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ザ・グレート・サスケの飛ぶ教室

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ザ・グレート・サスケプロレスデビュー20周年記念出版。「2010年代のプロレスのあり方」を、迷えるコミックレスラー・マッスル坂井(じつは社会人歴10年)が受講。
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 マッスル坂井により始められた“魅せる”演出にこだわった舞台仕立てのプロレス・イベント“マッスル”の地上波初進出番組「マッスル牧場CLASSIC」がDVD化。マッスルにレギュラー出演するレスラーたちが出演・企画・制作を行い、従来のプロレス番組の形式にとらわれず、バラエティやドキュメンタリー番組的手法を取りつつ、毎回何かしらの形で試合が組まれる。
 各巻に「過去興行のダイジェスト」を約60分収録。

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2008-12-19
¥ 3,990 (定価)
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2008-12-19
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 マッスルの特集記事あり(9ページ・漫画含む)。
 森達也×マッスル坂井対談、吉田豪&菊地成孔・観戦記レビュー。

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2006-10-02

マッスル 11、涙涙の感動エンディング~追加公演も問題なし

AKIRAvs鶴見亜門がメイン

AKIRAが参戦

 昨日はマッスル11・追加“公演”を新木場1stRINGで観戦。最近はハズシなしが当たり前になってきたマッスル、今回は「笑い」だけでなく、喜怒哀楽がつまった憎らしいほどズルイ内容に仕上がっていた。

 興行の流れを極々間単にまとめ。
9.30 マッスル/東京・新木場1stRING(400人・超満員札止め)
  • レッスルエキスポで行われたマッスル提供試合はマスコミの扱いがあまりにヒドく(と言うか無かったことにされている)鶴見亜門はアイデインティティ・クライシスに陥る。しかし、マッスルには「プロレスっぽいもの」が欠けていることに気づき、WWEをモチーフに新たな構想を発表する。
  • IMGP世界ヘビー級王座を設立。それを巡ったストーリー、最終的にレッスルマニアならぬマッスルマニアのメインで最終決着。但し、亜門が見たいのはメインのタイトルマッチのみ。
  • 亜門「せっかくお金を払って見に来てくれたお客さんに次の興行の前フリの試合見せるなんて失礼極まりない話だよ!
  • マニアまでの流れをまとめた5分の煽り映像のみを収録する。しかも生、この会場で撮影。
  • マニアのメインは「マッスル坂井vsアントーニオ本多vs諸橋晴也」のトリプルスレッド・・・のはずが、煽り映像撮影中に坂井が転倒。スタッフとして会場にいた男色ディーノがカメラに入ってしまう。そのまま坂井の代わりにディーノが出場。
  • 今撮った映像を上映
 相変わらず、業界へのアンチテーゼを盛り込む鶴見亜門さんのマイクは痛快だ。

CG撮影風景。これもLIVEでやる。
 5分の煽り映像は完成度高くてビックリ。
 金網マッチの試合はカメラの前に金網を置いただけ。でも出来上がったらソレっぽく見えて違和感ない。
 技のリプレイを自前でやっちゃうのも(説明難しい…。ペディグリーを3連打したりする。それを3つのカメラで撮って順に切り替えるとリプレイに見える)、言われなきゃ気がつかないレベル。
 この煽り映像の中だけでも、数々の斬新なアイディアが散りばめられていた。手際も良くて完璧。
 [1]IMGP世界ヘビー級初代王者決定戦
 ○男色ディーノ(9分34秒 男ショクイック)●A本多、諸橋晴也
 ※ディーノが初代王者に

ディーノは若干HHH風味だった。
 マッスルの世界の「素人」という扱いのディーノ。男色ドライバーも実況は「パンツドライバー」とその場で命名。
 アントーニオは普通にイイ選手になっていた。冗談抜きで無我向き。
 なぜ“素人”のディーノがベルトを奪取できたのか・・・。

 このあと休憩。珍しく休憩前に死者が出なかった。
 広田さくらさんの芝居宣伝挟んで(何かあるのかと思ったらホントに宣伝だけだった)後半開始。
 [2]ゴールンデンスター道場破りランブル
 <1>○飯伏幸太(0分22秒 アンクルホールド)●佐野直
 <2>○飯伏(1分41秒 アンクルホールド)●趙雲子龍
 <3>○飯伏(1分26秒 アンクルホールド)●726
 <4>○飯伏(0分38秒 アンクルホールド)●Mr.マジック
 <5>○飯伏(2分55秒 アンクルホールド)●ペドロ高石
 <6>○飯伏(3分51秒 アンクルホールド)●のじりくん
 <7>○飯伏(2分46秒 アンクルホールド)●酒井一圭HG
 <8>○飯伏(3分58秒 アンクルホールド)●藤岡典一
 これまで松野さんの役目だった「~ランブル」を飯伏が担当。


まさに必殺技
 

のじりくんの腰ひけエルボー



ローキックも軽く受け流す藤岡メガネ。

惨敗のマッスル軍。


 のじりくんが頑張った。リアル・ブリーフが誇らしく見えたほど。
第2試合終わって
  • 亜門「これからはリアリティショーの時代」と、ディーノが主演の映画「スーパーストロングミー」の予告編を上映。入れれば強くなる座薬「アナロイド」を素人に使ったらどうなるか実験する内容。ディーノがIMGP王座を奪取できた理由はコレだった。
  • 亜門はディーノではなく自分を主役に変更。アナロイドの効果を確かめるため、有名プロレスラーとの対戦を志願。
  • 登場したのは・・・AKIRA(野上彰)。
  • まったく攻撃が通用しない亜門、AKIRAのチョップにヘロヘロ。しかし試合途中に「明日が結婚式」と明かす(ちなみにガチ)。
  • セコンドがAKIRAにパウダー目つぶし。しかしAKIRAは何事もなかったかのように試合を続ける。AKIRAは失明していた・・・。
  • スローモーションの攻防の末、亜門が勝利。感動のエンディング。
 [3=メ]○鶴見亜門(9分30秒 バックブロー→体)●AKIRA
  • AKIRA「最後の裏拳効いたよ。あれがあれば、これから奥さんをずっと守っていけるはず。今日の亜門は最高のプロレスラーでした!」
  • 亜門「AKIRAさんに勝てたと思うと、これから何にでも立ち向かっていけると思います。彼女を幸せにしていける自信ができました」
  • LLPWファンでお馴染みの五味さんが登場(亜門さんの昔からの盟友)、花束を渡される。
  • 亜門のマッスルマッスルで締め。
 ガチな結婚ネタというのは反則のような気もするが、必死にAKIRAに食らいつく亜門さんの姿は大感動モノでありました。まさにリアリティショー。AKIRAのチョップはかなりキツかったですよ!

「元JJジャックス」と言われムっとする。
 マッスルのクライマックス、スローモーションにAKIRAも応じる。マッスル坂井と初対面の時に「俺ならもっと綺麗にスローモーションができる」と語っていたというだけに、フィニッシュのバックブローを受けた時のアクションは白鳥の湖を舞うプリマドンナのように、優雅で華麗で美しかった。それでいて、ゆっくり倒れる際にはブリッジで鍛えた背筋を存分に使ってるのが分かったりする。新日道場で鍛えた体が、こんなところで役に立つとは・・・。
 単純にAKIRAはカッコイイ。立ってるだけで大物の雰囲気出せてるのが凄い。


いい音のチョップが何発も入る…
 ラストは涙涙の亜門さん、大感動のマッスルマッスルで締め。
 うーん、相変わらずオモロイ。俺は今までのマッスルで一番好きだったかも。

 今回の一つの売りは、「追加公演」というプロレス界初の企画。まったく同じ内容の興行を行うという実験はどうなったのか?
 私もそうですが、2日目のチケットしか持ってない組はネタバレを回避しようと前日必死。その甲斐もあってか、予想以上に会場は新鮮なリアクションに包まれていた。
 意外と両方観戦した人は少なかったんですかね? まったく同じ・・・との話でしたが、やはり試合内容までは無理。飯伏のフィニッシュが初日はキック、2日目はアンクルホールドだったりで違う。
 のじりくんも2日目の方が試合時間長いし、良かったんじゃないかなぁ。こうなると、次からは両方見たくなる人が増えるかも。
 たぶん、マッスルは同じ台本で地方を巡業でまわる企画を狙ってるんじゃないだろうか。ローカルレスラーだけ交換で。

武道館進出?

 次回のマッスルは「1月3日(夜)・後楽園ホール」。
 更に、日本武道館進出もぶち上げた・・・。後楽園はガンガンやってほしいですが、武道館はどうですかね? 「3年後」とかのギャグ込みだったとしても、マッスルは基本的にプロレスファン向けのアレですから。一般層を取り込まなきゃならない大会場で面白さが伝わるか。
 まぁ、そこでプロレスのプの字も知らない人が爆笑できるような内容になってたら、いよいよ止められませんよね。プロレスの向こう側は世間一般の世界だったりして。

 ちなみにアントーニオが何回か言われてた「香典泥棒の息子」というのは「蒲田行進曲」に出てくる台詞だそうです。エンドロールも蒲田~の曲でしたね。

 最後に、AKIRA選手のBLOGを紹介。マッスル参戦の裏話満載。

 個別リンクがないんで全文引用。
 長いので「続き」に。「全文を読む」をクリック。
AKIRA -official blog-

2006/09/30
「寝るのがもったいなくて」

なんか寝るのが勿体なくて・・・、参戦ルポでも書くかな。
と言う訳で、『マッスル』興行2日間参戦して来ました。
全日興行もあったのに何故?
と思うヒトもいるかもしれませんが、ズバリ縁だった。ト言う事に尽きますね。
説明はめんどくさいや。酔った頭ではそんなチマチマした事考えられないし。
結果、自分にとってサイコウの選択だったから万事オッケーだな。

しかし、あの世界は何なんでしょうか、確かにプロレスと言うものを扱っている、そして創りの芝居もアリながら、そこにはライブの緊張感がアリ、偽りの無い選手、出演者の生きた心にもふれられる。
そしてそれをプロレスの試合に見事なまでに溶け込ませている。

面白すぎる大人の遊び場だな。

マッスルファンにとって、『マッスル』とは
プロレスに夢をいだいて、それぞれの団体を行ったり来たり、それぞれのプロレス紙を行ったり来たり、
表も裏も、酸いも甘いも嗅ぎ分けて辿り着いた所が『マッスル』らしい。
なるほど、できたお客さんが多かった。「あなたがたも素晴らしい」

でも、なにより凄いのはマッスル坂井の頭脳であった、
世の中に何を提供すれば当たるのかキッチリ決めてみせる発想。
そして、彼の右腕男色ディーノの凄さも語られてしかり。
そしてそして、自らの奇抜な発想も凄いが、ギリギリまで完成しない台本を見事に演じてしまう鶴見亜門。
そしてそしてそして、ワガママな演出に必至に付いて行くスタッフ達。
実にクリエイティブな集団だった。
あの作品がわずか2日で出来上がった、と知ったら御覧になられたお客さんは彼等の天才ぶりに感服する事だろう。
ただし、その2日間は俺の知らない所で地獄の作業が行なわれていたに間違いはない。

ただ、そんな事よりも
【ソコに居たお客さんと我々の心に残った感動は理屈ではなかった、ソレが全てだ。】
 2日・・・。

2006/10/2
「マッスル裏話」

鶴見亜門の結婚披露パーティーに行ってきた。
そもそも、マッスル出演のオファーをしてくれたのは天才演出家鶴見亜門(今林久弥)氏で、
実は俺が演劇を始めてまもない頃に若手演劇界で大人気のカムカムミニキーナの公演に推薦してくれたのは彼だったのだ。そう、マッスル劇中にあったVTRはあながち嘘ではなかったのだ。

眼の状態を心配しながらもプロレス出場を再会しつつ俳優養成所に通い、小さな舞台での活動もいくつかこなしていた頃の俺に、演劇界への扉に導いてくれたのは亜門こと今林氏だったのだ。
その公演の稽古中に田中稔選手とのタイトルマッチを組まれ、名古屋での試合に出向き、その試合でプロレスの試合と演劇との融合性、『心の眼』というか『魂の叫び』的なものに身を以て気付かされたのも正しくその時だったのである。
そうなのです実はあのVTRには真実が語られていたのです。
ただし大袈裟な脚色はマッスル坂井流ではありますがね、
きっと「スーパースター列伝」風に梶原一騎先生調に言えば、マッスルVTRのそういう表現に他ならないのでしょう。

最近になって解った事があります。
リングの上で闘うと、お互いの間に絆が生まれると。
そこでの時間を味わった同志は禁断の世界の共犯者としてGOOD FELLOWになれる不思議なしくみがあったのだと。
フリー選手となり、それまでの仕事相手から別れて違う環境で試合をしていてもいつか時を経てまた巡り逢う『縁』にそう考えずにいられません。

昨日は『マッスル』の試合ではあったけど、スローモーションではあったけど、本気と真剣がぶつかりあい、リング場の共犯者となれたのは真実です。
演劇界での恩人とリングで闘いを魅せた、このことをとてもとても嬉しく想いました。
亜門、ありがとう、
そして、ご結婚おめでとう。プロレスラー魂も大切に。
 また参戦してください。
 亜門さん、ご結婚おめでとうございます。



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  カテゴリ: DDT | 2006-10-02 | 投稿者:杉
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