レスリング・オブザーバーが伝える・・・？

　11月中旬に会談の場をもったWWEとDSE、その内容は未だハッキリ分かっていないのですが・・・ここ４・５日の間にトンデモナイ話がネットを駆けめぐった。

　DSEがWWEに「PRIDE、買わない？」と声かけていた。

New WWEリアルタイムの四方山話 12/9

◆Wrestling Observer Newsletter は「WWE、UFC両団体はドリームステージ・エンターテイメントからPRIDE買収の話を持ちかけられたと見られる」と伝えているとの事です。
　Observer Newsletter によるとWWEは買収にはあまり関心がなく、相互間のプロモーショナル・アングル（互いの宣伝になるアングル）を行う事を、より歓迎しているとの事。
　しかし2度目の会談にはビンス、シェイン、ステファニー、ジョン・ロウリネイティスが出席する予定になっているとの事です。

　ネタモトはココらしい。投稿は12月4日。

DSE Trying To Sell PRIDE, WWE Or UFC To Buy? ［ MMANEWS.COM ］

　DSE側から話が出るってのは、にわかに信じられない。地上波復活がなくなって、そんなに苦しい状況なのか？
　ＷＷＥが「買いたい」と迫ってくるなら話も分かるが・・・。敵対するＵＦＣに売却？　それもどうだか・・・。

　で、どうもこのネタ、ガセっぽいんです。
　上記の MMANEWS.COM の記事について、以下のBLOGがネタばらし。

プライドに買収の噂？ ［ ＧＡＭＥ　ＡＮＤ　ＭＭＡ ］

　このＭＭＡＮＥＷＳの記事も、昨日のミルコ移籍同様掲示板の丸パクリで、ライターが実物のミニコミ誌（レスリング・オブザーバー）を見ていない可能性があります。うちのブログも１度釣られましたが、レスリングオブザーバーの名前を語る捏造ネタは決して少ないないそうです。
　同じネタはＦＩＧＨＴＯＰＩＮＩＯＮでも取り上げられていますが、「レスリングオブザーバーを詳しく見た訳ではないけど掲示板に書いてあったから・・・」と但し書きがあります。取材力のあるサイトが改めて取り上げるまでは、過剰に反応する必要はないかと思います。

　掲示板の書き込みを「ソースまで表記されていたから」と格闘技サイトが信用して紹介。でも、そのソース元を詳しくは読んでない・・・。
　１００％ガセと決まったわけではないが、その可能性は高い。

　12月5日には、PRIDE・PPV（米版）の解説者であるフランク・トリッグがラジオでこのことについて語っている。

PRIDE(DSE)を買収したいというオファーは実際にあった ［ ヒロシです（涙）。 ］

　フランク・トリッグは、PRIDE（DSE）が買収されるという噂は正確な情報ではない、と説明していたよ。そもそも何が起こったか説明しよう。
　PRIDEは２～３の買収のオファーを確かに受けていたんだ、でもPRIDEは即座にきっぱりとそれを断ったんだ。
　トリッグ自身がDSE榊原社長と個人的に話したところ、榊原はPRIDEを売っ払うつもりは毛頭無いって言ってそうだ。トリッグは「PRIDEは非常に順調に運営できているし、今後もっと良くなる」とも解説していた。そしてPRIDEが財政的なトラブルに陥っているという類の噂はすべて誇張されているんだ、と。PRIDEが費やしているお金というのは、単に急速な海外拡大政策を推し進めていることが原因なんだ。その海外展開は、長期的に見れば投資した以上の収穫が見込まれるんだ。PRIDEが、我々のために用意していて向こう６ヶ月の間に起こることは我々を驚かすことでしょう。
＜略＞
　さらにトリッグは「PRIDEがつい最近、ある組織から大型な獲得を決めたところだが、まだ詳細を発表することができない」とも言っていた。

　オファーがあったのは事実。でも断った。
　ＷＷＥやUFCの名前は出ていないようですが、財政的にそれほどせっぱ詰まった状態でないなら、「PRIDEを売る」って発想自体が出てこないはず。
　業務提携的な話なら可能性もあるだろうが、即売却・買収という話は無い雰囲気。

　・・・もちろん、フランク・トリッグさんが真実を話しているという確証はないんですけど。
　こうなってくるとワケワカランねｗ
　まぁ、ガセを含めて情報に右往左往・一喜一憂するのもネットの楽しみ方の一つと私は考えております。・・・当事者の団体・選手にとっては迷惑なだけな話でしょうが。

　フランク・トリッグの「ある組織から大型な獲得をきめた」という発言は、チェ・ホンマンのPRIDE移籍を指すのではないか？との噂が飛び交っています。さて、どうでしょ。
　ミルコやヒョードルも予断を許さず・・・。

ＷＷＥとDSEはどうなの？

　じゃあ、先月のDSE meets WWEはなんだったのか。
　今週号の週刊プロレス、斎藤文彦さんコラムに情報あり。

まとめ

• 業務提携についての会談。
  
• PRIDEはアメリカ国内でのテレビ番組とPPVのマーケティング面でWWEに協力を求め、WWEはUFCに対するオルタナティブとしてPRIDEに興味を持っている。
  
• シェーン・マクマホンはPRIDEvsWWEをWWEのリングで実現させたがっている。
  
• WWEの選手がPRIDEに上がる可能性は低い。

　WWEvsPRIDEはどうかと思うが、PPVや対UFCという部分はお互いにプラスとなりそう。最後はビンスの一声でしょうけど。

　各自、ソース元の確認をお忘れなく・・・。

　 カテゴリ: PRIDE　｜　2006-12-10　｜　投稿者：杉