とにかくこのところ話題が多い女子プロレス界、「まだあったの？」なんて言われていた最悪の低迷期からは脱出したかもしれません。
　激動の2010年を総決算的カードがぶち上げられた。
須山記者ブログでもまとめられていますが、当ブログでも改めて。

さくらえみ「スマッシュさんのリングに乗り込んでという気持ちはあります」

　発端は週刊プロレス・さくらえみインタビュー。
　一部引用。全文は購入してご確認ください。
＜9月22日＞

週刊プロレス　1544号
　記者「華名選手が表紙になったことについてはどう思いますか？」

　さくら「素晴らしいな、と思いました。自分にとっては東スポ・プロレス大賞と一緒で縁のないものだと思ってたんですよ。華名がなったことで、華名でも表紙になれるんだと皆が思ったと思うんですね。表紙の存在が身近になったという意味で、庶民派レスラーとして素晴らしい功績を残したんではないかと思います」

　記者「庶民派レスラーとは凄い言葉です」

　さくら「なんというか、華名が表紙になったことで、プロレスラーの評価基準が試合ではないということが明確になったと思うので、いくらでも言葉を残せばなれると。ただ、試合で実績を残していないのは、なんとなくレスラーとしての自分は腑に落ちなくて、華名は3月のNEOで私に負けたままでしょ。本当に彼女は口がうまいので、負けても“負けてあげた”みたいな感じになるじゃないですか。それはなんとかしたいというのがありますね」

　記者「と言うことは、さくら選手がスマッシュに上がったり、アイスリボンに華名選手を呼んだり、何かしらのアクションを起こす？」

　さくら「アイスリボンに呼んでしまうとほかの選手がかーっと向かっていってしまうのかなと思うので、スマッシュさんのリングに乗り込んでという気持ちはあります。実際、私は試合の内容で勝負しているのは奈苗だと思ってて、奈苗はなんとも思っていないのかなという疑問もあります」

　記者「さくら選手から奈苗選手に呼びかけることも考えてますか？」

　さくら「奈苗はアイスリボンには12月までしか上がらないという予定なんです（来年以降はスターダム所属に）。12月まではタッグを組んでいくということを自分と奈苗で決めているので、2人で行っても面白いのかな。あ、華名は一人なのか。朱里と華名に通じるものがあるんだったら2人がタッグを組んでもいいし、そんなのがやれたらいいなとは思います。奈苗が嫌がったら私一人でもいい。そして自分が確かめたいこともあるんです。スマッシュの舞台はそんなに特別なのかと。
　でも華名は強いですよね。彼女はマニフェストを掲げていますけど、それを達成できなくても消えることができる強さを持っていると思うんですよ。私はこの場から消えることはできないから、やりたくてもやれないことがある。そんななかで奔放にできる女という意味では、彼女が一番強いんではないかと思います。

　淡々と語りながら、かなり強烈に皮肉りながら挑発。
　そしてスマッシュ参戦に興味アリ。

華名「SMASHに乗り込んでくるんやったら、必ず高橋奈苗をつれて来い」

　これに華名が反応。
＜9月24日＞
　スマッシュ・新宿FACE大会のバックステージ。
■ AKIRAの健闘によりスターバックを神の座から引きずり降ろす!?華名は「さくらえみ、高橋奈苗をJCBに連れ来い！」と仰天要求 ［ バトル・ニュース］

華名「今回の『週刊プロレス』で、『SMASHに乗り込んでもいい』って言ったさくらえみについてちょっと話させてもらいます。ハッキリ言ってさくらえみに関しては全く興味がない！　東スポ大賞を獲りたいからって、一生懸命プロレス頑張るなんておかしい話でしょう？　結果的に東スポ獲らせてもらいましたと、東スポ大賞獲りたいから頑張りましたとは全く違うでしょう。意味合いが違うんです！　そんなレスラーなんて全く興味がないです。ただ、興味はないですけど、SMASHに乗り込んでくるんやったら、必ず高橋奈苗をつれて来い。（私の）パートナーは朱里。これで高橋奈苗を連れてこられへんのやったら、私はJCBで朱里と闘います」

　さくら選手が髪切りマッチを「東スポ・女子プロレス大賞を獲るため」に行ったことを批判。
　こちらもタッグでの対戦を要求。
　但し、朱里は「イエス」とも「ノー」とも応えていない。タッグ結成は華名が勝手に決めたもの。

高橋奈苗「何、勝手に名前出してるんですか？」

　さくらえみ、華名は前向き。朱里は「？」。もう一人の高橋奈苗は・・・。
　アイスリボンの大会で動きアリ。
■ 突如持ちあがった華名＆朱里組対高橋さくら組戦、キーパーソンの高橋は・・・ ［ 須山浩継伯爵の身勝手日記 ］
＜9月25日＞

　そして昨日のアイスリボンで渦中の高橋＆さくら組は、ＧＥＮＴＡＲＯ＆市井舞組のタッグ王座に挑戦。見事に勝利して新王者となった。そして試合後、一連の出来事に関して質問が出たのだが、カード実現のキーパーソンである高橋選手はさくら選手に対して、「何、勝手に名前出してるんですか？」と怒りの表情。聞けば高橋選手の意向とは関係なしに、さくら選手が勝手に高橋選手の名前を出してしまったらしい。
　やがて２人は言い争いとなり、挙句の果てにはお互いの顔をバッチン、バッチンと殴り合った末に、高橋選手は「やってられまへんわ」という感じで席を立った。ちなみにこの模様は本日のＳ－ＡＲＥＮＡで放送されると思うが、個人的には２人の張り合いは見ていて笑ってしまう類のものだった。
　ただ現場にいたアタシの主観ではあるものの、高橋選手が怒っているのは勝手に名前を出されて、自分のあずかり知らぬところで事態が動いていたことによるもので、カード自体の実現可能性に関しては口を開かなかった。というか、「やりたくない」とか「やらない」という言葉は出てこなかった。

　勝手に名前を出されたことで奈苗選手はお怒り。でも、もう一押しあれば出そうな雰囲気。
　さくら＆奈苗がタッグ王者となったことで、スマッシュのリングでベルトが懸けられる可能性も出てきたか。

　週プロ発売から３～4日でコレだけ動く。
　流れは凄まじく速く、目が離せない状況となってきた。

　「華名＆朱里vsさくらえみ＆高橋奈苗」、対戦相手だけでなくパートナーとの関係にもストーリーが絡み合う。
　実現すればスマッシュ・ＪＣＢホール大会で、他のカードを食ってしまう可能性もある強力カード。
■ 2010.11.22『SMASH.10』 ［ SMASH（スマッシュ） OFFICIAL WEBSITE ］
　大会まで、あと約２ヶ月。

　 カテゴリ: WNC・スマッシュ　｜　2010-09-26　｜　投稿者：杉