ちょっと日にち経ってしまいましたが、DREAMの前夜、同じく横浜で行われたノアのビッグマッチ、横浜文化体育館大会についていろいろ。
ノアでは珍しい、シリーズから切り離された単発イベント。
私はG+で観戦しました。
初防衛成功の森嶋、試合後はひたすら「すいませんでした」
試合の詳細は以下のサイトで。
6.14 NOAH/神奈川・横浜文化体育館 (3600人・満員)
[3]30分1本勝負
田上明、○モハメドヨネ(11分11秒 キン肉バスター→片)斎藤彰敏、●宮本和志
[4]“付き人だよ全員集合!” 30分1本勝負
丸藤正道、○鈴木鼓太郎(15分10秒 ブルー・ディスティニー→片)三沢光晴、●太田一平
[5]青木篤志閃光十番勝負”第5戦 45分1本勝負
○小川良成(16分50秒 エビ固め)●青木篤志
[7=セ]30分1本勝負
△小橋建太、KENTA(時間切れ引き分け)△佐々木健介、中嶋勝彦
[8=メ]GHCヘビー級選手権=60分1本勝負
○森嶋猛(25分1秒 バックドロップ→片)●杉浦貴
※王者・森嶋がV1
- 森嶋はムーンサルトプレスを初披露。
- 森嶋:試合後マイク「ふがいない試合をしてすみませんでした。次はキッチリと防衛します。杉浦、申し訳ない。もう一度、男の勝負をしてください」
大会で一番の盛り上がりは間違いなくセミ。
小橋と健介の対戦(小橋復帰後3度目)も熱いモノはありましたが、それ以上に熱を持っていたのはKENTAと中嶋勝彦の絡み。
前日の健介興行で2人はシングルマッチを行い、27分35秒の熱闘のすえ、KENTAが勝利を奪っている。
翌日に30分。乱闘の時間も合わせれば2日で60分は超えている(笑)。それでも全然ヤリ足りてないって感じでしたな。
蹴りの攻防はもちろん、身体が接触する度ドカンドカン。
挑発するKENTAに、悔しさを顔いっぱいで表現する中嶋。いやでも感情移入させてしまう。
いや~これは凄いねー。個人的に「夢のカード」の1つであったKENTAvs中嶋、期待以上の盛り上がり。
なんでノアはこのカードを健介オフィスに譲ったんですかねぇ? ・・・やっぱりノアはKENTAの扱い低い気がするけどなぁ。
舞台がよければ年間ベストバウト狙えるカード。団体が違うだけにタイミングが難しいのは分かりますが。
とにかく、KENTAvs中嶋で沸きっぱなしでありました。ただ、終盤に小橋のスタミナが切れてしまったようなのが気になる。復帰後も30分超えの試合を何度も経験はしてしますが、さすがにテンションが凄まじく高かったこの試合では厳しかったのかもしれません。
そんなこともあって、完全に「KENTAvs中嶋」は「小橋vs健介」を超える熱を作り出しました。
試合後の乱闘では、解説を務めていた秋山準がブログで面白い記事を書いてくれています。
セミの試合は熱い素晴らしい試合だった。30分引き分けだったのだが、それでも納まりのつかないKENTA選手と中嶋選手が試合が終了しても闘っていた。
そこに登場!小橋さんが二人を分けて中心で目立っていた。それを解説席で見ていたぼくは「小橋さんは分ける格好して、KENTA選手に耳打ちして‘行け!’て言ってるんですよ。そしてまた分けて目立ってるんですよ。」と言った。
そして全試合が終わり車に乗り帰ろうとした時に電話がかかったので、車を止めて携帯を見ると小橋さんからだった。
僕「はい。お疲れ様です。」
小橋さん「お前、解説で『小橋さんが耳打ちして行かせてるんですよ』て言っただろ!」
僕「早っ!なんで知ってるんですか?」
小橋さん「サイトに載ってただろ!」
全試合が終わってから30分しかたってないし・・・
僕「サイトって・・・もしかして、もうチェックしたんですか!」
小橋さん「ち、違うよ!知り合いからメールが来て書いてあったんだよ。」
僕「え〜〜っ、マジですか?」
小橋さん「そんな事はどうでもいいんだよ!俺はちゃんと分けてただけだぞ!行けなんか言う訳ないだろ!」
僕「僕もそんな事は言ってないと思いますけど、場を盛り上げる為にいったんですよ。たぶん聞いてた人も笑ってると思いますよ。」
小橋さん「バカヤロー!笑かさなくてもいいんだよ。」
僕「いや!日テレも小橋さんの試合の時に僕を解説にするって事はそれが欲しいんですよ。それより、自分でサイトをチェックしたでしょ?」
小橋さん「してないよ!それより俺は耳打ちしてないからな!!!」
小橋さん、僕も耳打ちはしてないと思います。すみませんでした。
でもサイトはチェックしてますよね?
映像で確認すると、確かになにか耳打ちしてるんですよw しかもKENTAを押さえる小橋の手が緩いw 絶対、けしかけてる。
ところで試合後30分で解説の内容までupされてるサイトってどこでしょう? ノアの携帯サイトかな?
小橋がネットで情報収集してる姿は想像つかん・・・。
メインの森嶋vs杉浦はイマイチの内容でした。
体格差のある相手との試合は、ROHで随分経験したんじゃないかなーと思っていたので(vsブライアン・ダニルソンなど)、イイ試合は間違いなし…かと思ったらコレ。難しいものです。
見ていて体格差はそれほど感じなかった。いくらなんでも投げられすぎなんだろうなぁ。
試合後の「すいません」連発マイクも“らしさ”に繋がっていくのでしょうか。
他の試合では前座に宮本和志が出ていて驚いた。
SEMにも上がってはいましたが、所属選手が多いノアで、どういう経緯から参加が決まったのか。
実力が認められて上がっているなら、インディー選手にとって励みになる。
試合でも体格でも、前座にいる分には宮本がノア勢に見劣りはしていませんでした。ここから先は大変でしょうけど。
観戦記集めてみた
ちょっと検索したら観戦記が山ほど出てきました。やっぱりノアは注目度高いんだなぁ。
幾つか紹介。
引用は一部です。ぜひリンク先で確認してください。
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険しきチャンピオンの道 [ maikai(小佐野記者) ]
ここでまた、別の森嶋の要素が出てくる。若手時代に徹底的に受け身の練習をやらされた森嶋は、自分の受け身の技術に絶対の自信を持っている。だから、あのパワフルな杉浦がスープレックスを仕掛けてきたら、下手に踏ん張ってヘンな角度で強引に投げられるよりも、自ら身を預けて受け身を取った方がリスクが少ない。戦法としては正しいのだが、“怪物・王者”としてはリスクを負っても踏ん張ってほしかったと思う。森嶋を投げることが大きな話題になるくらい、頑なに投げ技を拒絶してほしいと思っているのは、私だけではあるまい。
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杉浦さん [ ドロップキックアウト ]
あんまりテレビ的な前ふりがなかったような森嶋vs杉浦のGHCヘビーシングルのタイトルマッチ。というかこれだけ強そうなというか負けそうもない雰囲気を醸し出している森嶋に本気で一瞬でもこのまま勝ってしまうんじゃないかと思わせてくれるところがノアの面白いところなんだよなと改めて実感した。
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NOAH 横浜文化体育館大会1部試合雑感 [ STERNNESのえむけえ ]
う~~ん、難しい試合でしたねぇ。 良い試合では無かったというのは出てくるけど。 森嶋の試合スタイルが前から全く変わっていなかったのが、その大きな要因だったかも? 一方の杉浦については、ダメ…というワケでは無いけど、あまりにも森嶋を投げすぎて投げ技自体が小技っぽく見えました。 投げ技が決まるのは良いけど、より説得力のある投げ技~1発で決まる重みを大事にして欲しかったです
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ノア横浜文体感想 [ Snufkin Baby ]
試合後、森嶋さんは謝ってましたけどそんな悪い試合じゃなかったとは思うんです。
でも、本人が言ってるので今後はもっと熱い試合を見せて欲しいですね。
森嶋はダメって言ってるやつらを見返して欲しいですね。
選手のタイプは違っても新日の棚橋さんも評価をあげたのは去年なんですし。
面白い大会だったと思うのですが
やっぱりセミが盛り上がり過ぎたなって思いますね。
とはいえ入れ替えることもできないのが難しいところ。
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小橋&KENTAvs健介&中嶋は年間ベストバウト級 [ プロ格.com ]
森嶋vs杉浦。そんなに悪い試合ではないと思ったが、森嶋は大反省。
セミの試合との観客の温度差がショックだったのだろうか?
でもセミがあの内容なら、誰がメインやってもそんなに盛り上がらないと思うよ。
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20.6.14 NOAH横浜文体 GHC森嶋VS杉浦 健介・中嶋VS小橋・KENTA [ プッブログ ]
森嶋は足を痛めた。試合に満足できなかったようで、しきりに謝っていた。面白かったけど、過去の小橋の試合と比べると落ちるのは確か...。それは経験を積むしかないね。
でも、そんなに謝るほどではなかった。士は高くはりっぱ。
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あやまらなくていい!(つづき) [ かんげの「人生、その日暮らし。」 ]
しかし試合後のチャンプの一声は、
「(ふがいない試合をして)すいませんでした!」
その時、お客さんの頭には「?」が浮かんだ。
確かにセミの盛り上がりに比べたら、ずいぶんとひけをとった。
しかし例えば、突然あしたに新日本と全日本との対抗戦が起こり、絶対に負けられない試合が決定したら、NOAHのファンは自身を持って森嶋を送り出すことだろう。
それだけ森嶋は、この1年でファンの信頼とを得ている。
あれだけデカくてあれだけ動けて説得力(NOAHファンの好きな言葉)のあるレスラーは、他にいない。
そして今日の試合は、2人にしかできないものだった。
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6.14プロレスリング・ノア横浜文化体育館大会観戦記 [ ばあどの雑木鳥 ]
メインの森嶋vs杉浦のGHCヘビー級選手権もなかなかいい試合だったのですが、なんといってもセミファイナルの 小橋&KENTA vs 健介&中嶋 の試合が最高でした。
なんと熱い戦いであったことか。
いい試合とかすごい試合とかいろいろな表現がありますが、今回の試合は熱い戦いと称するのがぴったりの試合でした。
プロレスに興味のない人が観ても、素直にのめり込めるのではないか。
小さな男の子が観たら、こんな男になりたいと思うのではないか。
希望を失った人が観たら、勇気づけられるのではないか。
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「GREAT VOYAGE’08 in Yokohama」 [ 気まぐれグダグダ生活 ]
健介、小橋対決を完全に喰ったKENTA、中嶋闘争。
正直ズ~ッと見ていたい!!
先ほどの玄藩インパクト、完全に打ち消されるwww
⇒他に気になった事
①起田選手の紙テープ回収が凄い早い。見守ってる時の目力が凄まじい。
②中嶋選手のアンクルホールドの使い方が最高にカッコイイ!!
go 2 sleepを切り替えした時、ランニングキックを上手くキャッチした時は鳥肌が立った。
カウンターアンクルを極められた時に、あのKENTA選手が「小橋さんっ!!」って言うぐらい必死だったから、相当なものなんだな、と。
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負けず嫌い [ 若のひとりごと ]
体重も 年齢も キャリアも 様々な四選手ではあるが それぞれがそれぞれを 区別することなく攻めるも守るも 全力で 殴り蹴り受けることで 気持ちを前面に押し出し 相手にぶつけていく。
そんな あまりに真面目な負けず嫌いさが 熱を帯び 試合のリズムを作り 好試合へと昇華させていった。
王者として ”いい試合” を しようと 森嶋猛は 悩んでいるのだろう。
その結果が 杉浦貴に何度も投げられた上で 初公開のムーンサルトプレスだったのならば それは違う!
あれだけ 日本人離れした体格を持つ王者ならば 対戦相手を ちぎっては投げ ちぎっては投げ
自らはリングのど真ん中に居座り 只管 一撃にて返り討ちにし 試合を決める絶対王者となるべきだ。
決して 五分五分の攻防が 延々と続くことだけが 好勝負というわけではない。
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小橋組vs.健介組は白熱の30分ドロー KENTAと勝彦がバチバチファイト=ノア [ スイミングアイ - ]
セミは面白かったですねえ、いつか見た小橋&潮崎×健介&中嶋も良かったけど個人的にはアレ以上に面白かった。
中嶋さんとKENTAさんの一歩も引かないバチバチの蹴りあい
終了間際に中嶋さんが見せたコーナーに吊るして顔面へのローキック→高角度ジャーマンスープレックスにはただただ驚愕、ガクガクブルブル
あと、小橋さんが復帰を危ぶまれていたとかそういう事実はあの試合を見ているともはや忘却のかなたですね…。
ノーザンライトボムやハードなラリアットも普通に受けてましたし。
いや、満足。
セミとメイン中心に感想を抜き出してみました。
もう、皆さん意見はほぼ共通。
セミが凄すぎた。年間ベストバウト候補に挙げている人もちらほら。
一方でメインは「言うほど悪くない」という意見もありますが、やはり「強い森嶋が見たい」という声が多く集まりました。
ちなみに、DREAMもそうですが、観戦記を集めてみようかなーと思ったきっかけは、週プロのMen'sテイオーさんコラムです。