勝ち負けが決まっていることすらプロレスの幅を狭くしているように思えてしまう~IGFの素晴らしき下世話な世界
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2日ほど経ちましたがIGF・TDCホール大会の感想を。
鈴川vsバンナのあった前大会ほど話題にはなっていませんが、いろいろあって十分、面白い興行でした。
いよいよ「IGFにしかできないプロレス」が本格的に始まったようです。

■ 2億円ベルト争奪戦、決勝はジョシュvs.バンナ! 藤波、貫禄のドラゴンスリーパーで橋本Jr.に勝利 [ スポーツナビ ]
■ 2億円ベルト争奪Tの決勝はバンナvs.ジョシュに決定!鈴川vs.鈴木の日本人対決は喧嘩マッチに!猪木が『ALL TOGETHER』に辛口エール!? [ バトル・ニュース ]
■ 7.10 IGF「GENOME.16」 速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
前売りで指定席完売、若干空席もあったが立ち見もいてよく入ってました。
セミは不透明決着で終わりましたが、最後はバンナがキッチリ締めた。
ジェロム・レ・バンナというメインイベンターを得て、IGFは一気に変わったと思います。
レイ・セフォーはややハズレ。慣れればまた変わるかもしれないが、やっぱりK-1なら誰でもいいわけじゃありませんね。
鈴川、鈴木、エリック・ハマーと言った、IGFのスタイルを体現できる人材が育ってきたのも大きい(モンターニャはもともと凄かったw)。
ちょっと見る目は変えた方がいいかもしれない。ハズレ興行もあるだろけど(笑)。

IGFの特色と言えば「リングに緊張感を出すためなら何でもやる」ということだと私は思ってます。それこそプロレスラーでなくてもドンドン投入する。しかしIGFのやりたいことが理解できない外国人が多く、中途半端に終わることがほとんど。
ところがバンナはIGFを理解している。どう説明したのか教えて欲しいものだが、自分のやっていることが「プロレス」だと認識したうえでしっかり戦ってみせている。
バンナに教え込まれた「プロレス」というのは、ノアや全日本プロレスのモノとは全く違うでしょう。
IGFのプロレスは究極のグレー。流れによっては勝敗が入れかわる、また勝敗が決まっていない試合もあるとの“噂”。
前回の鈴川vsバンナも「ガチンコではないか?」との声が多かった(「ガチではない」との説もある)。そして今回の大会でも、幾つか「ガチンコだったらしい」との噂が出ている。
この手の話をする時は「苦手な方は読まないでください」と断りを入れる場合が自分もある。
プロレスマスコミでは絶対に語られないところ。レスラーに対しても失礼。
まぁ、下世話なイヤらしい見方だと思います。しかし、そういう話が好きなプロレスファンは多いですよね。昭和の前田vsアンドレ的な謎マッチを、暴露本含めた参考書をもとに自分のプロレス頭をフル回転させ、あーだこーだと考える。その作業はヒジョーに楽しい。
そしてそこから、レスラーの人間性やプロレスの凄さを知ることがあるのです。
昭和の不穏試合はリアルなトラブルが理由でガチになってしまう場合が多かったと思うが、IGFはそれを意図的に組み込んでいる可能性もありそう。
“暗黙の了解”によるルールはあるでしょう。「競技」ではないのだから単に勝つだけでなく、観客を意識したプロとしての試合は求められる。
そう考えていくと、なんだか凄く実験的で新しいことにチャレンジしているように思えてくる。
こういうのは大好きです。
プロレスの概念をぶち壊し、まったく新しい形のスタイルで世間にプロレスを届かせる。
ツイッターで、元プロレスファン的な人が「久々に観に行ってみようか」とツイートしているのを見かけた。既存のプロレスがどうも肌に合わないという人は実際にいます。
格闘技の元気がなくなってきてしまったタイミングに、ピタリとハマる可能性もある。
ここから更に盛り上げることができるか。
それにはIGFの面白さを言葉で伝えられる人が必要でしょう。
「マッスル」の場合はサブカル層に広がり、様々な人が自分の言葉でマッスルの素晴らしさを伝えていきました。
IGFの場合は…かつて昭和のプロレスや格闘技を伝えてきた方をもう一度引っ張り出すとかどうでしょう? I編集長がいれば…。

「ガチになるかもしれない」ということを頭に入れて試合を見ると良からぬ妄想が次々と湧いてしまう。
「もしかしてヤバイいんじゃないの~!?」と妙に興奮。
IGFの術中にハマっている。それが狙いってことですよね。
もしかしたらガチンコの試合なんて一つもないかもしれません。でも見た目にギリギリの攻防はあるわけで、そこに騙されるならIGFの勝ちです。
懐かしくもあり新しい感覚でもありました。
こんな興奮が得られてしまうと「勝ち負けが決まっていることってプロレスの幅を狭くしているんじゃないか?」なんて思えてきてしまった。
「それなら格闘技でいいだろ!」と怒られそうだが、全部ガチではなくグレーだからこその面白さがあるはず。
もともと“虚実入り交じる”のがプロレスの面白さ。その「虚」と「実」をこれまでのプロレスとは違ったものに変えようとしているのかも。
プロレスはいろいろあった方が面白いんですよ。
う~ん随分大胆なことを書いてしまった。全然的外れだったらどうしよう(笑)
IGFもまだまだこれから。
一見さんの多い観客にどこまで緊張感伝えられるかが気になる。バンナはキッチリやってますけどね。
あと、上向きになってお金が回りだすと、いろ~~んなタイプの人が集まってきますから。下手に口を出されてグダグダに戻ってしまうパターンが恐いですな。
定も大したものだが、このスタイルにまったく問題なく対応する澤選手も凄い。
15分間、ほとんどが動きの止まらない試合。
スタミナ驚き。
エリック・ハマーがレイ・セフォーに勝利。
セフォーはパンチに手加減が見えてアレだったが、ハマーが積極的に攻めたので、それほど不格好な試合にはならず。
澤田敦士が崔領二に勝利。
崔は橋本大地ばりに敗れたエル・シークからキャメルクラッチをいただいたらしく(?)、効果的に使っていた。
解説の流さんはNWA・AWA統一戦には一切触れず(笑)。
澤田がフィニッシュ失敗してラストはボロボロ。火祭りのリベンジ戦、恐いなぁ。
今大会のベストバウトは文句なしにコレ!
モンターニャ・シウバvsタカ・クノウ。
最高!
猪木劇場。
東スポ仮面も利き酒のダジャレもイマイチ。
唯一のタッグマッチ、藤波&マスクドゲノムJr.vs大谷&大地。
大地はドラゴンリングインした藤波の着地を狙いキック連打。
ジョシュvsラシュリーはいわゆるプロレスっぽい展開。
そう言えば元WWE系の選手はラシュリーだけになった。
今のIGFを考えれば、アメプロは必要ないかもしれない。
おさまらぬ鈴川・鈴木、そして観客を静めようと蝶野がリングイン!
「もう1回やらせてやる!でも今日じゃない!」の言葉を無視し、宮戸レフェリーは再試合を指示。
かつての蝶野と宮戸の関係を考えると…!
テレビで確認したら、猪木さんも来ていたみたい。マイクが生きていなかったため、気づいた人は少なかったはず。
バンナvsハマー。
バンナのローキックは膝の正面を思い切り蹴り上げていた。
プロレスではあり得ない、かなりヤバイ角度。
ただ顔面へのパンチが少なかったことと、ハマーのボディスラムをおとなしく食らっていたのが気になった。
興行ラストは「ダー」。
でも今日の猪木さんはあまり目立っていなかった気がする。
そう言えば、この日は入場ゲートや派手な演出が無かった。
節電? それとも選手のギャラに経費を回しているのだろうか。
パンフやマフラーは無料でもらったけど。
鈴川vsバンナのあった前大会ほど話題にはなっていませんが、いろいろあって十分、面白い興行でした。
いよいよ「IGFにしかできないプロレス」が本格的に始まったようです。

鈴川vs鈴木、蝶野のマイク無視で再試合
■ GENOME16 [ アントニオ猪木が会長を務めるIGFプロレスリング公式サイト ]■ 2億円ベルト争奪戦、決勝はジョシュvs.バンナ! 藤波、貫禄のドラゴンスリーパーで橋本Jr.に勝利 [ スポーツナビ ]
■ 2億円ベルト争奪Tの決勝はバンナvs.ジョシュに決定!鈴川vs.鈴木の日本人対決は喧嘩マッチに!猪木が『ALL TOGETHER』に辛口エール!? [ バトル・ニュース ]
■ 7.10 IGF「GENOME.16」 速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
■GENOME16
7.10 IGF / 東京ドームシティホール (3088人・超満員札止め)
▼第3試合 IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦
○エリック・ハマー(4分56秒 腕ひしぎ逆十字固め)●レイ・セフォー
▼第5試合
○モンターニャ・シウバ(5分17秒 ブレーンバスター→片)●タカ・クノウ
▼猪木劇場…東スポ仮面と対戦、聞き酒でダジャレ。
▼第7試合 IGFチャンピオンシップトーナメント準決勝
○ジョシュ・バーネット(7分14秒 腕ひしぎ逆十字固め)●ボビー・ラシュリー
- 試合後、ジョシュがラシュリーにタッグ結成を呼びかける。ラシュリーは「リマッチを受けてくれたら考える」。
▼第8試合
鈴川真一(9分2秒 両者反則→無効試合)鈴木秀樹
▼再試合
- 退場する鈴木に鈴川がマイク「鈴木さん、聞こえますか? もう1回リングに上がってこられますか? もう1回上がって。宮戸さんが呼んでいるから。鈴木さんのレスリングはそんなもんですか? 今回の闘いは喧嘩マッチってことでやらせてもらってますけど、俺にとってはパーもグーも一緒なんですよ。それでビビってんの?」
- 蝶野正洋がリングに上がりマイク「オイ、ちょっと待てお前ら! ここはプロのリングだぞ! テメーらの喧嘩見てぇんじゃねぞ! もう1回やらせてやる! ただし今日じゃねぇぞ! ガキのリングじゃねぇぞ、IGFだ! 今日の試合をみんな面白いと思っているのか聞いてみろ、オラ! もう1回やらせてやる! お前ら2人がIGFの将来を背負ってんだ! 客に分かる闘いをしろよ!」
- しかし「今日じゃねえぞ」の蝶野マイクを無視して再試合へ。
鈴川(2分9秒 両者反則→無効試合)鈴木秀樹
- 鈴川:試合後コメント「猪木さんが(闘魂伝承は)俺って言ってくれてんだから、俺しかいないし。あと、喧嘩ファイトって言ってましたからね。マーダービンタもグーもたいして変わらない。俺らそのグーを受けれるぐらい鍛えてるしね」
▼第9試合 IGFチャンピオンシップトーナメント準決勝
○ジェロム・レ・バンナ(4分14秒 ボディブロー→KO)●エリック・ハマー
- 8月27日に行われる決勝戦は「ジェロム・レ・バンナvsジョシュ・バーネット」
前売りで指定席完売、若干空席もあったが立ち見もいてよく入ってました。
セミは不透明決着で終わりましたが、最後はバンナがキッチリ締めた。
ジェロム・レ・バンナというメインイベンターを得て、IGFは一気に変わったと思います。
レイ・セフォーはややハズレ。慣れればまた変わるかもしれないが、やっぱりK-1なら誰でもいいわけじゃありませんね。
鈴川、鈴木、エリック・ハマーと言った、IGFのスタイルを体現できる人材が育ってきたのも大きい(モンターニャはもともと凄かったw)。
ちょっと見る目は変えた方がいいかもしれない。ハズレ興行もあるだろけど(笑)。

IGFの特色と言えば「リングに緊張感を出すためなら何でもやる」ということだと私は思ってます。それこそプロレスラーでなくてもドンドン投入する。しかしIGFのやりたいことが理解できない外国人が多く、中途半端に終わることがほとんど。
ところがバンナはIGFを理解している。どう説明したのか教えて欲しいものだが、自分のやっていることが「プロレス」だと認識したうえでしっかり戦ってみせている。
バンナに教え込まれた「プロレス」というのは、ノアや全日本プロレスのモノとは全く違うでしょう。
IGFのプロレスは究極のグレー。流れによっては勝敗が入れかわる、また勝敗が決まっていない試合もあるとの“噂”。
前回の鈴川vsバンナも「ガチンコではないか?」との声が多かった(「ガチではない」との説もある)。そして今回の大会でも、幾つか「ガチンコだったらしい」との噂が出ている。
この手の話をする時は「苦手な方は読まないでください」と断りを入れる場合が自分もある。
プロレスマスコミでは絶対に語られないところ。レスラーに対しても失礼。
まぁ、下世話なイヤらしい見方だと思います。しかし、そういう話が好きなプロレスファンは多いですよね。昭和の前田vsアンドレ的な謎マッチを、暴露本含めた参考書をもとに自分のプロレス頭をフル回転させ、あーだこーだと考える。その作業はヒジョーに楽しい。
そしてそこから、レスラーの人間性やプロレスの凄さを知ることがあるのです。
昭和の不穏試合はリアルなトラブルが理由でガチになってしまう場合が多かったと思うが、IGFはそれを意図的に組み込んでいる可能性もありそう。
“暗黙の了解”によるルールはあるでしょう。「競技」ではないのだから単に勝つだけでなく、観客を意識したプロとしての試合は求められる。
そう考えていくと、なんだか凄く実験的で新しいことにチャレンジしているように思えてくる。
こういうのは大好きです。
IGFの面白さを伝えられる人が必要
やっていることは完全に真逆だが、ちょっと「マッスル」的な匂いも私は感じています。プロレスの概念をぶち壊し、まったく新しい形のスタイルで世間にプロレスを届かせる。
ツイッターで、元プロレスファン的な人が「久々に観に行ってみようか」とツイートしているのを見かけた。既存のプロレスがどうも肌に合わないという人は実際にいます。
格闘技の元気がなくなってきてしまったタイミングに、ピタリとハマる可能性もある。
ここから更に盛り上げることができるか。
それにはIGFの面白さを言葉で伝えられる人が必要でしょう。
「マッスル」の場合はサブカル層に広がり、様々な人が自分の言葉でマッスルの素晴らしさを伝えていきました。
IGFの場合は…かつて昭和のプロレスや格闘技を伝えてきた方をもう一度引っ張り出すとかどうでしょう? I編集長がいれば…。

もはやIGFの術中にハマっている
結果だけ見ればアリガチなノーコンテストに終わった鈴川vs鈴木、自分は緊張感を持って見ることができた、と言うか見てしまった。「ガチになるかもしれない」ということを頭に入れて試合を見ると良からぬ妄想が次々と湧いてしまう。
「もしかしてヤバイいんじゃないの~!?」と妙に興奮。
IGFの術中にハマっている。それが狙いってことですよね。
もしかしたらガチンコの試合なんて一つもないかもしれません。でも見た目にギリギリの攻防はあるわけで、そこに騙されるならIGFの勝ちです。
懐かしくもあり新しい感覚でもありました。
こんな興奮が得られてしまうと「勝ち負けが決まっていることってプロレスの幅を狭くしているんじゃないか?」なんて思えてきてしまった。
「それなら格闘技でいいだろ!」と怒られそうだが、全部ガチではなくグレーだからこその面白さがあるはず。
もともと“虚実入り交じる”のがプロレスの面白さ。その「虚」と「実」をこれまでのプロレスとは違ったものに変えようとしているのかも。
プロレスはいろいろあった方が面白いんですよ。
う~ん随分大胆なことを書いてしまった。全然的外れだったらどうしよう(笑)
IGFもまだまだこれから。
一見さんの多い観客にどこまで緊張感伝えられるかが気になる。バンナはキッチリやってますけどね。
あと、上向きになってお金が回りだすと、いろ~~んなタイプの人が集まってきますから。下手に口を出されてグダグダに戻ってしまうパターンが恐いですな。
画像集
澤宗紀vs定アキラは15分時間切れドロー。定も大したものだが、このスタイルにまったく問題なく対応する澤選手も凄い。
15分間、ほとんどが動きの止まらない試合。
スタミナ驚き。
エリック・ハマーがレイ・セフォーに勝利。
セフォーはパンチに手加減が見えてアレだったが、ハマーが積極的に攻めたので、それほど不格好な試合にはならず。
澤田敦士が崔領二に勝利。
崔は橋本大地ばりに敗れたエル・シークからキャメルクラッチをいただいたらしく(?)、効果的に使っていた。
解説の流さんはNWA・AWA統一戦には一切触れず(笑)。
澤田がフィニッシュ失敗してラストはボロボロ。火祭りのリベンジ戦、恐いなぁ。
今大会のベストバウトは文句なしにコレ!
モンターニャ・シウバvsタカ・クノウ。
最高!
猪木劇場。
東スポ仮面も利き酒のダジャレもイマイチ。
唯一のタッグマッチ、藤波&マスクドゲノムJr.vs大谷&大地。
大地はドラゴンリングインした藤波の着地を狙いキック連打。
ジョシュvsラシュリーはいわゆるプロレスっぽい展開。
そう言えば元WWE系の選手はラシュリーだけになった。
今のIGFを考えれば、アメプロは必要ないかもしれない。
おさまらぬ鈴川・鈴木、そして観客を静めようと蝶野がリングイン!
「もう1回やらせてやる!でも今日じゃない!」の言葉を無視し、宮戸レフェリーは再試合を指示。
かつての蝶野と宮戸の関係を考えると…!
テレビで確認したら、猪木さんも来ていたみたい。マイクが生きていなかったため、気づいた人は少なかったはず。
バンナvsハマー。
バンナのローキックは膝の正面を思い切り蹴り上げていた。
プロレスではあり得ない、かなりヤバイ角度。
ただ顔面へのパンチが少なかったことと、ハマーのボディスラムをおとなしく食らっていたのが気になった。
興行ラストは「ダー」。
でも今日の猪木さんはあまり目立っていなかった気がする。
そう言えば、この日は入場ゲートや派手な演出が無かった。
節電? それとも選手のギャラに経費を回しているのだろうか。
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