ち技界の長州藩が見るK-1なき世界/森谷吉博 シュートボクシング広報
「K-1MAXはやっぱり画期的でしたよ。だからK-1がいまのような状況になっても、いまだにK-1という名前にフラフラ動かされる人がそこらここらにいるじゃないですか(笑)」

☆昭和の興行師が生み出した「ジョシカク」というジャンル/勝井雅夫『ジュエルス』広報
泣けるプロレス リターンマッチ

1,600 (定価)
 (Amazon価格)
単行本(ソフトカバー) 
(価格・在庫状況は10月12日 13:22現在)
 猪木と藤波の腕を上げた上田馬之助、初代タイガーと“虎ハンター"の奇妙な友情、ハンセンが最強と認めたタッグチームの意外な名前……各所で話題沸騰の“プロレス名画座"第2弾。男たちの熱い生き様に感涙せよ! 前田日明ロング・インタビューも特別収録。

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2017-02-12

「教養としてのプロレス」を読みました

 プチ鹿島さん著「教養としてのプロレス」は、2014年8月に初版、2016年7月に文庫版、その後電子書籍版も発売されています。
 プチ鹿島さんには大変影響を受けていますので、発売時より大変気になっていたのですが、諸事情あって電子書籍化されたことで読めることに。それにしたって感想遅い、申し訳ない。

気づきと共感からくる喜びが次々に…

 「教養としてのプロレス」は、「プロレスを通して物の見方を知る」本。プロレス本ではないと書かれていますが、逆に読んでいけば「プロレスが何なのか」のヒントが山のように見えてくる本でもある。私にとっては「プロレス」そのものを語る、ド真ん中のプロレス本でもありました。

 読み進む度、気づきと共感からくる喜びが溢れてくる。メジャーとは呼べないジャンルだからこそ、共感できた喜びはハンパありません。
 [第8章 無駄なものを愛す」は何度も読みました。
 1991年、立花孝志氏が「世の大多数の人にとってどうでもいいことである」とプロレスを指して語ったことに対し、大ショックを受けつつも「その通り」と認めたうえで、無駄なものがあってもいいじゃないか、無駄なものを見ていたからこそ得られるものもある。グレーゾーンがなくなりつつある社会を見るに、無駄なものがない世界が本当に正解とは思えなくなってくる。
 この章では「プロレス」を表現する意味でこんな例えも出てくる。
 コップ1杯の水を持って運ぶとしたら、たいていの人は七分目ぐらいに水を入れてゆっくり運ぶだろう。しかしプロレスラーとは、水をタプタプに満杯に入れたコップを全力で運ぼうとする人種なのだ。

 水をこぼさない技量は間違いなくあるのだが、こぼしてしまう可能性がゼロではない。命懸けなのだ。
 読み続けるなか、プロレスを見ていることがどんどん誇らしく思えてくる。自分が「UWF」や「マッスル」を見ていた感覚に似ている。

 しかし、文庫版で追加された「文庫版・後書き」でひっくり返される。
「文庫版後書き 教養としてのプロレスを疑う」。
 でも大丈夫、プロレスが多重構造なのは重々承知。
 でも、この本でプロレスに関しての見方・考え方を完結させてしまったらそれも思考停止なのである。

 「プロレスを見る」とは、「プロレスとは何か」を考えることでもあります。ボンヤリと答えのようなものが見えても、プロレスそのものが時代によって変わり続けているのだから、最終的な答えはどこまでも出てこない。でもたくさんのヒントは頂きました。
 本の中では、物事を「点」でなく「線」で必ず見ている。

 「第13章 ファンタジーはリアルの上位概念である」、ファンタジーの住人、アンドレ・ザ・ジャイアントを中心として、線で見ることでプロレス界の流れを読む。他の話も含め大変面白い章でした。
 しかし「プロレス」という線はまだまだ続いているわけで、新たな見方も生まれているでしょう。
 要は何が言いたいか。
 続編が読みたい。
 文庫版後書きに書かれているように、この本は、プチ鹿島さんが少年時代より抱き続けたコンプレックスとの闘いが中心。
 私は「2000年前後を境にプロレスは変わった」という持論があるのですが、その新しくなったプロレスを考えるモノも読みたい。
 「時代の転換はプロレスで確認できる」。
 プロレスが変わった理由には世間の変革も間違いなくある。そこにスポットをあてたモノの見方。
 前述した立花孝志氏の発言は、今ならば「田舎のプロレス」級の大炎上でしょう。
 できればチャレンジを…。
 最後に、本の中で「弱者」という言葉が多く使われていたのは、個人的に響いたというか、自信がついた感じです。プロレスファンで良かったな、と。
 あと、プロレス以外の教養や知識も必要だと改めて思ったりしました。

 今後、本を買われる方には「付録」のある「文庫版」か「電子書籍版」をオススメします。
 値段もお手頃。






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  カテゴリ: いろいろ | 2017-02-12 | 投稿者:杉
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