2010-01-23
プロレス界が「YAMATOvsCIMA」を無視できる理由は何もない~1.20 ドラゴンゲート・後楽園ホール大会観戦記
3日ほど経ちましたが、観戦したドラゴンゲート・後楽園ホール大会の感想を。
メインの「YAMATOvsCIMA」は各所で絶賛されています。
■ 菅原が土井に連勝、2.10後楽園でYAMATOとノーロープマッチ=DRAGON GATE [ スポーツナビ ]
■ YAMATOが因縁のCIMAに完全勝利!次は菅原とのDG王座挑戦者決定戦へ [ angle JAPAN ]
■ 1.20ドラゴンゲート・後楽園大会、会場から速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
各プロレス界のアワードやネットの話題を見ると、ドラゴンゲートが「別物」としてプロレス界で扱われていることを感じます。
関西が拠点であることや、他団体との関わりが少ない、新日・全日の系統でないことなど理由は幾つかあります。
試合のスタイルにしても「相手と息を合わせるような攻防が多すぎる」なんて声があって、大阪プロレスのタイガースマスク(大阪大会に乱入)は「組体操だ」とドラゲーを称した。
個人的には、多団体時代にそれぞれが独自のスタイルを確立させるのは当たり前で、よっぽどメチャクチャでない限り問題はないと思ってます。
まぁ、でも、ドラゲーが「別物」と見ている人は多い。
しかし、試合内容に関して「YAMATOvsCIMA」に文句を言える人はいないでしょう。
リアルな“因縁”の決着戦は、感情のぶつかり合いが見える熱い試合となりました。
ユニット抗争関係なしの個人闘争。
「試合を魅せる」というより「戦っている」。
普段、ドラゲーをよく見ている方は「ドラゲーっぽくない試合だった」と語っています。
会場の雰囲気も、序盤はシーンと静まりかえる張り詰めた空気。
ミーハーな層が多いと思われているドラゲーのファンも、しっかり試合を見ていた。
YAMATOがこの日使った技は、スリーパー、ギャラリア、アンクルホールド、スリーパーホールド・スープレックス、顔面蹴りぐらい。
一番目立ったのは、CIMAの得意技を次々にスリーパーへ切り返す展開。
技数が少なくても内容は濃くて客席も盛り上がった。
大技のラッシュは終盤のみ。
フィニッシュ前に、YAMATOがギャラリアを2連発→CIMAがカウント2.9でキックアウト、というシーンはあった。
技数が少ないと言っても、連発して使っていては意味がない。本当は。
サイコロジー的にもギャラリアの説得力が消えるのでヨロシクナイのです。
ただ、この日に限っては、CIMAがあえてプロレスのセオリーを無視するというか、超えたところで何かを表現したかったのではないか…というようにとらえられて。これが定番化してしまうとマズイのですが、この試合に限ってはアリとしたい。
3カウントでなくタップアウトを選択したかったこともあるんでしょう。
試合後のYAMATOに対する声援がもの凄かった。
マイクのやりとりも台詞感は一切無し。生の声としてひと言ひと言にファンが反応する。
完全に観客がYAMATOを“勝者”として認めている。リスペクトしている。
自分は会場には行ってませんが、雰囲気は「葛西純vs伊東竜二」に近いものがあるのかもしれない。
文句なしに名勝負。
他団体やマスコミが、この試合を無視できる理由はありません。
年間ベストバウトの候補として名乗りを挙げました。
なお、同大会のGAORA中継は2月12日が初回。
■ DRAGON GATE 無限大~infinity~|プロレス・格闘技|GAORA [ GAORA - CSスポーツチャンネル ]
お見逃し無く。
この日の興行はメイン一本勝負なこともあって、ユニット編成を巡るアレコレも少なく、普段ドラゲーを見ない私でもスンナリと入り込めました。
やっぱりシンプルな方がいい。ユニット&世代の2階建て抗争は止めた方がいいのでは・・・。
次、見に行ってユニット裏切りなんやら…が連発するのを見せられたら、今回がシンプルだっただけにウンザリしちゃいそうで恐い。
ドラゲーの未来を背負うことになったYAMATO、次回の後楽園では外敵・菅原拓也とNO DQ&ノーロープマッチ。セコンド入り乱れる大乱戦となりそう。
ここで観客を引っ張れる試合ができるかどうかがカギ。
猿問題でかなりイメージダウンしてしまった分、1年かけて取り戻す。
なお、現在、ドラゴンゲート勢はアメリカ大会のため渡米中。
休む暇無し。
第1試合:神田裕之、新井健一郎、○Kzy(12分20秒 韻波句徒→片)谷嵜なおき、アンソニーW森、●シーサーBOY
アラケンは試合が始まってもエプロンでふて寝。
第2試合:KAGETORA、○忍(8分45秒 シューティングスタープレス→片)戸澤陽、●超神龍
忍が普通に見えるほど、戸澤陽と超神龍が妙なオーラ発していた。
KAGETORAは凄くイイ選手なので頑張って欲しい。
第3試合:○吉野正人、B×Bハルク(15分44秒 ソル・ナシエンテ)ドラゴンキッド、●Gamma
せっかくドラゲー来たからには、吉野vsキッドの速い展開をもっと見たかったが・・・試合はGammaとキッドの微妙な関係がテーマに。
でも面白かった。
第4試合:望月成晃、ドン・フジイ、○Sシーサー(14分11秒 ヨシタニック)堀口元気、横須賀享、●K-ness.
フジイさん元気。
望月が参戦を予告した「弟」は・・・橋誠のようです。
ドラゲーでどこまでやれるか。
ヤクルト・スワローズのマスコット、ツバクローは土井の応援に現れる。
動物キャラはVIP待遇。
第5試合=3WAY:○菅原拓也(13分28秒 十三不塔→エビ)●土井
フラストレーションが残る内容。
メイン。
YAMATOの顔面蹴りでCIMAがダウン。
レフェリーが試合を中断してチェックするシーンがあった。
両者、スタミナはギリギリ。
試合後、気づくとリングにはYAMATO一人。
戸惑うYAMATOに「お前が締めるんだ」と観客から声援。
メインの「YAMATOvsCIMA」は各所で絶賛されています。
「ドラゲーっぽくない試合」との声も
■ YAMATOがCIMAに勝利、2.10菅原と次期挑戦者決定戦=DRAGON GATE [ スポーツナビ ]■ 菅原が土井に連勝、2.10後楽園でYAMATOとノーロープマッチ=DRAGON GATE [ スポーツナビ ]
■ YAMATOが因縁のCIMAに完全勝利!次は菅原とのDG王座挑戦者決定戦へ [ angle JAPAN ]
■ 1.20ドラゴンゲート・後楽園大会、会場から速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
■1月20日 ドラゴンゲート/東京・後楽園ホール(2350人・札止め)
▼メインイベント 特別試合
○YAMATO(26分30秒 胴絞めスリーパー)●CIMA
<試合後のマイク?>
YAMATO「間違いなくお前はギブアップした。ザマアミロだ」
CIMA「お前の目を見て、お前の名前を呼ぶのはリング上では初めてかも分からんな。今日は俺の負けや。確かにお前の言う通り、俺は最後このリングを叩いてギブアップした。お前の完勝や! 思い起こせばよ、お前のこと何で嫌いになったかも忘れたわ」
CIMA「でも俺は……俺たちはお前のこと、認めるわけにはいかんのや。お前はこの1年、2年でこのリング上をもの凄い勢いで駆け抜けてきたな。だからって、俺たちがすぐに認めるわけにはいかんのや! ナンボお前らが勢いがあるからって、お前らを認めたらこのドラゴンゲートに未来はないやないか!」
CIMA「「これからは全世界のお客さんがお前の今後に注目してるんや。お前はなかなか頭がキレる奴やから、いまお前がこのドラゴンゲートのリングで何をするべきか分かっているやろな!」
YAMATO「お前に言われなくても俺が何をやるべきか、俺は分かっているんだよ。どっかで見ているんだろ、ドリームゲートチャンピオン、土井成樹!」
土井成樹、菅原拓也らとのやりとりで次回後楽園ホール大会のカードが決定。
<決定カード>
■2月10日(水)東京・後楽園ホール
▼オープン・ザ・ドリームゲート王座次期挑戦者決定戦~ノーロープ&ノーDQマッチ~
YAMATO vs 菅原拓也
※この試合の勝者は3月22日両国国技館大会で土井成樹の王座に挑戦。
▼オープン・ザ・ツインゲート統一タッグ王者決定戦
CIMA&Gamma(暫定王者) vs 土井成樹&吉野正人(王座決定戦出場チーム決定トーナメント優勝)
<試合後コメント>
YAMATO「俺は彼(=CIMA)に今日、完全勝利を収めました。ただ自分でも分かっているし、認める・認めないは別として、俺らこれからドラゴンゲートでレスラーを続けていく以上、CIMAっていう存在はとてつもなく高い壁で、とてつもなく厚い壁だから。CIMAに勝ったことで、これから茨の道じゃないけど、いま以上の結果と内容を求められると思います。ただ、さっきも言った通り、認める・認めないは別の話だから。俺はアイツのすべてが気にくわないし、それはよくプロレス界にあるけど、肌を合わせてみたら心が通じ合ったとかね、そんなことはないから! これからも気にくわねぇんだったら、いつでも俺の前に立ちはだかってみろよ。俺はその代わり、その高い壁、厚い壁を越えてみせる」
CIMA「今日は本当に気合いが入っていた。コノヤローというのが、ここ最近では一番強かった」
CIMA「1回タスキを預けただけやからなぁ。俺はまだ死んでないから。俺が死ぬときは、もう一度、あいつに絞め落とされたときや」
<フジイがYAMATOを襲撃>
バックステージでYAMATOを「俺は認めない」とドン・フジイが襲撃。
シングルマッチが決定。
■2月7日 福岡・博多スターレーン
YAMATO vs ドン・フジイ
各プロレス界のアワードやネットの話題を見ると、ドラゴンゲートが「別物」としてプロレス界で扱われていることを感じます。
関西が拠点であることや、他団体との関わりが少ない、新日・全日の系統でないことなど理由は幾つかあります。
試合のスタイルにしても「相手と息を合わせるような攻防が多すぎる」なんて声があって、大阪プロレスのタイガースマスク(大阪大会に乱入)は「組体操だ」とドラゲーを称した。
個人的には、多団体時代にそれぞれが独自のスタイルを確立させるのは当たり前で、よっぽどメチャクチャでない限り問題はないと思ってます。
まぁ、でも、ドラゲーが「別物」と見ている人は多い。
しかし、試合内容に関して「YAMATOvsCIMA」に文句を言える人はいないでしょう。
リアルな“因縁”の決着戦は、感情のぶつかり合いが見える熱い試合となりました。
ユニット抗争関係なしの個人闘争。
「試合を魅せる」というより「戦っている」。
普段、ドラゲーをよく見ている方は「ドラゲーっぽくない試合だった」と語っています。
会場の雰囲気も、序盤はシーンと静まりかえる張り詰めた空気。
ミーハーな層が多いと思われているドラゲーのファンも、しっかり試合を見ていた。
YAMATOがこの日使った技は、スリーパー、ギャラリア、アンクルホールド、スリーパーホールド・スープレックス、顔面蹴りぐらい。
一番目立ったのは、CIMAの得意技を次々にスリーパーへ切り返す展開。
技数が少なくても内容は濃くて客席も盛り上がった。
大技のラッシュは終盤のみ。
フィニッシュ前に、YAMATOがギャラリアを2連発→CIMAがカウント2.9でキックアウト、というシーンはあった。
技数が少ないと言っても、連発して使っていては意味がない。本当は。
サイコロジー的にもギャラリアの説得力が消えるのでヨロシクナイのです。
ただ、この日に限っては、CIMAがあえてプロレスのセオリーを無視するというか、超えたところで何かを表現したかったのではないか…というようにとらえられて。これが定番化してしまうとマズイのですが、この試合に限ってはアリとしたい。
3カウントでなくタップアウトを選択したかったこともあるんでしょう。
試合後のYAMATOに対する声援がもの凄かった。
マイクのやりとりも台詞感は一切無し。生の声としてひと言ひと言にファンが反応する。
完全に観客がYAMATOを“勝者”として認めている。リスペクトしている。
自分は会場には行ってませんが、雰囲気は「葛西純vs伊東竜二」に近いものがあるのかもしれない。
文句なしに名勝負。
他団体やマスコミが、この試合を無視できる理由はありません。
年間ベストバウトの候補として名乗りを挙げました。
なお、同大会のGAORA中継は2月12日が初回。
■ DRAGON GATE 無限大~infinity~|プロレス・格闘技|GAORA [ GAORA - CSスポーツチャンネル ]
お見逃し無く。
ROAD TO 両国
両国までの流れも凄くシンプルで分かりやすい。この日の興行はメイン一本勝負なこともあって、ユニット編成を巡るアレコレも少なく、普段ドラゲーを見ない私でもスンナリと入り込めました。
やっぱりシンプルな方がいい。ユニット&世代の2階建て抗争は止めた方がいいのでは・・・。
次、見に行ってユニット裏切りなんやら…が連発するのを見せられたら、今回がシンプルだっただけにウンザリしちゃいそうで恐い。
ドラゲーの未来を背負うことになったYAMATO、次回の後楽園では外敵・菅原拓也とNO DQ&ノーロープマッチ。セコンド入り乱れる大乱戦となりそう。
ここで観客を引っ張れる試合ができるかどうかがカギ。
猿問題でかなりイメージダウンしてしまった分、1年かけて取り戻す。
なお、現在、ドラゴンゲート勢はアメリカ大会のため渡米中。
休む暇無し。
画像いろいろ
その他の試合など画像つきで紹介。第1試合:神田裕之、新井健一郎、○Kzy(12分20秒 韻波句徒→片)谷嵜なおき、アンソニーW森、●シーサーBOY
アラケンは試合が始まってもエプロンでふて寝。
第2試合:KAGETORA、○忍(8分45秒 シューティングスタープレス→片)戸澤陽、●超神龍
忍が普通に見えるほど、戸澤陽と超神龍が妙なオーラ発していた。
KAGETORAは凄くイイ選手なので頑張って欲しい。
第3試合:○吉野正人、B×Bハルク(15分44秒 ソル・ナシエンテ)ドラゴンキッド、●Gamma
せっかくドラゲー来たからには、吉野vsキッドの速い展開をもっと見たかったが・・・試合はGammaとキッドの微妙な関係がテーマに。
でも面白かった。
第4試合:望月成晃、ドン・フジイ、○Sシーサー(14分11秒 ヨシタニック)堀口元気、横須賀享、●K-ness.
フジイさん元気。
望月が参戦を予告した「弟」は・・・橋誠のようです。
ドラゲーでどこまでやれるか。
ヤクルト・スワローズのマスコット、ツバクローは土井の応援に現れる。
動物キャラはVIP待遇。
第5試合=3WAY:○菅原拓也(13分28秒 十三不塔→エビ)●土井
フラストレーションが残る内容。
メイン。
YAMATOの顔面蹴りでCIMAがダウン。
レフェリーが試合を中断してチェックするシーンがあった。
両者、スタミナはギリギリ。
試合後、気づくとリングにはYAMATO一人。
戸惑うYAMATOに「お前が締めるんだ」と観客から声援。
■ 「プロレス界が「YAMATOvsCIMA」を無視できる理由は何もない~1.20 ドラゴンゲート・後楽園ホール大会観戦記」に関する情報は
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カテゴリ: ドラゴンゲート | 2010-01-23 | 投稿者:杉