2007-01-02
激動の2006年を好試合の連続で締める~やっぱり PRIDE やめれないね
個人的MVPは五味隆典
地上波消滅で観戦できる環境が狭まってしまった男祭り、K-1が視聴率とにらめっこするなか、地味なラインナップながらもなかなかの興行を見せてくれた。- 「PRIDE男祭り2006-FUMETSU-」 [ スポーツナビ ]
- 【PRIDE】12・31ヒョードルが苦戦の末に一本勝ち! 五味は石田を秒殺KO、吉田はまさかの敗戦 [ GBR 格闘技WEBマガジン official site ]
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まずは五味の試合から。
12,31 男祭り/さいたまスーパーアリーナ(48709人)個人的には五味が大晦日MVP。
[7]武士道ルール
○五味隆典(1R1分14秒 パウンド→TKO)●石田光洋
- 五味の左ストレート一発で石田がもんどりうって倒れる。そのままパウンドへ。
- 五味マイク「みんな、今日は何の日? 今日は大みそか、KOの日。石田選手、ありがとうございました。また頑張りましょう。やっぱりPRIDEやめれないね。」
煽り映像からの流れが素晴らしかった。
仲間と“切磋琢磨”して勝ち上がってきた石田、入場すると煽りそのままステージでチームと円陣を組む。後光が差して恐いぐらい絵になってる。
正直、チャンピオンの前回の試合が不完全燃焼だったこともあり、エース交代の匂いは充満しまくっていたはずなんだが・・・それを吹っ飛ばす圧倒的なKO劇。
大歓声の中、拳を突き上げる五味の姿はまさにカリスマ。こりゃ凄い。
シビアなマッチメイクにド級のインパクトと結果で応えるというのが五味の良さであり、PRIDEの良さでもあると思う。
まだまだ、もっと有名になって欲しい選手ですね。
名勝負数え歌
コチラも内容が素晴らしかった。[9=セ]PRIDEルールまたも微妙な判定であったが今度はノゲイラが勝利。どちらとも言える内容だった(ダメージはジョシュの方が大きかったように見えたが)・・・ならば1勝1敗にするのが正しい? まぁ、そんな感じにしておきます。このカードは何でもみたい。
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(判定 3-0)●ジョシュ・バーネット
- 1R、ジョシュはノゲイラをデスバレーボム(本人談)で投げる。
- 3R、スタミナの切れてきたジョシュだが、起死回生でフロントチョークをガッチリ。凄い形相でノゲイラも何とか耐える。
- ジョシュ、試合後コメント「自分は判定に持ち込まれた時点で負けだと思っている。そんな試合はいやだし、記録として残ることもいやだ。けれど、今日は判定になってしまったが、ベストパフォーマンスを出せたと思う。デスバレーボームも成功したし、そんなに悲観すべきではない。」
- ジョシュ「カール・ゴッチに学んだ考え方やアイデアを使おうと思ったが、残念ながら床に背中を着ける展開が多くて使えなかった。」
- ジョシュ「自分はPRIDEのファイターで、国籍はリングだと思っている。米国、日本、両方のファンの期待に応えたい。」
1Rに放ったデスバレーは驚いた。ノゲイラがゴッチ式パイルドライバーのような構え(狙ってはいないと思う)に入ったのが“火事場のくそ力”を生んだのかw
ノゲイラが脚をフックしていたこともあり、アックスギロチン・ドライバーのように後方へ頭が落ちてしまったが・・・画像を見るとジョシュの投げ方はデスバレーっぽいですね。横回転してます。
パンチもよくなっていたし、まだまだジョシュは進化していきそう。
ただ、ミルコがUFCに移籍してしまった今のPRIDEにとって最大のカードは「ヒョードルvsジョシュ」となるはずだが、この敗戦でノゲイラに挑戦権?が移ってしまった可能性もある。それは残念。
ミノワマン、超人としてのデビュー戦は黒星
そのほかの試合。メインも盛り上がりました。[1]○田村潔司(1R1分18秒 左ヒザ蹴りをボディに→KO)●ミノワマンライト級の試合はどれも面白かった。来年のGPが楽しみ。
- 美濃輪育久はこの日よりミノワマンに改名(今後もこのまま)。
- 試合後、田村は吉田秀彦戦をアピール。
- ミノワマン、試合後コメント「(わき腹は大丈夫?) 大丈夫です。超人なんで。」
[2]○青木真也(1R2分4秒 トライアングル・チョーク)●ヨアキム・ハンセン
- 青木マイク「PRIDEも修斗も総合格闘技、最高です!」
- 青木、試合後コメント「(虹色のタイツは?) ホ●の色です。江頭さんからヒントを得て“男の中の男”になろうと。」
[3]○郷野聡寛(判定 2-1)●近藤有己
- 郷野はリトル清原と入場。「アゲ♂アゲ♂EVERY騎士」も踊る(清原も)。
- 試合後、若干ブーイング。
- 郷野、試合後コメント「客席もジャッジも見る目がないなと。今日の俺はよくやりましたよ。客席は静かにしてたけど、俺の中では今年一番の高得点。というのも、最初の右で拳が壊れてしまって、左と足だけで近藤をコントロールしないといけなかった。」
- 近藤、試合後コメント「(来年の目標は?) もうPRIDEに出る資格はないと思います。最高峰の選手がここにいるんで、また戻ってこれるように頑張りたいです。」
[4]○マウリシオ・ショーグン(判定 3-0)●中村和裕
- ショーグン、試合後コメント「(中村は)自分に踏みつけをさせなかった。踏みつけを研究していて、すぐに立ち上がった。ディフェンスがよかった。」
- 中村、試合後コメント「負けてこんなこと言ってたらダメですけど、やってて気持ちよかったです。」
[5]○ギルバート・メレンデス(判定 3-0)●川尻達也
- メレンデス、試合後コメント「こんな素晴らしい接戦を戦うことができて嬉しい。戦争のような攻めぎ合いだった。精神力が試される試合だったが、お互いに強いハートを見せて、自分が勝利することができてよかった。」
[6]○藤田和之(1R2分8秒 上からパンチ、踏みつけ→KO)●エルダリ・クルタニーゼ
[8]○ジェームス・トンプソン(1R7分50秒 タオル投入→TKO)●吉田秀彦
- 序盤は優勢だった吉田だが、スタンドのパンチの撃ち合いから徐々に動きがおかしくなる。ロープ際、ドントムーブがかかっても吉田は動けず、レフェリーがムリヤリ引っ張って中央へ連れてくる場面も。
[10=メ]PRIDEヘビー級選手権
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(1R8分16秒 羽根折り固め)●マーク・ハント
※王者・ヒョードルが防衛
- 1R序盤、早くもヒョードルの腕十字が極まりそうになるが、何とかハントは脱出。その後はグラウンドでハントが上になる場面も。
- ハントはまさかのアームロックを繰り出すも極めきれず。同じ技をヒョードルに極められタップ。
- ヒョードル、試合後コメント「(苦戦したが) そんなに苦戦はしていない」
- ヒョードル「ジョシュとは友達なので、できれば戦いたくない。」
- ヒョードル「(アームロックは?)腕は取られたが、全然痛くなかった。この後どう試合を進めていこうか状況判断をしていた。」
- ハント、試合後コメント「(アームロックは極まってた?)自分は寝技の経験があまりないので、どのくらい極まっていたのか分からない。」
- 高田延彦はオープニングでピアノを披露、最後はフンドシで和太鼓。
田村は見事な勝利でしたが・・・標的の吉田が負けてしまったのは残念。トンプソンvs田村とか組まれそう・・・。
ミルコのチャンレンジスピリッツを快く受け入れ…
榊原社長の総括のまとめ。大会後コメント「噂を鵜呑みにしないください」というミルコの話は何だったんでしょ。
- 1年を締め括るにふさわしい、PRIDEらしい、イベント、空間、エネルギー……これがPRIDEだと胸を張って言えるような最高のイベントでした
- ミルコについては今日のUFCでも正式にアナウンスがあったように、07年はUFCにチャレンジします。UFCのチャンピオンベルトを取った後は、PRIDEに再びチャレンジしてくれることを期待しています。私たちはミルコのチャレンジスピリットを快く受け入れ、送り出すことに決めております」
- 武士道は一旦休止します。ナンバーシリーズの中でバランスを見ながら(ライト級やウェルター級の試合を)やっていこうと思います。
- これだけのイベントなので、来年は(テレビ局が)認めてくれると思います。もし僕が辞めてすむことなら辞めますし、組織を変えてすむのであれば、それも辞さない構えです。フジテレビの放送中止から半年間、PRIDEに何があったのか? いろんな噂がありましたが、何もなかったわけです。それは真実がここにあるからです。
まぁ、今後も離脱騒動は続くと思いますが、07年のPRIDEは「攻める」とのことで。
ライト級GP開催
高田氏&榊原社長から発表された日程はこちら。2月24日 アメリカ・ラスベガス 「PRIDE.33」武士道がなくて12~15大会というのはかなり多い。
4月8日 日本・さいたまスーパーアリーナ 「PRIDE.34」
4月28日(予定) アメリカ・ラスベガス 「PRIDE.35」
5月中・下旬 日本・さいたまスーパーアリーナ 「PRIDEライト級GP開幕戦」
6月最終週 アメリカ・カリフォルニア ステープルセンター「PRIDE.36」
7月 日本・名古屋 「PRIDEライト級GP2回戦」
8月20日前後 日本・大阪 「PRIDE.37」
9月20日 日本・東京 「PRIDEライト級GP決勝」
10月20日前後 アメリカ・ラスベガス 「PRIDE.37」
12月31日 「PRIDE男祭り2007(仮)」※日本
海外を含めるて12~15大会。そのうち半分を国内、半分を海外で開催予定。
アメリカ以外の海外では、韓国、中国、ブラジル、ヨーロッパ、ロシアを予定。
武士道シリーズは休止。
攻めの姿勢は崩さず。
これで安心・・・となるのかは微妙。TVがつかない限り、高給取りの選手を繋ぎ止めておくのは難しくなるのは間違いなし。
ミルコだって「快く送り出す」みたいに言ってますが、悔しくないはずがない。
昨日の興行も内容がよかったのは間違いないが、選手流出を含めて、今後に向けての新たな戦略みたいなモノが見られなかったのは残念。
果たして来年のPRIDEは・・・?
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カテゴリ: PRIDE | 2007-01-02 | 投稿者:杉