ROTRに出場
マイク・バートン、久しぶりに名前を聞きました。かつては全日本マットで活躍、世界タッグ王座も奪取した名選手。
彼がMMAで初勝利をあげました。
1週間前の話でスマン・・・。
6.17 ROTR/アメリカ・ハワイ
○マイク・バートン(1R1分46秒 TKO)●ウェズ“キャベッジ”コレイラ
※カットによるドクターストップ
対戦相手のコレイラは、総合17勝11敗の戦績。UFC出場経験もあるソレナリの強豪。最近は黒星が続いているようですが、プロレスラー上がりで間単に勝てるクラスの選手ではありません。
ウェズ“キャベッジ”コレイラ・戦績
sherdog.comのfightfinderによれば、マイク・バートンこと
Mike Plotcheckは、これがMMAデビュー戦となっている。
現在42歳。
彼が総合のリングに上がる理由、それは「バター・ビーンへのリベンジ」。
バター・ビーンと言えば、4回戦専門のボクサーとして活躍、後にK-1に登場。大晦日に100キロ以上の体重差がある
須藤元気に一本負けしたこともあるが、最近は地道(?)に、MMAで連勝を続けている。
バター・ビーン、MMA戦績
マイク・バートンとバター・ビーンが対戦したのは今から7年前。
舞台は「レッスルマニアXV」。
WWEで行われていたガチンコ・トーナメント
1998年夏、突如、WWF(当時)は格闘技色丸出しのトーナメントを立ち上げた。
「Brawl For All」。
ボクシング・グローブをはめてラウンド制で闘う。許される攻撃は、パンチとアマレス流のタックルのみ(だったと記憶している・・・)。寝技はナシ。
決着はパンチによるKOか判定のみ(タックルはポイントになる)。
この大会で優勝したのがマイク・バートン、当時はバート・ガン。
WWF Brawl For All - Wikipedia
トーナメント結果(1998年)
1回戦
○スティーブ・ブラックマンvs●マーク・メロ
※ブラックマン負傷でメロが2回戦へ
○ジャスティン・ブラッドショーvs●マーク・カンタベリー
○サビオ・ベガvs●ブラッカス
△ロード・ウォリアー・ホークvs△ダレン ・ ドロスドフ
※ホークが負傷でドロズが2回戦へ
○バート・ガンvs●ボブ・ホーリー
○ダン・スバーンvs●ゴッド・ファーザー
※スバーンが辞退(解雇?)でゴッドファーザーが2回戦へ
○スティーブ・ウィリアムスvs●ピエール・ウーレット
○2コールド・スコーピオvs●エイト・ボール
2回戦
○バート・ガン(KO)●スティーブ・ウィリアムス
○ゴッドファーザー(判定)●スコーピオ
○ダレン・ドロスドフ(判定)●サビオ・ベガ
○ブラッドショー(判定)●マーク・メロ
準決勝
○バート・ガン(KO)●ゴッドファーザー
○ブラッドショー(判定)●ダレン・ドロスドフ
決勝戦
○バート・ガン(TKO)●ブラッドショー
ジャスティン・ブラッドショー → 現JBL
サビオ・ネガ → 旧TNT
ピエール・ウーレット → ケベッカーズ片割れ
エイト・ボール → ハリス・ブラザーズ片割れ
基本的にほとんどの試合が“ガチンコ”だっと思われる。
控え室ではモニター前に集まった選手達が「やっちまえ!」と大盛り上がりだったそうですが、観客には大不評。そりゃ、プロレスを見に来てるんですからね・・・。
WWF史上に残る大失敗企画た(それでも、ゴッドファーザーがスバーン相手に互角に戦っていたのは面白かったw)。
動画をいくつか貼っておきます。
ここで優勝したバート・ガンは「最強」的キャラで若干前座を賑わせ(なぜか来日もしている)、翌年のレッスルマニアで大一番に挑む。
それがバター・ビーン戦。
1999.3.28 WWF/レッスルマニアXV
ブロウル・フォー・オール戦 -Brawl for All Match-
○バター・ビーン (1R KO) ●バート・ガン
KOシーンの動画↓
Bart Gunn knocked out in seconds [ YouTube ]
秒殺でした。
ブロウル・フォー・オールは、ほとんどボクシングに近いルール。いくらなんでも本業のボクサーにパンチで挑めば負けて当然・・・(バター・ビーンがどういう評価をアメリカで受けているのかは知りませんが)。
この試合を最後に、バート・ガンはWWFから完全に消えました。その後は全日本プロレスで活躍。01年からは新日本へ移籍(G1タッグ準優勝)。
昨年はG馬場七回忌追善興行に参加。
※
ウィキペディアによると、バート・ガンは1999年1月にWWFを解雇された、と書いてある。それで3月のレッスルマニアに出るというのも変な話だが・・・。98年冬の全日本・最強タッグに来日している点から言っても、バター・ビーン戦は単発の契約だったのだろうか?
バートン頑張れ
ウェズ“キャベッジ”コレイラを敗ったバートンは、バター・ビーンとの対戦をアピール。
この勝利によって、実現の可能性は間違いなく高まった。話題にもなるだろうし、プロモーターもやりたいはず・・・。
スケールはだいぶ差があるが、永田さんがミルコと再戦するようなものなのか。
7年前のレッスルマニア、もしバートンが勝っていれば・・・。
まぁ、ガチで勝った選手をupさせるのはどうかと言う声もあるでしょうが、安×忠×などと違ってバートンはイイ選手、そんなに問題はなかったでしょう。
誰だって人生の岐路に立ち返りたくなる時はある。雪げる汚名は雪ぎたい。
一大決心でMMAのリングに踏み込んだマイク・バートン、応援しようじゃありませんか!