ここでは菊池さんのプロレス取材に対する姿勢、プロレスについての言葉などを紹介します。
なお、菊池孝さん死去のニュースは9月3日にYahoo!トップニュースにも掲載されています。
■ 最古参プロレス評論家菊池孝氏死去 - プロレスニュース : nikkansports.com
両国駅から目の前の国技館までタクシー
■菊池孝さんに哀悼の意を表します [ maikai(小佐野景浩さん) ]仕事に対する姿勢ももちろんサムライ。人当たりはソフトだけれども気骨ある人で、心によしとしないことは歯に衣着せずに口にも文章にもする人だったし、好き嫌いがハッキリしていて「○○と××の取材はしない!」というご自身の中でのルールを持った人でした。レスラーが記事にケチをつけてくると「そっちは戦うプロだが、こっちは見るプロ、書くプロなんだ!」という凛とした姿勢で相対していました。
近年は体調がいいとは言えませんでしたが…それでも極力、会場に足を運ぶ。菊池さんが会場に足を運ぶなら、若い私が行かないわけにはいきません。その姿勢は04年9月からフリーになった私にとって鑑でした。それこそ「見るプロ」なら、なるべくナマで見る。それを背中で教えていただきました。68年から44年も様々な媒体で活動されてきた菊池さんは「フリーでも頑張ればやっていける」という道標になった人物です。プロレスにフリーライター、評論家というポジションを築いてくれた先駆者です。この業界も変わってきましたが、それを守るべく私も精進したいと思います。
■菊池孝さん [ 須山浩継伯爵の身勝手日記 ]
インタビューも何度かさせて頂いたし、会場で顔を合わせた時には日本プロレスや国際プロレスの話を色々と聞かせて頂いた。かといって決して古い価値観に縛られるような頭の固い方でもなく、インディー団体のよき理解者でもあった。そういえば「インディーのお仕事」の初期に行った座談会で、菊池さんはこんなことをおっしゃった。
「インディーってのはマイナーってことじゃない。和訳すれば独立とか自主ってことだろ。つまり伝統や権威にとらわれない新しい価値観を、自分たちで作っていこうというプロレスのことなんだよ」
あの菊池さんの言葉でインディーというジャンルに向かい合う姿勢に、明確な方向性を付けて頂いたと思っている。
■追悼・菊池孝さん [ プロレスを楽しみましょう (柴田惣一さん) ]
菊池さんは取材歴50年以上の大ベテラン。力道山の日本プロレス時代から第一線で活躍され、まさに「プロレス生き字引」とも言える貴重な存在だった。
その言動にブレはなく、歯に衣着せぬ物言いに「激辛評論家」とも言われたが、人当たりが良く非常に温和で人望も厚かった。弱い者、年下に対してとても優しかった。先輩風を吹かすこともなく、ソフトに対応してくれた。記者の世代から見れば「お父さん」、若い記者から見れば「おじいちゃん」のような存在だった。
■菊池孝さん、死去 [ 開運極楽堂(安田拡了さん) ]
菊池さんはずっと人工透析をされていて、今年に入って試合会場に来られてはいたが、非常に体が辛そうで立っていることもできなくなっていた。後楽園ホール大会の帰りなどは、後楽園ホール下のところでぐったりとしているのをよく見かけ、心配して声をかけると「大丈夫だよ。少し休んでから駅に行くから」と言われたものだった。両国国技館大会の時は、なんと両国駅の目の前が国技館なのにタクシーに乗らなければならないほどだった。
「そんな体なのにどうして会場に来るんだろう」とデイリースポーツの宮本記者と話をしたことがあるが「男がそうすると決めているんだから、こっちは何も言えないな」というところで納得するしかなかった。
■ 鈴木健.txt(@yaroutxt)/2012年09月03日 - Twilog
文章を書く者はダンディズムを纏わなければならない。それはカッコよさなどではなく伝える人間として必要なものとの意味です。それを文章を通じ教わったのが私にとっては村松友視さんと菊池孝さんでした。主観を書かずとも事実関係とエピソードで十分読ませるスタイルこそ我々が学ぶべきものでした
■第208回 たいせつなことはみな菊池さんに教わった [ 三田佐代子の猫耳アワー ]
世界初のプロレス格闘技専門チャンネルとして開局したサムライTVが、プロレスラーの方々、他のマスコミの先輩方、そして何より熱心なファンの皆さんに認めて頂けるようになったのはそこに間違いなく菊池さんがいらしたからです。プロレスについて何もわかっていない私を含め、開局当時から関わったスタッフはみな菊池さんから多くを学びました。勢い余ってやり過ぎた時には厳しく叱られた。菊池さんの中では何よりもプロレスラーと、そしてそのプロレスラーによる試合が一番大切なことで、テレビが出過ぎた振る舞いをすることを許さなかった。当然のことです。
でも本当に私はよくして頂きました。「魚と女性は小さい方がいいんだよ」と言って可愛がって頂いた。不躾な私の問いにもいつも丁寧に答えて下さった。思えば何であんなこと聞いたんだろうと思いますが、「プロレスラーは何でみんな後ろ髪を伸ばしているんですか?」と尋ねた私に、よどみなく「延髄を守るためじゃないかな?」と答えて下さったのはいま思い出してもしみじみと感動します。この話には続きがあって、「じゃあ誰が最初に後ろ髪を伸ばしたのか」を一生懸命考えて下さって、「おそらく坂口(征二)だったはずだ」という結論が出たのでした。
プロレスはこういうものだ、こういう試合がいい試合だ、そういったことを言葉で教えて下さったわけじゃない。でも、試合を見て、その帰り道や翌日の番組で「菊池さん、あの試合いかがでしたか?」とおずおず私が問いかけると、「いい試合だった。◯◯のこういうところと××のこういうところが良かった」というふうに話して下さった。それは私にとって、自分自身が感じたことの答え合わせであり、確認作業でした。自分の感じたことと一緒だったら嬉しいし、そうじゃなかった場合は「私はこんなふうに思ったんですけれど」と菊池さんに聞いてみる。すると「そうだね。でもあの場面はもっと◯◯はこうすべきだったよな」と教えて下さる。頭ごなしに否定したり、馬鹿にしたりすることはただの一度もありませんでした。
私がゴングで初めて連載を持たせて頂き、プロレスについて文章を書くようになった時には「三田さんの文章は三田さんが喋っているのと同じリズムがあって面白いね」と言って頂いて嬉しかった。菊池さんにそういって頂けて、私はこうして今でもプロレスについて書き続けています。
それぞれ引用は一部です。ぜひ全文を読んでください。
以下、マスコミ系のブログ紹介。
■菊池孝さん [ 金沢克彦オフィシャルブログ「プロレス留年生 ときめいたら不整脈!?」Powered by Ameba ]
■ペンの侍 [ プロレスカメラマン 大川 昇のブログ ]
■菊池さんほどバランス感覚にすぐれた記者は見たことがない [ ターザンカフェ(ターザン山本さん ]
改めて、ご冥福をお祈りします。
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