勝敗度外視・プレーの印象度でポイントを争う 野球 大会開催
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ゴールデンチャレンジ「水戸信金カップ」
例え試合に敗れたとしても、観客に訴えかけるものさえ有れば勝ち星以上の喜びを得られる。プロレス特有の価値観。それを点数化して野球に取り入れようとする男が現れた。
ちょっと古い話題ですんません。
欽ちゃん主催の公式大会、印象度でＶ決定 ［ nikkansports.com ］
欽ちゃんプロデュースによる初の公式大会が実現する。タレント萩本欽一監督（６４）率いる「茨城ゴールデンゴールズ（ＧＧ）」が５日、「つくばゴールデンチャレンジ杯」の開催を発表した。茨城ＧＧが胸を貸す形で対戦相手を公募。勝敗を度外視し、プレーなどの印象度で優勝を決めるというエンターテインメント性を盛り込んだ。欽ちゃんでなければ通らない企画です。
楽しくなければ野球じゃない。「劇場型」大会には欽ちゃんのアイデアが満載だ。「気持ち良くマイクを付けて（指揮に）臨める。相手チームもいろいろ企画を考えて臨んでください」と呼び掛けた。れっきとした日本野球連盟後援の公認大会。昨年までは認められなかった試合中のマイク携帯の許可も得た。真剣勝負の中にもストーリー性を重視。各試合ごとに主観による採点審査を行い、年間ランキングを決定する。
このカップ戦は、リーグ戦やトーナメントではなく、欽ちゃん球団と1チームが1年かけて15チーム（予定）と対戦。その内容をランキング化して1位のチームが「優勝」となる。
欽ちゃん球団はランクに関係ナシ、だと思う。
詳しいルールは、野球マニアのバイブル、「野球小僧」BLOGより。
つくばゴールデンチャレンジ「水戸信金カップ」開催！ ［ 『野球小僧』編集部ログ ］
▼ファンの視点を大切に勝敗よりもメディア記者・採点が倍の点数を持つ。どうなっちゃうんだか想像もつきません。
また、この大会の大きな特徴は、勝った、負けたという結果だけで終わらずに、１試合を100点満点で審査し、ランキング化されるということ。100点の内訳は60点をメディア記者、30点を試合の内容（点数など）、そして残り10点を球場のお客さんが採点！
採点基準は、「元気がよかった」「キビキビ動いていた」など、お客さんの視点に任せるという斬新な制度です。
試合が終わった後に、一時間はお客さんを帰さずに楽しませるという欽ちゃん。つくばエクスプレスも開通し、アクセスもよくなっただけに、茨城県内の方だけでなく、関東近県の野球ファンを巻き込んでの大会になりそうです。
注目の初戦は、４月29日に埼玉硬式野球クラブと行われます。ゴールデンウィーク初日に野球と笑いを満喫するのもお勧めです。
チームがどの程度意識して試合に挑むのか…。
まぁ、このカップ戦に出場する選手はアマですから、それほど観客を意識する必要はないんでしょうけど。
ってか、アトラクション感覚で参加するチームもあるんでしょうね。
プロレスはどうか？
試合に勝った者が必ずしも勝者とならないのがプロレス。このカップ戦のシステムをプロレスに取り入れることは可能か？ それ以前に、その必要はあるのか？上記の「つくばゴールデンチャレンジ」に一番近いのは、ハッスルで行われた「観客ジャッジメント・マッチ」でしょう。
「ハッスル８」 ［ スポーツナビ ］
05.3.18 ハッスル／両国国技館試合に勝って勝負に負ける、それがモロに出た形（実際は、懸けられていたキャプテンの座を川田が小川に譲ったことでグダグダ）。
［メ］ハッスル軍キャプテン争奪・観客ジャッジメントマッチ
○川田利明（2－1）●小川直也
［試合］○小川（15分56秒 STO→片）
［ネット投票］○川田
［観客ジャッジ］○川田
最近では、こんなのもあった。
萌花、試合に敗れるも“萌え萌え対決”制す＝格闘美 ［ スポーツナビ ］
06.1.8 格闘美／新木場1stRING通常の試合に加え、「どちらがより萌えたか」を審査員がファイト内容を見て採点する。
［3］○風香（6分42秒 三角絞め）●春日萌花
※○春日萌花（萌え判定 3－0）●風香
試合の公式スコアは「風香・勝利」になるようですが、アイドルレスラー対決であることを考えると、“萌え”による敗北感は勝利の喜びを打ち消すのに充分。
この他、「観客参加型」と言う意味では、無作為に選ばれた観客が試合のジャッジを行った「 r 」や、お客さんの評価を反映させて選手のギャラを決定する「U-Zea」などもあるが、「印象度重視で勝敗を決める」と言う点ではタイプが違う（「r」は一本勝ちすればそのまま）。
5月に開幕する「PRIDE・無差別級トーナメント」は、「8～9試合の1回戦勝者の中からファン投票により7人に絞る」という案も出ているが、これも試合には関係ない。
完全に観客に勝敗を委ねると言うならば、WWEで行われている「DIVA・ビキニコンテストマッチ」はガチンコの観客ジャッジシステム。お客さんの拍手で勝者が決まる。ただ、あれを“試合”と見るのはどうにも無理がある。
まぁ、長々と書いてきましたが・・・結局のところ「必要ないだろ」と言うのが私の意見。
印象度は人によって違ってくるもの。それをファン同士でぶつけ合うのがプロレスの楽しみ方であろう、たぶん。
ただ、これだけ団体・プロモーションが増えてくると、「観客ジャッジ」を売りにする団体が出てきたとして不思議ではない。
それはそれで新しい観客論が出来てくるんだろうか？
欽ちゃん球団の試合は一度見てみたいですね。どんな感じだか。
もっと突き詰めて、ヒールとベビーに分かれてやってもオモロそう。
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