ニューリン様、射殺される
3年間の集大成として行われた2回目のハッスルマニア。
エスペランサーの降臨こそあれど、カード・ゲストはやや薄目。果たして内容はどうだったのか・・・。
PPVで観戦。今、ビデオ見終わりました。
ハッスル公式以外の報道解禁は午前3時です。
メインのまとめから。
11.23 ハッスル/神奈川・横浜アリーナ
[7=メ]○ザ・エスペランサー(10分9秒 ハイキック→体)●HG
- HGは全身白のニューコスチュームで登場。
- 中盤、エスペランサーが指から繰り出す“衝撃波”が飛び出す。HGが寸前でかわすと、後方のセットが壊れる(衝撃波が当たった?)。
- 圧倒的強さを見せつけるエスペランサーだが、ニューリンのオカリナの音色に頭を抱えて苦しみ出す。
- エスペランサーが弱ったのを見てHG反撃。
- しかし、アンジョーがニューリンからオカリナを奪いさる。
- 復活したエスペランサーは、衝撃波をニューリンに・・・。
- ニューリンの胸が破裂、その場に倒れ込む。
- HGも粘るが、ハイキックでカウント3。
- 試合後、エスペランサーがHGを抱え花道でツームストン・パイル。花道に穴が空き、頭からHGはめり込んでしまう。
- ビジョンに高田総統。「エースを名乗っている腰フリを叩きのめした以上、ハッスル軍との抗争を続ける意味は、もうなくなったようだな。ん? 貴様の3年間の苦労はこれで水の泡になったというわけだ。ハッハッハッハッハ!」
- TAJIRIらがニューリン・HGに付き添っているためか、リング上には小川直也しかいない。
- 小川「高田! 闘いはまだ終わってねぇぞ! 俺は今日、キャプテンとして何もできなかった! 俺がエスペランサーと闘っても、負けたかもしれねぇよ。でもな、負け惜しみじゃねえけど、何となくお前の背中が見えた気がするよ。この3年、絶対、無駄にしないからな。俺は絶対にお前を倒すからな!」。
- ハッスルハッスルで締め。
超バッドエンドという感じでしょうか。HGが完敗、ニューリンが射殺(?)、そしてリングには小川しかいない・・・って絶望的だw
これまで引き気味だった小川、次のシーズンからは主役ですか? うーん、心配。
年間最大イベントがバッドエンドで終わるってのは、できれば避けて欲しかった。次に繋がる「希望」のような前フリもなかったし。
試合としては、HGは相当頑張ってたと思う。バケモノ系レスラー相手にイイ試合やるってのは難しいが、技のウケっぷりとココゾの攻めるアイディアで試合にメリハリ。・・・もう、完全にプロレスラーだなぁと改めて感心。どこに出しても恥ずかしくない。
エスペランサーの衝撃波は賛否両輪でしょうが、一撃必殺の技を巡って試合が進んでいく形は、ものすごくオーソドックスなスタイルでもあるんですよね。
ただ、TVで見てる分にはセットが壊された感じがよく伝わらず残念。また、会場で観戦していた人にはニューリン様が撃たれたシーンがわかりにくかったらしい。
試合内容自体は悪くないと思うのだが、オカリナのもの悲しい音色が必要以上に会場を静かにさせてしまったこともあり、ドワーっと盛り上がる感じがほとんどなかった。
最後の花道ツームストンも、それほどのインパクトはない。昔、ECWでビガロが花道にめり込んだ時はひっくり返るほど驚いたけどね。
まぁ、全体としてはもう一つ。
海川ひとみ、ボロボロにされる・・・
そのほかの試合・出来事にツッコミを。
[オープニング]
- 坂田GM&RGの挨拶中、小池栄子と思わしき「妖精」がステージ上に登場。
- 「♪ハッスルマニアに来い! けえいこ~」と開会宣言。何らかの事情があってリングにはあがれない、らしい。
小池さん、やってきましたね。ほとどん前フリがなかったことや「リングにあがれない」という辺りに、裏でいろいろディープな攻防があったと予想される。
素直に来てくれたのは凄く嬉しい。でも、あの使い方、登場で良かったのかどうかは微妙。
[1]○ハッスル仮面レッド、ブルー、グリーン(9分3秒 正義の赤い炎)ハッスル仮面イエオロー、●モンスター仮面ブラック、ホワイト
※フィニッシュはスターダストプレス。
- 試合途中から、各選手がアフレコ(?)によって話し出す。
- イエローは観客の声援に心を動かされたのか「俺はハッスル仮面だ!」と叫びモンスター軍を離脱。
- ハッスル仮面はこれにて終了・・・かと思いきや、「2007年から新たなシリーズがスタート」とのアナウンス。
[2]○大谷、金村、Erica、マーガレット(8分9秒 キンタ・マー・あちち)耕平、赤鬼蜘蛛、青鬼蜘蛛、ドクロンZ
※大谷のミサイルキックがフィニッシュ
イエローの洗脳は簡単に解けてしまった・・・。
[3]○ジャイアント・バボ(9分34秒 世界のバボ)KUSHIDA、\(^o^)/チエ、●海川ひとみ
※フィニッシュは、チエとKUSHIDAを逆エビ&海川をキャメルクラッチで同時に極める。
- 試合後、挑発された眞鍋かをりがリングに。
- 眞鍋「試合には負けたけど、私の判定では海川ちゃんの勝ちです!」。
- 海川マイク「最初は、無理だって思ってました。でもどうしてもリングに上がってみたくて……。このリングに上がれば自分を変えられるんじゃないかと思って……。本気で取り組んだつもりだったし、これからも続けたいです。でも、ハッスルって見てると楽しいけど、やってみるとすっごく難しくて、甘くは無くて……すいません。こんな、私のわがままに付き合ってくれた、スタッフの皆さん。ファンの皆さん。真鍋先輩。翔子ちゃん。ありがとうございました」
海川ちゃんはカワイイ。プロレスっぽい動きはイマイチでも、やられてる時の顔が素晴らしい。別に表情を作ってるわけじゃないんだろうけど、場外でダウンしてる時とか・・・もう・・ねぇ・・・。
キャットファイトが好きな人の気持ちがちょっと分かったな(笑)。このあと彼女がビッグになれば、相当のお宝映像として価値が高まること間違いなし。
・・・まぁ、そういうのを抜きとしても、途中でマジ泣きしちゃったこともあって、下手すれば観客が引いちゃう可能性もあったところ、最後にしっかり試合に戻ってきたあたりの根性は凄いもんです。
最後に眞鍋さんが変なマイクしなければw、もっと感動できたのに。
ああ、時間なくなったんで続きは明日。
ちなみに今日の私のMVPはRGです。
※11/25続き書きます・・・
[4]ハッスル・スーパータッグ選手権
ババレイ、○ディーボン(15分18秒 3D)●ソドム、ゴモラ
※王者・チーム3Dが防衛
ソドムの跳躍力は相変わらず凄い。それだけ。
[5]○鈴木みのる、NOSAWA論外、MAZADA(11分22秒 裸絞め→体)坂田亘、崔領二、●RG
- 試合後も言い合いを続ける坂田と鈴木の間にRGが入る。
- RG「ケンカはやめてくださいよ。戦いが終わればノーサイド。ボクにいいアイデアがあります。まず、ボクが暫定三冠王者になります。それで、2人で闘って、勝ったほうがボクに挑戦できる。いいアイデアでしょ」
- RG、坂田&鈴木に蹴飛ばされる。
RGのための試合と言ってもいい。イジリ役として三冠王座を招聘したと考えれば贅沢。
実際、それで面白かったんだからアリですな。でも、絶好調時のRGを見ている者からすれば、まだまだ物足りない内容だったとか。恐るべきはRG。
レイザーラモンって凄いコンビだ。なんでコントはつまらないんだろう。
[6=セ]小川直也、○ニューリン様、TAJIRI(9分3秒 まごころ固め)川田利明、●アンジョー、カイヤ
- 序盤、ニューリン様はカイヤによってムチをへし折られてしまう。
- 終盤、天から新たなムチが降りてくる。
- 川田、試合後マイク「川田は「何がまごころだ。下心がみえみえだ。地球を救うとかいうが、おまえらは金魚でもすくっとけ」
カイヤvsニューリンが最大の売りでしたが・・・それほどのインパクトはなし。モンスター軍入りしたカイヤ、モンスター・リッパー似の風貌もあってヒールキャラの方が確かにいいのかもしれないが・・・。あれだったらカイヤじゃなくてもいいよねぇ。
ニューリン様が
カンパーナ食らったのはお宝だ。それだけはデカシタ。
総括
うーん、面白い試合もあったが全体ではイマイチ。
ってか、内容云々の前に興行としてハッスルがこれじゃダメ、世間を巻き込める要素がもっと必要。昨年のマニアや今年のエイドの時のような、ゾワゾワっとする大会を迎えるまでの興奮が今回はあまりにも薄く、世間的に注目されることもほとんどなかった。
世間一般層を取り込まなくても、1万人(主催者発表)もの観衆を集めたってことは、それだけ「ハッスル」というブランドが定着してきた証拠でしょう。ただ、ハッキリ言って1万人ぐらいの客を満足させてオワリってんならノアでも全日本でもいいんですよ。
“飛び道具”を武器にできる強みは最大限に生かして欲しいもんです。
まぁ、フジテレビ・ショックはハッスルにとってあまりにイタかったってことですな。