2007-05-06
マッスル ハウス4観戦記~本気で目指すぞ武道館
坂井vs鈴木。後ろが「キス&クライ」の
セットだが…若干スマックダウンぽくも見える
鈴木みのる登場
では観戦したマッスルの観戦記を・・・と言っても内容を詳しくお伝えするのは不可能に近い。以下のサイトや携帯サイトをご覧ください・・・。
簡単に流れだけまとめ。
マッスルハウス4「簡単に」と書いたのに長くなってしまった。それでも随分省略している。
[1]IMGPシングル選手権
- 翌日の名古屋追加公演のチケットが言うほど売れていない。そこで名古屋向けのスターを作ろうと、愛知県安城市出身・藤岡メガネがIMGP王者・李日韓に挑戦することに。
○藤岡典一(2分43秒 横入り式エビ固め)●李日韓
※挑戦者・藤岡が王座奪取
[2]男子シングル・ショートプログラム・課題曲「白鳥の湖」
- 試合終了直後、鶴見亜門登場。今の試合に「捏造」「やらせ」があったとクレーム。
- 「そもそもプロレスは捏造だらけ、5カウントまで反則OKなんてスポーツはあり得ない!」と、新ルールを押しつける。
- 試合の内容を審査員が採点し、得点で順位を競う「世界フィギュアプロレス大賞」開催へ。ステージ上にフィギュアの得点発表を待つエリア(キス&クライ)が作られる。
○飯伏幸太(2分38秒 アンクルホールド)●男色ディーノ
※得点計83.3(総合2位) テクニカルエレメンツ:44.0/プログラムコンポーネント:39.3
[3]男子ペアフリー・課題曲「ロミオとジュリエット」
○アントーニオ本多、Mr.マジック(3分 卍固め)ペドロ高石、●趙雲子龍
※得点計76.0(総合3位) テクニカルエレメンツ:46.0/プログラムコンポーネント:30.0
[4]男子ペアハードコア 課題曲「エンター・サンドマン」
○NOSAWA論外、菊タロー(7分21秒 レフェリーストップ)●ゴージャス松野、726
[5]ランバージャック・デスマッチ
- 瀕死の重傷を負った松野さんを見て、マッスル勢は亜門に怒りをぶつける。「もしかして、マッスルを止めさせたいんじゃ…」
- そこに現れたのはスーツ姿の高木三四郎。DDTの経営状況が最悪であると告白。「マッスル」をアメリカ総合格闘技イベント「UCC」に譲渡する(嫁がせる)。
- 休憩あけ、納得できないマッスル・亜門らは、「最近、三四郎社長が高い時計を買った」ということを聞き、会社の金を横領しているのではないかと疑い始める。
- 控え室にいる三四郎を本多、ペドロ、タノムサク鳥羽らが襲おうとするが失敗。休憩前に亡くなった大家が幽霊となって現れハプニングも発生。
- 怒った三四郎はマッスル坂井と一騎打ちへ。
○マッスル坂井(7分33秒 刺殺→体)●高木三四郎
[6]○鈴木みのる(11分27秒 ゴッチ式パイルドライバー→片)●マッスル坂井
- スローモーションのなか、高木がフォール負け。
- 試合後、高木はマッスル武道館進出の全面バックアップを宣言(買収話などは嘘)。
- 高木「だが、武道館大会にあたって、ひとつ不安材料がある。坂井、オマエのプロレスラーとしての実績だ。プロデューサーとしては本物だが、レスラーとしては本物じゃない。オマエのプロレスには闘いがない。真剣に闘える相手をオレが呼んできた。」
- そこに鈴木みのる登場。
- 鈴木はスローモーションにつきあわない。
- この試合3度目のスローモーションに入ろうとすると、坂井自身が「止めろ!」と指示。プロレスの技で向かい合った。
- 鈴木、試合後マイク「オマエら(坂井ではなくセコンドに)、プロレスナメてるだろ。中途半端な気持ちでプロレスとオレに関わるな。いいかげんな気持ちでやってたら、産んでくれたお父さんとお母さんどうするんだ。適当にやるな。命かけろよ。分かったか」
- 鈴木はリングを降りると、ステージ上の「キス&クライ」へ。遅れて坂井も上がると、得点が発表される。
- 「みのるのレスリング技術200点」などの評価により、総合得点266・5点で1位に。世界選手権優勝。
- 鈴木退場後、坂井マイク「みなさんの応援のおかげで、世界選手権、優勝することができました。レスラーになって、こんな大きなタイトルを手にしたの初めて。ありがとうございました」
- 「本日はご来場誠にありがとうございました。正直、今日の前売り完売、プレッシャー以外の何ものでもなかった」
- 鈴木みのる感想→風になれ! / 鈴木みのる公式BLOG
細かいコネタも笑えた笑えた。
「笑い」ばかりではなく、今回のマッスルは「感動」のエンディング。まぁ、エンタメであろうとお笑いであろうと、しっかり突き詰めていけば感動に繋がるし、そこに登場する人たちは格好良く見えるもんですよね。
幽霊となった大家。塩の清めも元々塩分
高いためか効果なし
スローモーションを拒否したりすることは、これまでのマッスルを否定することになるのかもしれないが・・・まぁ、そんなことを言う権利はマッスル坂井・本人以外にはないでしょうね。
試行錯誤を続ける中で、これだけ続けて外さない、やはり坂井さんは「天才」なんでしょうか?
マッスルに、プロレスに足りないもの
休憩明けに流れた「マッスル過去映像まとめ」のVは、DSE最終興行「PRIDE.34」で流れたオープニングVをパクったものだった。「パクった」と言っても、その完成度は高くジックリ見入ってしまう内容。
あの映像を作ったのには、それなりに意味があったようで・・・。
ここで煽りVアーティスト・佐藤大輔氏と、PRIDE.34の煽りVについて書かれた坂井さんコラムを一部引用。
「kamipro hand」で連載中、「マッスル坂井のザッツ・エンターテイメント」。第35回の「ドラゲーとの合同興行とVIVA!佐藤大輔」の巻(バックナンバーで探してください)。
まず、吉田秀彦vs小川直也(2005年)の煽りVを見て・・・。
「PRIDE」の中では二ヶ月前の記者会見からしか存在しないはずの二人の遺恨の歴史も、柔道時代から掘り起こせば20年に渡る長い長い抗争のクロニクルになりうるのだという大胆な演出方法に僕はえらく度肝を抜かれました。次にPRIDE.34のオープニングVを見て。
本来ならそういった抗争のドラマはプロレスというジャンルで描かれるものであり、プロレスのリングでこそがこうした世紀の一戦を実現させうるものでした。
だから大晦日の地上波という究極のゴールデンタイムで日本中にこの映像が放送される現実を目の当たりにして、「いよいよプロレスってのは終わっちゃったのかなぁ」とひどく絶望した記憶があります。そういった開き直りがあったからこそ、僕も「マッスル」でメチャクチャなことをやれるようになったものだし、それでもプロレスのリングでしか作れない感動はないだろうかと試行錯誤することで新しい表現方法を発見したりするわけです。
これを見た次の日に僕は、DDT&マッスルの映像スタッフを集めて、みんなで何度も繰り返してこのVTRを見ました。いまの僕らに足りないものや、大げさに言ってしまえばプロレスに足りない何かがこれに隠されている気がしてならなかったのです。プロレスに足りない何かは見つかったんでしょうか。何にしても、坂井と鈴木がリング上で向かい合った瞬間のゾワゾワ感は大事です。
天才vs天才、M坂井と佐藤大輔氏のコラボが何か見たい。
フィギュアスタイル演技?中。
武道館を満員に
フィギュア方式の試合も完成度が高く、裏の苦労が垣間見える感じで良かった。あれだけで一つ興行を作ってもいいぐらい。クルクルバット・デスマッチがYoutube?にupされ、各国のマニアやレスラーを驚愕させたように、フィギュアスタイルの映像もアっという間に世界へ広がっちゃいそうな予感しています。言葉関係ないからね。
さて、武道館はどうなりますか。
「DDTが全面バックアップします」とか「プロレスもしっかりやります」というようなことは、マッスルファン、DDTファン、そしてプロレスファンへ向けての決意表明であったのだろう。本気でやりますよ、と。
ただ、武道館を満員にするならば一般層を引き込む更なる仕掛けが必要となる。実際のところ、シアター形式にすれば1万人は入れなくても格好はつくかもしれないが、対世間へ向けてのマッスル流のチャレンジは見てみたいわけで。
まぁ、その辺は計算済みかな・・・と、またプレッシャーをかけておく(笑)。
とにかく、今回は抜群に面白かった。
一つだけ文句言うなら、メガネが頭からヤバイ角度で落っこちた点だけですね。あれじゃ、鈴木みのるに「プロレス舐めてるよな」と言われても仕方なし。まぁ、プロレスできる人ばっかり集めるってのも…それっぽさが薄れるんでアレですが。
「捏造」や「やらせ」もマズイですけど、「大ケガ」や「事故」でも番組潰れますんで。
次回は9月に3連戦
なお、翌日の名古屋公演も、ほとんど同じ内容だったとか(笑)。鈴木みのると2日続けてシングルって、なかなか出来んよ(笑)。スポーツナビ | ニュース | みのる再びマッスル上陸、追加公演でも坂井に快勝=5.5マッスル名古屋
松野さんが出てないな・・・。
もう一つ、マッスル次回大会は9月に決定。
9月5日、6日、7日3日・・・同じ内容なんでしょうか? 何にしてもチケットはすぐ完売だろうな・・・。
東京・北沢タウンホール
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カテゴリ: DDT | 2007-05-06 | 投稿者:杉