2007-03-04
ますだまつり 、もっとバカに完敗
全22試合
昨日は超オバカ団体「ますだまつり」を初観戦。噂通りの怪しさではあったが、最後の最後に観客ドッピキの凄まじい展開が・・・。「ますだまつり」とは、SPWF(谷津嘉章が主催)に所属する「ますだけいすけ」が2005年2月に立ち上げたイベント。エースはクリーニングハウス石井。ちなみに現在SPWF所属の選手はますだ一人である(らしい)。
リングどころかマットもない。フロアに布団を敷いただけ(枕付き)の場所で“プロレスっぽい”ものを行う。
これがリング。奧はリング内に設置され
た特等席
毎回会場は超満員。プロレスファンというよりは、一般層のアレ好きな人が集結して大賑わい。
今回の北沢タウンホール大会も大盛況。主催者発表された観客数は「199人(満員)」となっているが、私がイス数を数えた感じでは少なくとも400人弱はいたはずである。立ち見までぎっしり。
場内では何台かのテレビカメラが試合を収録。某・関根親子がお忍びで観戦していたのも確認されている。
昨年8月に「大江戸プロレス」なる、ますだまつりとまったく同じ趣旨・内容のイベントを開催して以来久々の大会。期待度は高い。
試合結果はこちら。
「kamipro hand」が無駄に詳しくレポートしているのでそちらもご確認を。
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長くなりますが、一気に書きます。
3.3 ますだまつり/東京・北沢タウンホール(199人・満員)試合としては面白いのもあったり、どうでもいいのもあったり。でも、コタツvs脚立級の名勝負はなかったような。
※試合開始時間=6:50、開場時間=7;00
[1]毒針と書いてあるカラーコーン・デスマッチ
ジダンvsジダン
※開場前に終了したため結果不明。
[2]ネコババのプロvsエロ本屋
※開場前に終了したため結果不明
[3]△かみぶくろ(4分58秒 両者KO)△サッカーソッカー
※両者が睡眠状態に陥る
- この試合の途中から観客が入る。
[4]○会社員(0分16秒 KO)○不死身のモンスター
※不死身のモンスターの寿命が来てしまったため
[5]○練習生A(0分5秒 ヘッドロック)●練習生A
[・]ますだけいすけ挨拶
- 登場した ますだ、なぜか死んでしまう。
- ドクターの判断で「イス取りゲーム」開始(ますだは参加せず。死んでるから)。虎龍鬼らレスラーと思わしき4名がイス取りゲーム。
- 最後の2人になったところで、ますだが生き返りイス奪取。怒ったドクターがますだをイスで殴打。
- ますだは再び死亡。控え室へ担ぎ込まれる。
- ちなみに、ますだは過去のますだまつりで試合を行ったことがない。理由は以下の通り。
- 第1回…前日の練習でケガ+突然の難病。
- 第2回…開会の挨拶で天井に頭をぶつけ失神。欠場。
- 05年いしいサミット…当日の昼食でアレルギーを起し欠場。
- 第3回…入場時に乗っていた自転車が突然の前輪ロックで転倒。失神して欠場。
- 06年いしいサミット…試合前の腕試しにと望んだ腕相撲で観客の謎の美女に体ごと吹っ飛ばされて呼吸停止に陥った。
[6]○ジェットマン(1分49秒 ハーフ・ボストンクラブ)●パラダイスマン
[7]○ジェットマン(1分49秒 ハーフ・ボストンクラブ)●パラダイスマン
[8]○大仏(2分32秒 戦闘不能)●手品のときに箱に入っていた人を切る手品で成功し、のこされた足つきの箱
- まずマジシャンが現れ人体切断マジックを披露。
- 試合後、動かないままの大仏は会場隅に移動。そのまま。
手品前の箱。このあと人が入って切断された。
[9]△現在交渉中(試合不成立)△行方不明者
※「現在交渉中」は交渉がまとまらないため会場に現れず。「行方不明者」は行方が分からないため連絡がつかず。
- 両者が会場に到着し次第、試合を開始するとのアナウンス。結局、試合は行われず。
[10]○逆エビマン(0分8秒 戦闘不能)●逆ザリガニマン
[11]△透明人間たろう(3分50秒 両者話し合いにより和解)△透明人間じろう
[12]○超能力者(4分33秒 首絞め)●霊能力者
[13]ますだまつり入門テスト1分3R
△入門テスト生(2R TKO)△入門テスト生
※ロックアップ→両者ダウン→タオル同時投入
[延長R]
- どちらのタオルが先だったかでもめたため1R延長。
△入門テスト生(両者同時にアキレス腱固め→ダブルギブアップ)△入門テスト生
[14]○自分の中にいるもう一人の自分(4分19秒 フィッシャーマンズ・バスター→片)●自分
「自分の中にいるもう一人の自分」に組み付く「自分」。
[15]○虎龍鬼(4分30秒 ローリング・ソバット→RS)●6コ手がある人
手が6コ
[16]△与作(2分17秒 チャカで相撃ち)△与作
- 試合序盤、レフェリーがリング内に設置された池に落ちる。中から「歩く雑誌・中沢健」が現れ、2人の与作に「銀の斧と金の斧、どちらがあなたのですか?」と尋ねる。いろいろあって、与作はチャカを獲得。お互いを銃殺。
[17]○地球(2分18秒 バケツが頭に当たる→KO)●レスラー
- この試合のみスクリーンを使って海外衛星中継(LIVE)。
- 校庭のような場所でレスラーが地球にストンピングなどで攻撃するも歯が立たず。
- 凶器として自ら持ち込んだバケツが自分の頭に当たる。
地球、強い。
[18]○電車男(2分1秒 レフェリーが暴行→反則勝ち)●酔っぱらい
[19]○ブルーシーター3589トラブリューストリート(35秒 風太クンを吸収)●レッサーパンダ風太君(カゼタくん)
ブルーシター。
[20=セ]○チョイわるもの(1分46秒 ラリアット→KO)●ますだけいすけ
- オープニングで死亡したますだの亡骸がリングに運ばれる。
- 謎の男が現れ呪文でますだを蘇らせる。
- ますだ はこれが「ますだまつり」で初めての試合。
- チョイわるもののホントに強烈なラリアットを食らった ますだ は、一回転してホントに頭から床に落っこちる。
- ダウンカウントが進む中、カウント8で「時が止まる」。ますだだけが動き、歌い、踊りながらリングを舞う。
- 時が戻るとますだはダウン。死亡。
- 怒ったクリーニングハウス石井が登場、チョイわるものに対戦を要求。
- 未定だったメインのカードがココで決定。一旦、両者とますだの亡骸が控え室へ戻される。
時間が止まるなか、歌い踊り続けるますだ。
[21=メ]○クリーニングハウス石井(10分16秒 イシタニック)●チョイわるもの
- 再入場してきたチョイ悪者、急に痩せる。ちょうど、ますだと同じくらいの体格。
- 序盤はマジメにチョップ合戦。プロレスの「凄み」を観客に見せつける。
- ダウンした石井に、アンパンクン(アンパンマンではない)とショクパンクンが近寄り、自らの頭を食べさせる。
- 北沢タウンホールは飲食禁止。レフェリーはしきりに「こぼすな!」と厳しくチェック。約3分ほどかけてアンパンと食パンを完食。頭を食べられたアンパンクンとショクパンクンはぐったりして動かなくなる。
- 元気になった石井は持ち込んだ低めのラダーから補助付きのムーンサルト、続いて補助付きの“超”旋回式ボディプレス。最後はギリギリな感じでイシタニックを決めフィニッシュ。
- 試合後、「3・2・1、フォ~ーーー・・・ホケッキョ!」を2回やって締め。
- しかし、そこに巨大化したブルーシーターが現れる。
補助付きムーンサルト
[・」クリーニングハウス石井vs巨大化したブルーシーター
- 石井が苦戦していると、会場隅にのこされていた大仏が突然動きだし、マスクを剥ぎ取りブルーシーターにタックル。大仏の中身は伊藤博樹。
- 伊藤はブルーシーターのビニールをめくる。中から中沢健が出てくる。
- 伊藤と中沢の動きがいろんな意味でヤバイ…。「段取り間違えた!」みたいなことを言ってたような言ってなかったような。
- 小さくなったブルーシーターを石井、ますだ、伊藤、中沢、レフェリーで囲みグルグルまわる。バカのパワーでビニールシーターは弱っていく。
- …フィニッシュ的なものがないままエンディングっぽい雰囲気になる。
巨大化したブルーシター。
ブルーシターvs中沢健
バカが輪になって回転…
- 中沢と伊藤がマイクを持って延々勝手にしゃべり出す。内容は「童貞卒業記念イベント」の告知とか「来週のウルトラマン・メビウスにメフィラス星人が出ますよ!」とか。客は完全に引いている。
- ますだが「1・2、トゥギャザー、トゥギャザー」で締め。
- 締めが終わっても伊藤と中沢はマイクを続ける。客がチラホラ帰り始める。
- ますだと石井が強引に?控え室へ連れ戻す。終了。
バカ、止まらない。
「超能力者vs霊能力者」、「自分vs自分の中の~」、「地球vsレスラー」は面白かった。「自分の中のもう一人の自分」と闘った「自分」が尾崎豊の「15の夜」で入場してきたのは何かツボにハマった。
時間が止まるパターンと、補助付きの技はマッスルと重なる部分でもある。補助つきの技は「ますだ」の方が先ですよね?
まぁ、そんなこんなといろいろあったんですが・・・最後はバカ2人がかっさらっていった。
「ますだまつり」がブレイクしたキッカケの「100人目のバカ」、その番組で大人気の中沢健と伊藤博樹。彼らが全てを持って行った。
進行無視してドンビキマイクを続ける2人、その横でますだと石井が「・・・」という顔でなすすべ無く立ちつくす。
ハッキリ言って「ますだまつり」は「中沢&伊藤」に負けた。
「寒い」とか「イタイ」とか、そういう言葉を超える圧倒的インパクト。
この日の客層は、どちらかと言えばプロレスファンが多かったように感じる。虎龍鬼が妙に人気あったり。
私もそうですが、中沢健・伊藤博樹の2人を知らない人が多かったんでしょう。登場しても喜んでる人は一部(その中に関根親子は含まれる、たぶん)。
まったく心の準備ナシに彼らをいきなり生で見せるというのは危険だ。
あんなドキドキ感は二度と味わいたくない。
まだエンディングでマイクが続いているのに関わらず、会場を跡にする人が随分といた。「バカ」を見に来たはずなのに、それでも「ココに居ちゃいけない!」と思わせる想定外のオーラがビンビン。
ますだまつり自体の試合内容は、この2人のインパクトで完全に吹っ飛び消え去った。バカには更にバカがいる。凄い。
もう一度見に行きたいか、と言われればヒジョーに微妙。
3000円の価値があったかというのも微妙。
でも、今日のことは一生忘れない。
居酒屋で一生ネタにする。
「100人目のバカ」のファンの人ならメチャクチャ楽しめたかもしれません。
ちなみに、次回の興行は「2008年7月7日、場所未定」とのこと。
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カテゴリ: インディー | 2007-03-04 | 投稿者:杉