7.2 BML大会の柴田戦で負傷
また残念なニュース。本日、健介オフィス代表・北斗晶が会見を開き、昨夜の高山善廣復帰戦で小橋建太の代打を務めた佐々木健介が、眼窩底骨折した状態で闘っていたことを明かした。
7月2日のビッグマウス・ラウド、柴田勝頼戦で負傷。14日から入院となり、昨日は外泊許可をとっての出場だった。
健介、骨折したまま戦っていた！…１８日、緊急手術へ ［ スポーツナビ ］
健介は、７．２ビッグマウスラウド後楽園大会のメーンで、同団体のエース・柴田勝頼とシングルマッチで対決。柴田の強烈なミドルキック連打を受け止めながら、最後はラリアット連打からノーザンライトボムで激闘を制したが、この際、ノーザンライトボムを防ごうと柴田がバタつかせたヒザが健介の目を直撃していた。
試合後、健介は吐き気と視力の異常を訴え、救急病院へ直行。医師からは「左眼窩（がんか）底骨折」と診断されたが、本人は「ノア（武道館大会）には出る」と頑なに主張。北斗は「断る勇気も必要」と説得したが、健介の意思は固く、武道館への出場を決意。周囲にこの事実を悟られないために、全日本プロレスの７．３大田区大会、７．９入間大会にも強行出場し、団体関係者にも事情は伏せてきた。
その後、１０日に精密検査を受け、１４日から都内の病院に入院。前日のノア武道館大会には、「外泊許可」を得て試合に出場した。試合では、約２年ぶりにリングに復帰した、“帝王”高山善廣とタッグを組み、ノア三沢＆秋山組と対戦。チョップを繰り出すなど傍目には普段どおりの試合を見せ付けた。
手術は明日行われ、目の下を４～５センチ開いて、眼球を固定するためのシリコンを埋め込む。手術後は、日常生活に戻るまで２～３週間。リングへの復帰は視力などの経過を見ながら主治医と相談していく予定。
これにより、全日本プロレス７月シリーズとリングソウルへは欠場が決定。７．３０後楽園ホールで予定されていた全日本プロレス・アジアタッグ選手権試合も延期の方向で検討している。
復帰までどのぐらいの日数が必要かは、今のところ不明。
小橋に続き健介も欠場とは・・・。
負傷したという柴田戦の画像を確認してみる。
試合後の画像を見ると、目を痛そうにしているのが分かる。
健介の欠場で一番困るのは全日本プロレスでしょう。発表されているアジアタッグ戦が延期となっただけでなく、8月末の両国大会でも大きな試合が予定されていたはず。馳浩の引退興行ですからね・・・。
必ずケガを治してリングに戻ってきます
北斗のコメントと健介のメッセージを紹介。
北斗晶「ノアさん、高山堂さん、全日本プロレスさんにご迷惑をおかけしました。私としては、“不良品”を出すようで、お伝えできずに申し訳なかった。本人の『どうしても小橋選手の代わりに出たい』という気持ちが強かったので、ご理解いただきたい。１６日が終わって自分の役割を終えて、本人も安心して手術に望めると思います。」
佐々木健介（直筆メッセージ）「この度、私、佐々木健介は目の手術をすることになりました。よって、すでに発表されていた、すべての大会を欠場させて頂く事になりました。ファンの皆様、関係者の皆様にはご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございません。必ず怪我を治してリングに戻ってきますので、皆様今後とも応援を宜しくお願い致します。 平成１８年７月１７日 佐々木健介」（原文まま）
ノアや全日本に上がる際、団体側にはケガを伝えていなかったようですね・・・。
小橋の穴を埋めようとケガを押して闘った姿勢が立派であることは間違い。感動できる話。
健介以外の選手が出ていたらどうかってことを考えれば、参戦してくれたことには“感謝”の一言。
ただ、問題も当然ありまして、健介自身のこと以上に他のレスラーにも影響が出てくるのがコワイ。
健介にならって、ケガでも無理してリングに上がろうとする選手が出てくるかもしれない。
一番心配なのは小橋建太。自分のためにケガでもリングに上がってくれた健介の話を聞いたなら・・・「休んでられるか！」と、退院後、即練習を開始してしまいそう。小橋の性格を考えれば十分あり得る。
手放しで“美談”とは言えないんですが、欠場しにくいシチュエーションであったことは誰もが理解してますしねぇ・・・。
眼窩底骨折、完治までどのぐらい？
眼窩底骨折はプロレスラー・ボクサー・格闘家に多いケガ。
桜庭和志、高山善廣、中邑真輔、ベイダー、ボブ・サップ、ゴージャス松野などなど。
復帰までの道のりは様々。
田村潔司が復帰まで約1年かかった例もありますが（第2次UWF時代、前田日明戦）、だいたい３～６ヶ月で復帰している選手が多いようです。
早い復帰を祈ります。
