2006-09-10
PRIDE 無差別級GP、ミルコが60億分の1、ジョシュは準優勝
まさに死闘
ミルコvsシウバ、フィニッシュ
- カクトウログ
- 悲しきアイアンマン
- PRIDE無差別級グランプリ2006決勝戦 [ スポーツナビ ] ・・・11日午前3時解禁
9.10 PRIDE/さいたまスーパーアリーナ(4万7410人)私はPPV観戦。GPの3試合はどれも激戦。順に振り返る。
[1]○エヴァンゲリスタ・サイボーグ(1R3分 裸絞め)●西島洋介
[2]GP準決勝
○ミルコ・クロコップ(1R5分 左ハイ→KO)●ヴァンダレイ・シウバ
[3]GP準決勝
○ジョシュ・バーネット(判定 2-1)●アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
[4]○エメリヤーエンコ・アレキサンダー(1R6分 パウンド→TKO)●セルゲイ・ハリトーノフ
[5]○ヒカルド・モラエス(1R8分 戦意喪失?→TKO)●イ・テヒョン
[6]中村和裕(判定 3-0)●中尾“KISS”芳広
[7]マウリシオ・ショーグン(1R5分 踏みつけ→TKO)●ザ・スネーク
[8=セ]○ヒカルド・アローナ(1R4分 パウンド→タップ)●アリスター・オーフレイム
[9=メ]GP決勝戦
○ミルコ・クロコップ(1R7分 負傷?→タップ)●ジョシュ・バーネット
※ミルコ優勝
[2]GP準決勝ストライカー同士の対戦であったが、打撃ではミルコが完全に上まわった。
○ミルコ・クロコップ(1R5分 左ハイ→KO)●ヴァンダレイ・シウバ
いつものように直線的な動きで前へグイグイ出てくるシウバに対し、ミルコは左右のフットワークで軽やかにかわしていく。ミドルキックに左右のフック、多彩な攻撃で的を絞らせない。
解説の高阪によれば、試合開始直後にヒットしたミルコのフックが大きなダメージを与えいたとか。それを最後まで引きずった?
この日初めてのグラウンド(ミルコ上)から立ち上がった時には、早くもシウバの右目がドスグロク変色。そのあとすぐに左ストレートでダウン。
パウンドをなんとか堪えドント・ムーブ。ここで長いドクターチェック。再開されるも、すでにシウバの右側視界は消えたに等しい。
シウバにとっての右、ミルコの左。フィニッシュは見えてきた。
餌をまくように強烈左ミドル、それでもラッシュするシウバだがミルコはクルっと間単に回り込み回避。
もう一発、左ミドル。更に左ハイ。得意のかするようなヒット。ドサっとシウバは崩れてTKO。
ミルコは勝ち名乗りを受けて、すぐ退場。すでに頭は決勝戦。
前回の対戦ではドローながらも押されまくったミルコが、今日はシウバを完封してみせた。かなり研究していたのは間違いないが、それにしても・・・。
「階級が下の相手に負けられない」「前回(内容で)負けてる相手に負けられない」、いろんな意味でモチベーションはミルコが数段上だった、ということ。もちろん、終わったからこそ言えるアレですが・・・。
シウバの目は重傷のようで、試合後の授賞式にも姿を現さなかった。これでUFC参戦は(どっちにしても)消えた。
[3]GP準決勝グラップラー同士ということで、アリガチなボクシング勝負となる危険もあったが、期待に違わぬ文句なしの名勝負になって本当に良かった。
○ジョシュ・バーネット(判定 2-1)●アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
大きな見せ場は以下の4つ。
3分ごろ、ジョシュがスタンドからの左フックでダウンを奪う。
8分ごろ、寝技で足の奪い合い、ジョシュがアキレス腱固め狙い。
1R終了間際、ノゲイラがマウントから腕ひしぎ十字狙い、ジョシュは腕をロックして防ぐと回転して脱出。
2R終了間際、両者の足・腕が複雑に絡まる形から、いつの間にかジョシュがヒザ十字へ。ノゲイラはゴングに救われる。
スゥイングしまくりの内容に会場は大盛り上がり。この日のベストバウトで間違いなし。
マスト判定でなければ「ドロー」が妥当。2Rは若干ノゲイラが有利だったように見える。ただ、ジョシュは打撃でダウンを奪ってる。PRIDEも判定の基準が明確というわけではないし、この辺はレフェリーのアレでどうなっても仕方なし。
とにかくイイ試合だった。
[9=メ]GP決勝戦どこまでも冷静なミルコ。入場で「Youはshock!」と叫ぶジョシュ。
○ミルコ・クロコップ(1R7分 負傷?→タップ)●ジョシュ・バーネット
※ミルコ優勝
リングに上がった両者の顔は、なんだか急に老けたように見えた。傷だらけアザだらけ。まさに命を削ってるということなのか。
国家吹奏に続いた高田本部長による認定宣言に「まだかよ?」と不機嫌そうな顔でリングをウロウロするミルコが印象的。準決勝から保っている緊張感を持続させるのに必死なのか。
ゴング直前、リング中央で顔を合わせる2人、ジョシュが「目に何かついてるよ」ってな感じでミルコに語りかける。右目をミルコが触ると「左だよ」とジョシュ。何か(血?)がとれるとジョシュはニッコリ。つられてミルコも笑う。
ここまで緊張感を保ってきたミルコがここに来て笑顔? 妙にこのシーンが気になってしまった。これでミルコが負ければ一つの試合を決するポイントとして重要になったかもしれないが・・・。
結果はミルコが圧勝。
距離を潰して掴まえにくるジョシュにミルコは細かいパンチを当てていく。組み付かれてもボディへヒザ。
想定外だったのか、ジョシュのローキックは意外に効果的であったが、それでも決め手にはならず。
4~5分、組み付かれたミルコがボディブローを連打。ジョシュはダウン。上になったミルコは凄まじいスピードで鉄槌を連打していく。おそらく、ジョシュはココで負傷した。この場面をスローで確認してみると、途中からミルコはジョシュの右顔面を狙って打撃を入れている。どこまでも冷静な・・・。
ジョシュはタップ。目と鼻が腫れているようでしたが、もしかしたらUWF伝統(?)の眼窩底骨折ってヤツなのかも・・・。
とにかく、この日のミルコは強かった! 一時、弱点と言われたスタミナ不足もまったくナシ。
決勝が決着した瞬間、その場に座り込むミルコ。さすがに涙ぐんでる様子。この瞬間、無冠の帝王の名を返上。本日の誕生日(32歳)を自ら祝った。
このあとはヒョードルとのリベンジマッチ? 今ならワカラン。
GPはどれもPRIDEらしい緊張感が味わえた試合でありました。大満足。
ただ、他の試合はヒドイものが多かったね・・・。今日のベスト4・4人が引退する日が来たらどうするんだろ、と若干の心配も。
あと、女のタレントいらんよ。ギャラ払う必要ナシ。
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カテゴリ: PRIDE | 2006-09-10 | 投稿者:杉