澤屋敷がバンナに勝利

　逆転ＫＯ、番狂わせ、世代交代・・・もう不自然なくらいに盛り上がった（笑）。Ｋ－１・横浜大会を振り返ります。

K-1 WORLD GP 2007 in YOKOH ［ スポーツナビ ］

　注目すべき試合ばかりなんですが、取りあえずはこの2人に驚いた。

3．4　Ｋ－１／神奈川・横浜アリーナ（9650人）

　［５］○澤屋敷純一（３Ｒ判定　３－０）●ネロム・レ・バンナ

• バンナは１Ｒと３Ｒにパンチでダウン。
  
• 澤屋敷は２Ｒに「アグレッシブに」と警告を受ける。
  
• 澤屋敷「作戦通りです。作戦勝ちですね。ずっと左に回ってカウンター。サウスポー対策です。」
  
• とにかく澤屋敷は言葉が少ない→ページ下段にコメント
  
• バンナ「映画を撮っていた時に、右ひざを痛めてしまった。その後も練習はしてきたが、調子が悪かった。」
  

　［１］○野田貢（３Ｒ判定　３－０）●シリル・アビディ

• ２Ｒにアビディがパンチでダウン
  
• 野田・試合後コメント「緊張していて試合のことはあんまり覚えてないですけど、勝ててよかったです。いい勉強になりました。」
  
• アビディ・試合後コメント「彼は人生を懸ける意気込みで体をくっつけてきたので、自分のボクシングができなかった。だが、お客さんを楽しませる試合をするためには離れて戦うべきだと野田に伝えてほしい。 昨年４月と６月に足首を手術をして１年間練習できなかった。」

　2人の日本人ニュースターが登場。特にバンナから2度のダウンをとった澤屋敷純一はイイ感じ。

　プロフィール。

• FEG_選手プロフィール
  
• バンナに勝った！新番長だ沢屋敷！…Ｋ―１　ＷＯＲＬＤ　ＧＰ：格闘技：プロ格：スポーツ報知
  

◆沢屋敷　純一（さわやしき・じゅんいち）
　１９８４年９月１３日、東京・町田市生まれ。２２歳。都忠生高時代は柔道部。高２で都大会１００キロ級に出場してベスト８。高校卒業間近にピーター・アーツにあこがれてキックボクシングのチームドラゴンに入門。Ｊ―ＮＥＴヘビー級王者となる。キック戦績は１０勝３敗。昨年１２月２日の野田貢戦でＫ―１デビュー（判定勝ち）した。１８４センチ、１００キロ。
　ふだんはジムに通いながら、スーパーマーケットでのアルバイトで生計を立てるフリーター。

　この体格は武器。
　この日は武蔵を初め、天田や中迫などベテラン（？）の日本人選手が敗戦。いよいよＫ－１も本格的に世代交代となってきたようです。

　それにしてもバンナは不甲斐ない。試合後に怒るどころか相手をたたえる光景も・・・。Ｋ－１は引退で俳優に専念するつもりなんだろうなぁーと思ったら、一応、控え室では不機嫌モードだったらしい。
レバンナが沢屋敷との再戦を希望／Ｋ１ - バトルニュース : nikkansports.com

　ジェロム・レバンナ（３４）は試合後の会見場でも不機嫌だった。１月の映画の撮影中に右足を痛めていたことを説明したが、早口でまくし立て通訳が聞き取れないと、席を立とうとするなどいらだちを隠せない。「彼は（逃げ回る）ああいう戦いでしか勝てない」と沢屋敷を批判をしたが、頭を冷やした最後には「ぜひ、もう１度戦ってリベンジしたい」と素直に再戦を願い出ていた。

　通訳に「え？」と聞き返されて切れそうになったのか（笑）。Ｋ－１・2試合目のグリーンボーイにやられて「まぁ、しょうがないでしょ」みたいなコメント出してるなら辞めた方がいい。

シュルトがＫ－１で初のダウン

　そのほかの試合。

　［９＝メ］スーパーヘビー級初代王者決定戦
　○セーム・シュルト（２Ｒ0分26秒　ＫＯ）●レイ・セフォー

• １Ｒ終了直前にシュルトが左フックでダウン。Ｋ－１参戦後初めて。
  
• 左カウンター・パンチでＫＯ
  
• シュルト・試合後コメント「焦りはなかった。ダウンの理由もけが（爪先）のせいだと分かっていたので、とても落ち着いていた。」
  
• シュルト「今日セフォーと戦う理由に疑問をもった。今後はしっかりとしたランキングシステムを作って挑戦者を決めてほしい。」
  

　［８＝セ］ヘビー級王座挑戦者決定戦
　○藤本祐介（延長Ｒ1分23秒　ＫＯ）●武蔵

• 延長戦開始前、角田統括ディレクターからよりアグレッシブに試合を進めなければ両者失格にするとの警告が与えられる。
  
• フィニッシュは左ハイ。
  
• 武蔵は対日本人で初黒星。
  
• 武蔵・試合後コメント「いつもはサウスポーで崩していたけど、今日は右足を痛めていてそれができなかった。オーソドックスは普段あまり使わないので、どうしても見合ってしまいました。」
  

　［７］ヘビー級王座挑戦者決定戦
　○バタハリ（２Ｒ2分46秒　ＫＯ）●ルスラン・カラエフ

• ２Ｒ、バタ・ハリは左フックでダウン。
  
• ダウンから立ち上がってすぐ、カラエフがカウンターの右ストレートを食らってダウン→KO。
  
• バタハリ、試合後コメント「ダウンを奪われたが、ダメージはなくて、すぐに立つことができた。倒れた時にセコンドや観客の声が聞こえて「負けるわけにはいかない」と思った。倒れはしたが、みんなからエネルギーをもらった大事な瞬間だった。」
  
• カラエフ、試合後コメント「インフルエンザにかかって、昨日も３９度の熱があった。それは自分の責任だ。」
  

　［６］○マイティ・モー（２Ｒ0分50秒　ＫＯ）●チェ・ホンマン

• 右フックでＫＯ。
  
• チェ・試合後コメント「今日負けたのは自分の準備不足が原因だと思った。これからは気を引き締めてしっかりと練習していきたい。」
  
• チェ・ホンマン「実は1週間前まで足にギプスしていた」
  

　［４］○ザビット・サメドフ（判定　２－０）●中迫強

　［３］○アレキサンダー・ピチュクノフ（１Ｒ2分27秒　３ダウン→ＫＯ）●堀啓

　［２］○グーカン・サキ（２Ｒ終了　ＴＫＯ）●天田ヒロミ

• 天田はローキックのダメージが深く、セコンドからタオル投入。
  

谷川プロデューサーが大会を総括＝Ｋ－１　野田選手と澤屋敷選手はサプライズ

• 試合内容には非常に満足しています。日本人は野田選手と澤屋敷選手、サプライズが２ありました。今までのＪＡＰＡＮ ＧＰに出ていた選手から、彼らみたいな無名の選手へと時代は変わってきたなと思っています。中迫選手や天田選手を含めて他の選手は置き去りにされてしまう可能性もあるので、奮起してもらいたいなと思います。
  
• シュルトが提案したランキングについて→今はまだ世界組織とかコミッショナーができていないので、暫定的に僕が決めているというだけです。
  
• シュルトの次回防衛戦は、オランダ大会（東スポはボブ・サップが相手と報道）。
  
• 武蔵→全くの白紙ですが、何らかのトーナメントで優勝しないと開幕戦に出られないですね

　なんだか負けた選手のバット・コンデションが目立ちます。チェ・ホンマンもギブスがとれたばかり・・・。
　でも、全体的に選手のモチベーションが高いなぁーという感じが伝わってきた。谷川Ｐは「タイトルマッチをやってよかった」なんて言ってますが、ホントにそれが盛り上がった原因なのか？

　いろいろＫ－１はよからぬ噂が飛び交っている・・・。

• すっごい滑るよ！ - 内部告発(?)その６
  
• ※悲しきアイアンマンより　
  

【内　容】
　（１）へロス・アメリカ大会の実情
　（２）国内のスポンサーは壊滅状態
　（３）K-1内部崩壊のはじまり

　まぁ、噂にすぎませんけど、ヌルヌルの件でスポンサーが降りてるのはホント。
　PRIDEに続きＫ－１までアレしたら・・・大変だよなぁ。それで選手が燃えていた？

　更にヤバイのは今日発表の視聴率。

• スポーツナビ | 格闘技｜K-1｜シュルト、バダ・ハリ、藤本が勝利の喜び語る＝Ｋ－１　「Ｋ－１　ＷＯＲＬＤ　ＧＰ２００７　ｉｎ　ＹＯＫＯＨＡＭＡ」一夜明け会見…一番下
  

　なお、大会のテレビ視聴率は１３．８％。目標に掲げたＴＢＳ系『華麗なる一族』（２１．６％）を切り崩すには至らなかったが、谷川ＥＰは「素晴らしい内容で次につながるのでは」と手応えを語った。

　裏が強いとはいえ、ちょっと寂しい。
　内容がよくてもコレでは新たなスポンサーがつきにくい…。
　よーく考えてみれば、もともと今大会のカードは薄めだった。タイトル新設やら新マスコットやらが出てもイマイチなものはイマイチ。
　だからといってゲテモノ路線を加速させていくわけにもいかず・・・。

　抜群に面白かった「バタ・ハリvsカラエフ」には、ちょっと新しい可能性を感じたけど。あれが何かに繋がればいいんだが。

　バタハリvsカラエフを「ＭＡＸより速い」と言い切ってしまった魔裟斗はＴＢＳに何か文句言われないのだろうかｗ

　 カテゴリ: K-1　｜　2007-03-06　｜　投稿者：杉