2011-08-16
星取り超えたG1人生ドラマ、初制覇に中邑真輔喜び爆発~8.14新日本・両国まとめ
過去最多の参加選手数で行われた2011年のG1クライマックス、中邑真輔の初制覇でハッピーエンドとなりました。
大会の情報など簡単にまとめ&感想。
■ ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~ [ 新日本プロレス ]
■ 8.14 新日・両国大会「G1クライマックス優勝戦」速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
優勝争いとはまた別に、テンコジ対決もかなり盛り上がり、様々な人間模様が見れたという点でも面白い大会でした。
優勝戦は内容も良かったのですが、やはり試合後に中邑が喜びを爆発させた姿が印象に強く残る。
そして「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」。かつての決め台詞を大絶叫。
これは痺れた。
一応書いておくが、この発言は、このところ元気のない格闘技界に向けての意味はほとんどないと思われる。中邑もMMAの世界をくぐった人間、リスペクトあれば軽率に「結局プロレスが上だっただろ?」みたいな発言はしない。
低迷してる・してないに関係なく、プロレスにしかできない表現方法が「格闘技より上」という意味ならあるでしょう。
楽しさ、うれしさ、苦しさ、もどかしさ、リアルな感情がリングに顔を見せた瞬間は素直に心が揺さぶられる。そこがプロレスという虚実入り交じる場だから面白い。
優勝戦の相手は“新星”内藤哲也。
ファンの期待は高い。実際、試合中のコールは中邑を上回った。
そんな光景を見ながら「なんで内藤はここまで愛されるのだろう」とも考えてしまった。
かつての新星、ここ10年で最も期待された新人・中邑真輔は、全方位的にファンの支持を得ていたとは言い難い。
新人のプッシュはファンの反感を買うのがパターン。それでも中邑はいろんなものと戦い続け、試合に勝ち続け、リングに上がり続けていた。
正直、内藤の苦悩など中邑にしてみれば屁のようなものだろう。負けて涙ぐんでいた内藤へ(気づいてないだろうが)、「泣くことができるだけ恵まれている」ぐらい言って欲しい。
それぐらい中邑真輔のレスラー人生は異色で、もの凄く重い。
子供のように優勝旗を振り回す、これまで見たことない中邑の姿が、過去の重さの反動ならば理解できる。
「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」という台詞自体、100%ファンに共感されていたかと言えばそうでもないと思う。
自分もあまり好きではなかった(笑)。
ただ、昨日聞いた瞬間は、文句なしに感動。かつて違和感持っていた台詞に、ここまで心が揺さぶられていることに驚く。
一行程度の言葉が凄く重く感じた。
それは「プロレス」で積みかねてきた重さ。それでここまで感動できるからスゲエ、んだなぁ。
今回、A・Bブロックとも優勝戦出場の可能性があった選手が、ことごとく最終戦で負けてしまっているんです。
勝ち点同点同士の中邑VS鈴木を除き、全ての試合で「得点の少ない方が勝利する」という結果になった。番狂わせの連続。
その結果、両ブロックとも「最後の試合に勝った選手が優勝戦進出」というヒジョーに分かりやすい展開となりました。
でも、ちょっと…負けすぎじゃない? 他のスポーツなら大珍事ですよ。
“優勝”がかかっているんだから、普通に考えて上位陣はモチベーション高いはず。それがストロングマンやサイトーみたいな点数低い選手に次々負けるのはどうなのか。「優勝する気あったの?」と聞きたくなる。
「G1クライマックス」は、「○○が優勝」という純粋な話題がYahoo!トピックスで紹介されるプロレスでは数少ない貴重なイベント。
世間とのプロレスとの繋がりが一番近い大会かもしれない。
まぁ“隙”とまでは言いませんが、余計なところで突っ込む余地を作らないで欲しい。その突っ込みどころで「全てを見たように語られる」ということが恐いんです。
前日に星取計算していたのも馬鹿らしく思えてきましたよ…。
■ 「手を伸ばせば届く位置にいつでもいる」『G1』覇者・中邑、IWGP奪還に静かな闘志!/優勝一夜明け会見(※コメント追記) [ 新日本プロレス ]
秋の両国かとも思いましたが、いきなりここで!
棚橋弘至はこの前にメキシコ遠征が予定されている。
会見動画。
オープニング動画。
■ 獣神サンダー・ライガー選手のメキシコCMLL遠征が決定 [ 新日本プロレス ]
ライガーがメキシコ遠征。
大会の情報など簡単にまとめ&感想。
「一番スゲエのは、一番スゲエのは、プロレスなんだよ!」
■ 中邑が8度目の挑戦で悲願のG1初優勝、棚橋を下した若き天才・内藤をボマイェで粉砕 [ スポーツナビ ]■ ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~ [ 新日本プロレス ]
■ 8.14 新日・両国大会「G1クライマックス優勝戦」速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
■8.14 新日本プロレス / 東京・両国国技館 (1万1500人・超満員札止め)
▼第5試合 G1クライマックス・Aブロック公式戦 ※勝者が優勝戦進出
○内藤哲也(5分11秒 ポルボ・デ・エストレージャ)●棚橋弘至
- 棚橋:試合後コメント「あ~、俺の夏が終わってしまった。最初、何が起こったか、わからなかった……マジか……。IWGP王者として、G1も獲るっていう約束をはたせなかったのは、俺の力不足だから。まだまだがんばっていくし、あきらめないぜ。内藤?今日、結果が出るよ。俺を越えたんだからな」
▼第7試合 G1クライマックス・Bブロック公式戦
○カール・アンダーソン(8分30秒 ガン・スタン→片)●MVP
MVP「マシンガンはあっちか?」
- 試合後のバックステージ
※そう言って赤コーナー側のインタビュースペースへ。途中で乾杯用のビールを2つ手に取る。
アンダーソン「このG1トーナメント、今日で無事やり終えることができた。ストロングな試合を闘いぬくことができた。途中、レジェンドと言われるテンザンの試合もあったし、今日、闘ったIWGPインターコンチネンタル王者・MVPは世界でもベストレスラー。この最高の大会で最高のレスラーたちと闘えて光栄だよ」
※ここでMVPが登場
MVP「ヘイ! 自分の長年の夢、G1チャンピオンになる直前で、このマシンガンにやられてしまった。ちょっと、ちょっとの差だよな!でも今日は、この新日本プロレスにカンパイだ!」
アンダーソン「オーケイ。カンパイ!」
▼第8試合 G1クライマックス・Bブロック公式戦
○天山広吉(14分10秒 オリジナルTTD→片)●小島聡
- 天山:試合後コメント「あの憎たらしいコジ! メチャクチャやホンマ! G1の最後の最後に、あの小島! でも、今日は自分でももうわけわかんないくらい、首をやられてガンガン痛い……でも絶対負けるか!(大声で)。あんなヤツに絶対負けたくない!」
- 小島:試合後コメント「またやろうぜ!いつまでも、今日みたいな強い天山でいてくれよ」
▼第9試合 G1クライマックス・Bブロック公式戦 ※勝者が優勝戦進出。
○中邑真輔(12分13秒 ボマイェ→片)●鈴木みのる
- 鈴木:試合後コメント「コノヤロー……、ま、“おあずけ”ってことか。オメーらの技なんか、痛くもねぇし、痒くもねぇ。全くこの俺に効いちゃいねぇんだよ。どこも痛くねぇ。言ったろ?俺を倒したきゃ『テメーの命賭けて来い』って」
- 鈴木:試合後コメント「まぁ、おあずけ。また来るよ、新日本。このままで終わらせてたまるか。おい新日本!城内までは入らせてくれたけど『こっから先は入れねぇよ』ってことだな?でももうどんな防御壁張ろうがよ、どんな番人呼ぼうがよ、俺はもう城内に居るんだ。城の中に居るんだ。テメーら片っ端から、つぶしてやる!テメーもだ」
▼第11試合=メイン G1クライマッックス優勝戦
○中邑真輔(20分19秒 ボマイェ→片)●内藤哲也
※中邑が初優勝
- 中邑:試合後リング上マイク「ありがとう。ありがとうしか、今は思いつかない」
- 中邑「プロレスは自分にとって、これ以上ない喜び。好きなことをやるってのは、楽しいことばかりじゃない。楽しさ、うれしさ、苦しさ、もどかしさ、すべて含めて、オレはプロレスで生きたいと思う。こんなオレですが、応援してくれますか? もう一度言わせてほしい。ありがとう」
- 中邑「この声援はオレ1人のためじゃない。ここにいるレスラーはみんな知ってる。一番スゲエのは、一番スゲエのは、プロレスなんだよ!」
- トロフィー抱えリング下を一周。棚橋がよく見せるような観客をバックに記念撮影する様子も。
- 中邑:試合後コメント「なんて言ったらいいのか……なにも考えられない。それも、もしかしたら『嬉しい』。真っ白だね、現時点では。思ったよりも長い時間が経った。プロレス人生、今年で9年、人によってはまだまだ9年。俺にとってはもう9年。モチベーション崩す時もあった。やる気がなくなることも、楽しいことも、近道も、寄り道も、全て経験したつもり。ただプロレスをやればやるほど、難しい、そして楽しい、苦しい、悔しい、自分をどうにかしたい、自分を変えたい。それが、日々、おこがましいが、逃げずにやってきた結果が今日結ばれたのかもしれません」
- 中邑「言葉にすれば軽いかもしれないけれども、楽しんだね。1回戦から今日に到るまで全ての試合。俺流に楽しませてもらった。俺の空気に包んでやった。それは誰にも文句は言わせない。これ以上ない勝ち方でG1獲ったんだ」
- 中邑「(内藤には?)厳しい言い方をすれば、アイツのためにね、逃げんなって。それじゃ、俺もしくは俺達のクラスまでたどり着くのに時間がかかるぜ」
- 内藤:試合後コメント「(ガックリと肩肘をついて)終わっちゃった……。終わっちゃった……。夏が、G1が、終わっちまった……」
- 内藤「う~ん。そうですね。ははは。そうだと思いますけど……なんか俺、プロレス入って、初めてこんな注目される舞台に立ったかなって。あと一歩が、どんだけ遠いかわかんねーけど、この舞台に立てるレスラーになったんだなって喜びをシッカリ感じてました」
優勝争いとはまた別に、テンコジ対決もかなり盛り上がり、様々な人間模様が見れたという点でも面白い大会でした。
優勝戦は内容も良かったのですが、やはり試合後に中邑が喜びを爆発させた姿が印象に強く残る。
そして「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」。かつての決め台詞を大絶叫。
これは痺れた。
一応書いておくが、この発言は、このところ元気のない格闘技界に向けての意味はほとんどないと思われる。中邑もMMAの世界をくぐった人間、リスペクトあれば軽率に「結局プロレスが上だっただろ?」みたいな発言はしない。
低迷してる・してないに関係なく、プロレスにしかできない表現方法が「格闘技より上」という意味ならあるでしょう。
楽しさ、うれしさ、苦しさ、もどかしさ、リアルな感情がリングに顔を見せた瞬間は素直に心が揺さぶられる。そこがプロレスという虚実入り交じる場だから面白い。
優勝戦の相手は“新星”内藤哲也。
ファンの期待は高い。実際、試合中のコールは中邑を上回った。
そんな光景を見ながら「なんで内藤はここまで愛されるのだろう」とも考えてしまった。
かつての新星、ここ10年で最も期待された新人・中邑真輔は、全方位的にファンの支持を得ていたとは言い難い。
新人のプッシュはファンの反感を買うのがパターン。それでも中邑はいろんなものと戦い続け、試合に勝ち続け、リングに上がり続けていた。
正直、内藤の苦悩など中邑にしてみれば屁のようなものだろう。負けて涙ぐんでいた内藤へ(気づいてないだろうが)、「泣くことができるだけ恵まれている」ぐらい言って欲しい。
それぐらい中邑真輔のレスラー人生は異色で、もの凄く重い。
子供のように優勝旗を振り回す、これまで見たことない中邑の姿が、過去の重さの反動ならば理解できる。
「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」という台詞自体、100%ファンに共感されていたかと言えばそうでもないと思う。
自分もあまり好きではなかった(笑)。
ただ、昨日聞いた瞬間は、文句なしに感動。かつて違和感持っていた台詞に、ここまで心が揺さぶられていることに驚く。
一行程度の言葉が凄く重く感じた。
それは「プロレス」で積みかねてきた重さ。それでここまで感動できるからスゲエ、んだなぁ。
優勝戦出場候補が負けすぎ
最近、文句ばかり書いていて申し分けないのだが、今回も一つだけ言わせてください。今回、A・Bブロックとも優勝戦出場の可能性があった選手が、ことごとく最終戦で負けてしまっているんです。
勝ち点同点同士の中邑VS鈴木を除き、全ての試合で「得点の少ない方が勝利する」という結果になった。番狂わせの連続。
その結果、両ブロックとも「最後の試合に勝った選手が優勝戦進出」というヒジョーに分かりやすい展開となりました。
でも、ちょっと…負けすぎじゃない? 他のスポーツなら大珍事ですよ。
“優勝”がかかっているんだから、普通に考えて上位陣はモチベーション高いはず。それがストロングマンやサイトーみたいな点数低い選手に次々負けるのはどうなのか。「優勝する気あったの?」と聞きたくなる。
「G1クライマックス」は、「○○が優勝」という純粋な話題がYahoo!トピックスで紹介されるプロレスでは数少ない貴重なイベント。
世間とのプロレスとの繋がりが一番近い大会かもしれない。
まぁ“隙”とまでは言いませんが、余計なところで突っ込む余地を作らないで欲しい。その突っ込みどころで「全てを見たように語られる」ということが恐いんです。
前日に星取計算していたのも馬鹿らしく思えてきましたよ…。
棚橋vs中邑は神戸
一夜明け会見。■ 「手を伸ばせば届く位置にいつでもいる」『G1』覇者・中邑、IWGP奪還に静かな闘志!/優勝一夜明け会見(※コメント追記) [ 新日本プロレス ]
■『G1 CLIMAX SPECIAL 2011』最終戦
~星野勘太郎追悼記念大会~
9月19日(月・祝) 兵庫・神戸ワールド記念ホール
▼IWGPヘビー級選手権試合
棚橋弘至(王者) vs 中邑真輔
▼IWGP Jr.ヘビー級選手権試合
飯伏幸太(王者) vs KUSHIDA
秋の両国かとも思いましたが、いきなりここで!
棚橋弘至はこの前にメキシコ遠征が予定されている。
会見動画。
オープニング動画。
■ 獣神サンダー・ライガー選手のメキシコCMLL遠征が決定 [ 新日本プロレス ]
ライガーがメキシコ遠征。
■ 「星取り超えたG1人生ドラマ、初制覇に中邑真輔喜び爆発~8.14新日本・両国まとめ」に関する情報は
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カテゴリ: 新日本プロレス | 2011-08-16 | 投稿者:杉