予想した人は僅かだったでしょう。左腕手術から復活したばかりの小島聡が外様・初優勝。

優勝戦終盤、観客のコールは「小島」が上回った

■ 20周年の「G1」を制したのはフリーの小島聡!! 史上初の快挙を達成し、IWGP王者・真壁への挑戦を表明!! ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］
■ 小島が奇跡起こした! ２０年目のＧ１で悲願初Ｖ　／　８．２２ノア有明で潮崎vs.中邑の決着戦 ［ スポーツナビ｜格闘技｜速報 ］

■　新日本プロレス「G1 CLIMAX XX ～20th Anniversary～」
8月15日　両国国技館　（1万1000人・超満員）

▼メインイベント　G1 CLIMAX 優勝決定戦　時間無制限1本勝負
　○小島聡（21分25秒　ラリアット→片）●棚橋弘至

＜小島：試合後マイク＞
「（フリーとしての初優勝について）オレはこのリングに帰ってきて、新日本の選手とやって、すげーおもしろかった。ありがとうございます。（決勝でのエースの棚橋について）何回でもやりたいと思います。ありがとうございます。（５月に全日本を退団、左ヒジの手術をして、苦しい状況をしのいだことは）応援してきくれた人たちのおかげだと思います。そして、オレはまだ、ここのリングでやり残したことがあります。Ｇ１の次に必要なのはＩＷＧＰのベルトだ！」と叫び、「オレは、こうやってＧ１で復活してきた。いろんなことがあったけど、こうやってリングに立てる事がすべて。ＩＷＧＰチャンピオン、真壁のベルト、獲っちゃうぞバカヤロー！」

＜小島：試合後会見コメント＞
小島　「はっきり言ってプロレス面白いよ。いろんな事があるからさ。今日の試合もそうだけど、それに至るまでの過程だったりとか、選手の背景だとか、いろんな事があるから面白くてしょうがないんだよ」

――２０度目のＧ１クライマックスで初めての外敵レスラー、フリーの選手が勝った。これについてはいかがですか？

小島　「こんな奇跡ねぇだろ。２カ月前まで試合ができなかった男がＧ１クライマックスで優勝するって、こんな奇跡ねぇだろって、自分でもビックリしてるよ。でも自信はあった。自信はあったけど、本当にこうなるってなかなか思えないよ。人間ってそんなもんだよ、どんなに自信があったって、実際本当にこういう風に、こんな光景が待ってるなんて、よっぽどの自信があるヤツじゃないとこんな風に思えないよ。オレはそんな葛藤とかいろんなものと戦ってきたんだ、ここまで」　→全文

　小島聡の初制覇には驚きました。
　手術明け、Ｇ１開幕戦が復帰ということを考えれば、常識的に考えて優勝候補には押せません。
　しかし小島は優勝した。棚橋戦の戦いぶりを見ても文句はない。

　「フリー転向後、初の大舞台」であることは、番狂わせ（と言い切ってしまう）を起こすファクターとして十分説得力を持つ。
　野球やサッカーで移籍した選手がモチベーションを上げて大復活した例は山ほどある。
　楽天イーグルスで2年0勝だった朝井投手はジャイアンツに移籍した途端、勝利投手になった。
　整合性がまったくとれていないわけではない。それにしても、よくここまで戻ってこれたもの。
　昨年から今年の前半にかけて、全日本プロレスでの小島聡はファンの支持を得ているとは言えない状況。
　浜亮太が三冠王者となったときは「今の小島が持っているよりマシかも」ぐらいに言われていたんです。
　その頃が嘘のよう、Ｇ１での小島聡は活き活きと輝いておりました。
　優勝戦で起こったコール合戦、新日本プロレス一番人気の棚橋弘至を、「小島」コールが圧倒してみせた。
　ちゃんとお客さんの支持を得ての優勝ということが大きい。
　これで他の選手が黙っているわけもない。“外様”で“手術明け”の選手にタイトルを奪われ、ファンの支持まで持って行かれた。
　この屈辱は次のシリーズ以降の流れに続く。小島・優勝が“事件”だからこそ次に繋がる。
　プロレスは連続ドラマ。「1年に1度、Ｇ１だけ見てます」なんてことは許されません。

　Ｇ１参加メンバー発表のサプライズ登場から、その“大物”感を増幅させる術も素晴らしかった。
　ニュージャパン・マジックには感心するばかりです（もちろん小島選手の活躍があってことそではありますが）。
　僕のような考えの浅いブロガーが下手に文句つければ、後で恥を掻くだけなんだろう（笑）。
　こうなってくると、船木誠勝が新日本のリングに上がる姿を見てみたいと思ってしまう。

結局、「いっちゃうぞバカヤロー」エルボーは封印されたたまま　

いろいろリンクを貼っていきます。

■ 菅林直樹社長の大会総括 ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］

■ 頭真っ白デス ［ 小島聡 オフィシャルブログ 『コジログ』 powered by ameba ］
　Ｇ１終わって最初の更新。

■ 超必見!! 小島、棚橋、真壁、永田さんまで登場!?　8.15『G1』優勝戦後の“打ち上げ”会場から、UST中継!! ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］
　ガオの予告していた大会後の新企画、こちらが本命だったようです。
　まだ私は見てないのですが、大変に評判イイです。

■ 「G1」の激闘が飛び火!! 8月22日ノア有明コロシアム大会で、中邑vs潮崎の決着戦が実現！ ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］
　引き分け後、即決定。

　一夜明け会見。
■ 「強さを思う存分見せつけて獲る！」“外敵G1覇者”小島が、IWGP獲りに静かな闘志！/「G1 CLIMAX XX」一夜明け会見 ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］

--昨日の優勝決定戦では、「小島」コール一色になりましたが？
小島「応援していただけることは、素直にありがたいなと思います。私自身、約20年のキャリアを持っていますし、私が今までやってきたことに対して、何か感情移入をしてもらえたり、一緒になってそういう部分を感じとってもらって、応援してもらえたというのは、プロレスラーとしてホントに光栄なことだと思いました」
　

• あのときのファンは、外敵という意識ではなかったようですが？
  

小島「私自身が、外敵という部分での概念というか、そういうものがあまり感じていないんですけど。外敵という部分よりも小島聡自身として、小島聡という1人のプロレスラーとして闘いに挑んでいきましたので、外敵ととってもらえるかどうかというのは、見てもらうファンの方が決められればいいと思っています」

　これ以外で、文章にはなっていないのですが、「なぜ、いっちゃうぞバカヤローエルボーを使わなかったのか？」の問いに「秘密です、ファンタジーの世界です」と答えています。
　どういう意味？　優勝戦では棚橋がカットしてできなかったようにも見えたが…。

■ 小島、5年前の“IWGPベルト投げ捨て事件”を謝罪!？ 「今度獲ったら、毎日巻いて寝ます！」 ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］

――前回のIWGP戴冠のときと、今回では「ベルトを欲しい」気持ちが違う？
小島「前回、IWGP獲ったとき（05年2月20日両国大会、天山との三冠＆IWGPダブルタイトルマッチ）も、欲しい気持ちは強かったんですけど、天山選手のノックアウト（脱水症状でグロッギーになる）という不本意な闘いでもあったし、自分自身の思っていたベルト奪取の仕方じゃなかったんで。その中でIWGPのベルトを一度も腰に巻かなかったんですけど、その巻かなかったことが“忘れ物”と言うか。獲ったけど、ベルトは巻いていない、というのが忘れ物と言いますか」
　
――しかも当時、IWGPベルトを“ポイ捨て”しましたよね。
小島「ええ。そういう因縁もあって。それをいまだに快く思っていないファンの方もいっぱいいると思うし。当時は自分も熱くなって、夢中になってやっちゃいましたけど。ただ、IWGPベルトへのリスペクトがないとかは一切なくて。当時は、全日本プロレスに所属してましたし、対抗戦として殺伐としたもの？　それで生み出した部分もありましたんで。あのときはIWGPのベルトを巻かなかったんですけど、今回はシッカリと腰に巻いて……べルト奪取した暁には、毎日、ベルトを巻いて寝ようかな、と」

　小島vs天山のあとのベルト・ポイ捨てってありましたね～。
　中邑がすぐに拾って追いかけたんだよなぁ。

■ 電撃決定！　9.26神戸でIWGPヘビー級選手権、真壁vs田中！　10.11両国では小島が勝者に挑戦!! ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］

■9/26（日） 兵庫・神戸ワールド記念ホール　16：00試合開始
〔IWGPヘビー級選手権試合〕
（第54代王者）真壁刀義 vs 田中将斗（挑戦者）
※3度目の防衛戦

■10/11（月） 東京・両国国技館　17：00試合開始
〔IWGPヘビー級選手権試合〕 　
真壁vs田中の勝者 vs 小島聡(挑戦者）

　小島聡ではなく、田中将斗が先の挑戦となった。テーマは「外敵」ですかね？
　ちなみに、9月26日は裏でノアの日本武道館大会があります。対抗戦はなさそう。小島聡選手は新日本・神戸大会の参戦予定選手に名前アリ

■ “喜怒哀楽”の全ドラマを包括!!　8.15『G1』優勝戦オープニングVTRを『YouTube』にアップ!! ［ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト ］


　最終日のオープニングＶＴＲ。
　Twitterも映ってますねｗ

＜ブラックアイ２からお知らせ＞
　すいません、本日はニュースクリップお休みです。
　2日休んですいません。

　 カテゴリ: 新日本プロレス　｜　2010-08-17　｜　投稿者：杉