2012-06-29
“腕折りスペシャリスト”ヒロ・トウナイ、TAKAみちのくと好勝負~6.24 K-DOJO・横浜にぎわい座大会観戦記
ブログでは特に告知・速報などしませんでしたが、6月24日にK-DOJOの横浜にぎわい座大会を観戦しました。
速報する気は満々だったのですが、会場が地下だっただめ携帯繋がらず断念。
かなり日にち経ちましたが、観戦記を書きたいと思います。うちでは珍しく全試合レポ。
■6月24日(日)横浜大会結果速報 [ KAIENTAI DOJO情報ブログ - livedoor Blog(ブログ) ]
まず会場の「横浜にぎわい座のげシャーレ小ホール」が初めての観戦。桜木町駅から5分かからず。
3~4階は落語の寄席。プロレスは地下のホール。
思ったよりも狭かったが、天井高いこともあり圧迫感はないこの広さでひな壇あるのが素晴らしい。
派手な場外乱闘やプランチャ・トペ系の場外弾放つ選手がナシ。いろいろ規制が厳しいようです。
この日は141人・超満員札止めとの発表。席は全て埋まっていました。
第1試合
いきなり対抗戦。
ゼロワンの橋本対決で評価を上げまくっている橋本和樹が登場。いきなりコールで自分の名前を噛んだリングアナにくってかかる。後楽園でも小さい会場でも和樹のアウェーにおける憎たらしさは変わらず。
関根・橋本を中心にバコンバコンと凄まじい音を響かせ打撃戦。至近距離で見ると改めてプロレスは非日常の世界だと思い知らされる。普段の生活であんな音は聞かんです(笑)。
打撃戦では関根が上回る場面も。リング外ではいろいろアレな印象の関根、今日は随分と頼もしく見えた。
神谷は大日本の新人らしくガッチリとした体つき。一方の本田は柔らかい身のこなしで沸かせる。両団体のカラーが新人からもハッキリ。
終盤、関根の打撃に神谷が張り手などで食い下がってみせるも…最後は関根の抱え込み式逆エビ固め=コンバインで決着。
○関根(9分2秒 コンバイン)●神谷
第2試合
「男vs女」が普通に行われるのも旗揚げから続くK-DOJOの特色。今では他団体でも珍しくはなくなりましたね。
ゴングからバンビがラッシュ。ドロップキック、ボディプレス、DDT。
リッキーさんは一旦、場外エスケープして流れを断ち切り、リングに戻るとあっさり逆転。
スリーパー、ヘッドロックと粘っこく攻める。
5分過ぎ、リッキーのカミカゼ炸裂。フォール行かずもう一発狙うもバンビ着地しハイキック。
バンビがブレーンバスター予告して狙うも、上げたのはリッキーという菊タロー展開。そのままリッキーは旋回式のブレーンバスター=ローリングストーンを決めカウント3。
バンビは動きに少しキレがなかった。
○リッキー・フジ(6分37秒 ローリングストーン→片)●バンビ
第3試合 TAKAみちのく20周年への道 第三戦
観戦決めた理由の一つである試合。
新日本プロレスのとき以上にK-DOJOではグラウンド中心のクラシカルな試合をTAKAは見せる。
相手のヒロ・トウナイは2006年デビュー。地味な印象あったが、ここに来て“腕折り一点集中のスペシャリスト”として密かに?注目され始めた。
試合始まると早速トウナイは腕狙い。リストの取り方が独特で面白い。一方のTAKAはジャストフェイスロックへの布石として首や頭部を絞め上げる。
TAKAがヘッドシザースでグイグイと絞り込む。痛め技としては初歩の初歩であるが説得力は十分。両足をピンと伸ばすのが特徴的で柔術やMMAで見られる「洗濯ばさみ」に近い。
トウナイは必死にロープエスケープするも、再びTAKAはヘッドシザース。観客から「ああ!」と声が上がる。ヘッドシザースで。
5分過ぎからトウナイが逆襲。各種アームブリーカーを次々披露。
猪木vsシンの腕折り→ジャイアント馬場得意のジャンピング・アームブリーカー。文字にすると凄いつなぎ。
ペースを奪い返したいTAKAは、各種膝蹴りやスーパーKと打撃も混ぜ始める。トウナイも対抗しいてミドルキック、ドロップキックと放つが、その的のほとんどは腕である。
スイングDDT式のアームブリーカーから腕折り狙うも、体勢入れ替えTAKAがジャストフェイスロックに。トウナイは一目散にロープへ向かうも途中で止めら向きを変えられる。ならばと反対方向のロープに逃げるも、また向き変えられカット。
最後はロープに伸ばす手を掴まえディックキラー(変形ジャストフェイスロック)でフィニッシュ。
○TAKAみちのく(13分29秒 ディックキラー)●ヒロ・トウナイ
ロープワークなし、フォールも一度もなし。まさにKAIENTAI-DOJOスタイル。
トウナイ選手の試合をじっくり見たのは初めてだったこともあり、かなり楽しめました。緊張の糸が最後まで張り詰めたまま。寝技中心でも地味とは感じないし、自己満足臭さもない。
戦った両者もかなり納得できる内容だったようです。
■6・24KAIENTAIDOJO10周年記念横浜にぎわい座大会 [ TAKAみちのくのアメブロやってました ]
■トウナイ [ TAKAみちのくのここだけの話し ]
この日のベストバウトでしょう。
第4試合
この日の昼のDDT・後楽園大会、火野は飯伏に敗れKO-Dベルトを失った。そのことに関するアナウンスなどはナシ。まぁネットの時代なので皆知っているでしょう。
大一番で敗れた火野、元気なさげに見えると言えば見えるが…普段のK-DOJOでどんな感じなのか分からないので何とも言えない。まぁ、飯伏戦に関しては火野も評価を上げたようだが。
試合になれば変わらず大暴れ。チョップ一発で梶を吹っ飛ばす。
梶・HIROKI共にキレあって動き良い。連続でローリングセントーンアタック(でいいのか?)、ダイビング・ボディプレスと放つ。稲松もサブローハンマーなど得意技披露。
しかしやっぱり火野のパワーは段違い。ラリアットで吹き飛ばすうや、梶を掴まえスタンドでドラゴンスリーパー。梶も身体反転させようとするも、グイっと絞められ即タップ。恐ろしい。
○火野(11分29秒 ドラゴンスリーパー)●梶
梶はなかなか立ち上がれずセコンドに背負われ退場。
試合後は7.8千葉ポートアリーナで火野と一騎打ち決まっている関本大介が現れ挑発。関本の私服の感じがヒジョーに良かった。
第5試合=セミ UWA世界ミドル級選手権=3WAY
K-DOJO中心選手の一人・旭志織のベルトに2人が挑む。
柏大五郎は3WAYマッチの達人だとか。
試合前、3WAYルール説明ナシ。最初に勝った人が勝者か、最後の一人になるまで続ける勝ち残りか。まぁ説明ないときは“最初に勝った人が勝者”なんだろう。
3WAYらしい3者入り乱れる攻防と雷斗の定番ネタを中心に試合進む。
旭選手は相変わらずの動きが素晴らしい。クロスチョップ、仔牛の焼印押し。連続で決める逆さ押さえ込み=モダンタイムスもタイミング抜群。
そんななか、柏大五郎が隙を突き外道クラッチ=柏クラッチで雷斗を丸め込み。
○柏(11分59秒 柏クラッチ)●雷斗
※挑戦者・柏が王座奪取(第54代王者)
やっぱり3WAYでは強かった。
試合後、梶トマトが挑戦表明。柏は3WAYマッチを条件に受諾。
第6試合=メイン CHAMPION OF STRONGEST-K選手権
真霜拳號、なんと10度目の防衛戦。
対する大石真翔は昼のDDT・後楽園大会でKO-Dタッグ王座を初防衛。そのベルトを持って入場。しかしもちろん団体対抗戦的ムードは薄め。古巣でのタイトルマッチ、大石は ほもいろクローバーZのキャラクターをほぼ封印、K-DOJOスタイルでの真っ向勝負。
真霜の右腕にはサポーター。大阪のタイガースマスク戦で痛めたもの。大石が狙ってくるかどうかが注目点。結果としては、序盤に腕を攻め、後半はペースを変えるタイミングで効果的に狙う形をとった。
序盤、ロープを使ったアームロックの切り返し合戦。
トップロープに真霜の腕をかけ、大石がロープの間をくぐることでアームロックへ。
今度は真霜が切り返し、セカンドロープに腕をかけアームロック。ならばと大石はサードロープに腕をかけアームロック。
まるでアヤトリ。お見事。
10分頃から大石はヘッドロックを執拗に狙い始める。
入り方もいろいろ。あらぬ方向を指したり、手を叩いたりしてタイミング外すフェイントを挟み、フライングメイヤー→ヘッドロック。
大石がスタンドでヘッドロック→真霜がバックドロップで切り返す→大石は着地、コーナー駆け上がりアシッドドロップ→大石がヘッドロック。
真霜も打撃で反撃狙うも、いいところで腕を攻められ動きを止められる。大石が主導権握り続ける。
20分経過。
大石は各種DDTを連発。フルネルソンからの卍固め、腕をクロスさせてのバッククラッカーも見せる。
大石がミラクルエクスタシー狙い→真霜がキックでカット→大石が右腕にパンチ。
真霜がブレーンバスター狙い→大石は後方で“着地せず”背中に飛びつき回転足折り固め風に丸め込み。
ここに来ても挑戦者ペースは変わらず。
そして大石はフロントスリーパーへ。これで決めようかという勢い。「真霜」コール響くなか、大石はしつこく絞め上げ続ける。
かなり追い込まれていた真霜だが…フロントスリーパーかけられたまま立ち上がり、大石をマットと垂直に抱え上げ…ブレーンバスター炸裂。
フォールにいくところ大石が逆に丸め込み。カウント2。
ここで両者は立ち上がれず。ダブルダウン。
カウント8ぐらいで真霜は立ち上がるも…大石はダメ。ゴング。
○真霜(26分26秒 KO)●大石
※王者・真霜が10度目の防衛
真霜の必殺・垂直落下式ブレーンバスターが効いていたということ。常に試合をリードしていた大石、一発に敗れる。
しかし正直言うとフィニッシュは微妙。ゴングの瞬間は客席が静まりかえってしまった。KO決着自体が難しい、試合を決めたブレーンバスターが「垂直」と呼ぶには浅い角度だった。
内容自体は良かっただけに惜しい。
■ うちだのうちの観戦記2002年04月20日
■ 観戦記おまけ/KAIENTAI DOJO編
デビュー戦以来の大河ドラマを見せてくれた。
ただ人によっては「KO決着ありき?」と違和感残った場合もあるか。この辺は難しいところ。
試合としては大変見応えがあった。結末だけが残念。
久々に観戦したK-DOJO、お客さんの反応が素晴らしかったですね。
K-DOJOスタイルを理解したうえで、マニアック目線にならず純粋に勝負を楽しんでいる雰囲気。貴重な空間だと思います。
こういう場があるのなら、所属に関係なく様々な団体の選手が上がってくれば面白い。
大日本プロレスに団体の垣根関係なくデスマッチファイターが集まるように、K-DOJOスタイルに興味あるレスラーがメジャー・インディー問わず競い合えるリングとして大々的に業界にアピールする。
例えばオカダ・カズチカなんて実は一点集中でK-DOJO向きのスタイルではあるんですよね。まぁ出ないだろうけど。
団体としてのカラーがハッキリしてくれば興味を持つファンも増えるように思う。正直、団体として苦しい状況が続いているわけで…変わるきっけかとなれば。
もちろん、火野vs関本はバチバチだろうし、真霜vsサスケのような飛び道具もビッグマッチをするには必要なんでしょう。そのうえでしっかりしたスタイルの柱が見える興行ならば。
ちなみに、クラシカルな攻防が中心の団体は他にもあるわけで、この手のスタイルを「KAIENTAI-DOJOスタイル」と団体名で限定してしまうのはあまりよくないかな、とも思ってます。他に変わる言葉があればいいのですが。
随分とK-DOJOをプッシュしてしまった気がするが、別に他のスタイルがダメだって話ではありません。いろいろあった方が面白いと思ってます。
細分化したこがプロレス低迷の理由の一つとされています。それは確かにそうですが、「じゃあ今すぐ統一を」とはなりそうにありません。だったら“細分化している現状を楽しんでしまおう”というのが自分の考え(増えるのも限界はありますが)。
個性強い団体が増えるのは喜びであります。
■6月30日(土)CLUB-K 3000 [ KAIENTAI DOJO ]
■7月8日(日)KAIENTAI DOJO 10周年記念千葉大会 [ KAIENTAI DOJO ]
■8月5日(日)KAIENTAI DOJO 海王トーナメント [ KAIENTAI DOJO ]
■7月26日(木)KAIENTAI DOJO海の家プロレス in 由比ヶ浜 [ KAIENTAI DOJO ]
速報する気は満々だったのですが、会場が地下だっただめ携帯繋がらず断念。
かなり日にち経ちましたが、観戦記を書きたいと思います。うちでは珍しく全試合レポ。
■6月24日(日)横浜大会結果速報 [ KAIENTAI DOJO情報ブログ - livedoor Blog(ブログ) ]
まず会場の「横浜にぎわい座のげシャーレ小ホール」が初めての観戦。桜木町駅から5分かからず。
3~4階は落語の寄席。プロレスは地下のホール。
思ったよりも狭かったが、天井高いこともあり圧迫感はないこの広さでひな壇あるのが素晴らしい。
派手な場外乱闘やプランチャ・トペ系の場外弾放つ選手がナシ。いろいろ規制が厳しいようです。
この日は141人・超満員札止めとの発表。席は全て埋まっていました。
第1試合
関根龍一&本多アユム vs 橋本和樹&神谷英慶(両者・大日本プロレス)
いきなり対抗戦。ゼロワンの橋本対決で評価を上げまくっている橋本和樹が登場。いきなりコールで自分の名前を噛んだリングアナにくってかかる。後楽園でも小さい会場でも和樹のアウェーにおける憎たらしさは変わらず。
関根・橋本を中心にバコンバコンと凄まじい音を響かせ打撃戦。至近距離で見ると改めてプロレスは非日常の世界だと思い知らされる。普段の生活であんな音は聞かんです(笑)。
打撃戦では関根が上回る場面も。リング外ではいろいろアレな印象の関根、今日は随分と頼もしく見えた。
神谷は大日本の新人らしくガッチリとした体つき。一方の本田は柔らかい身のこなしで沸かせる。両団体のカラーが新人からもハッキリ。
終盤、関根の打撃に神谷が張り手などで食い下がってみせるも…最後は関根の抱え込み式逆エビ固め=コンバインで決着。
○関根(9分2秒 コンバイン)●神谷
第2試合
リッキー・フジ vs バンビ
「男vs女」が普通に行われるのも旗揚げから続くK-DOJOの特色。今では他団体でも珍しくはなくなりましたね。ゴングからバンビがラッシュ。ドロップキック、ボディプレス、DDT。
リッキーさんは一旦、場外エスケープして流れを断ち切り、リングに戻るとあっさり逆転。
スリーパー、ヘッドロックと粘っこく攻める。
5分過ぎ、リッキーのカミカゼ炸裂。フォール行かずもう一発狙うもバンビ着地しハイキック。
バンビがブレーンバスター予告して狙うも、上げたのはリッキーという菊タロー展開。そのままリッキーは旋回式のブレーンバスター=ローリングストーンを決めカウント3。
バンビは動きに少しキレがなかった。
○リッキー・フジ(6分37秒 ローリングストーン→片)●バンビ
第3試合 TAKAみちのく20周年への道 第三戦
TAKAみちのく vs ヒロ・トウナイ
観戦決めた理由の一つである試合。新日本プロレスのとき以上にK-DOJOではグラウンド中心のクラシカルな試合をTAKAは見せる。
相手のヒロ・トウナイは2006年デビュー。地味な印象あったが、ここに来て“腕折り一点集中のスペシャリスト”として密かに?注目され始めた。
試合始まると早速トウナイは腕狙い。リストの取り方が独特で面白い。一方のTAKAはジャストフェイスロックへの布石として首や頭部を絞め上げる。
TAKAがヘッドシザースでグイグイと絞り込む。痛め技としては初歩の初歩であるが説得力は十分。両足をピンと伸ばすのが特徴的で柔術やMMAで見られる「洗濯ばさみ」に近い。
トウナイは必死にロープエスケープするも、再びTAKAはヘッドシザース。観客から「ああ!」と声が上がる。ヘッドシザースで。
5分過ぎからトウナイが逆襲。各種アームブリーカーを次々披露。
猪木vsシンの腕折り→ジャイアント馬場得意のジャンピング・アームブリーカー。文字にすると凄いつなぎ。
ペースを奪い返したいTAKAは、各種膝蹴りやスーパーKと打撃も混ぜ始める。トウナイも対抗しいてミドルキック、ドロップキックと放つが、その的のほとんどは腕である。
スイングDDT式のアームブリーカーから腕折り狙うも、体勢入れ替えTAKAがジャストフェイスロックに。トウナイは一目散にロープへ向かうも途中で止めら向きを変えられる。ならばと反対方向のロープに逃げるも、また向き変えられカット。
最後はロープに伸ばす手を掴まえディックキラー(変形ジャストフェイスロック)でフィニッシュ。
○TAKAみちのく(13分29秒 ディックキラー)●ヒロ・トウナイ
ロープワークなし、フォールも一度もなし。まさにKAIENTAI-DOJOスタイル。
トウナイ選手の試合をじっくり見たのは初めてだったこともあり、かなり楽しめました。緊張の糸が最後まで張り詰めたまま。寝技中心でも地味とは感じないし、自己満足臭さもない。
戦った両者もかなり納得できる内容だったようです。
■6・24KAIENTAIDOJO10周年記念横浜にぎわい座大会 [ TAKAみちのくのアメブロやってました ]
■トウナイ [ TAKAみちのくのここだけの話し ]
この日のベストバウトでしょう。
第4試合
火野裕士&稲松三郎 vs HIROKI&梶トマト
この日の昼のDDT・後楽園大会、火野は飯伏に敗れKO-Dベルトを失った。そのことに関するアナウンスなどはナシ。まぁネットの時代なので皆知っているでしょう。大一番で敗れた火野、元気なさげに見えると言えば見えるが…普段のK-DOJOでどんな感じなのか分からないので何とも言えない。まぁ、飯伏戦に関しては火野も評価を上げたようだが。
試合になれば変わらず大暴れ。チョップ一発で梶を吹っ飛ばす。
梶・HIROKI共にキレあって動き良い。連続でローリングセントーンアタック(でいいのか?)、ダイビング・ボディプレスと放つ。稲松もサブローハンマーなど得意技披露。
しかしやっぱり火野のパワーは段違い。ラリアットで吹き飛ばすうや、梶を掴まえスタンドでドラゴンスリーパー。梶も身体反転させようとするも、グイっと絞められ即タップ。恐ろしい。
○火野(11分29秒 ドラゴンスリーパー)●梶
梶はなかなか立ち上がれずセコンドに背負われ退場。
試合後は7.8千葉ポートアリーナで火野と一騎打ち決まっている関本大介が現れ挑発。関本の私服の感じがヒジョーに良かった。
第5試合=セミ UWA世界ミドル級選手権=3WAY
[王者]旭志織 vs [挑戦者]柏大五郎 vs [挑戦者]房総ボーイ雷斗
K-DOJO中心選手の一人・旭志織のベルトに2人が挑む。柏大五郎は3WAYマッチの達人だとか。
試合前、3WAYルール説明ナシ。最初に勝った人が勝者か、最後の一人になるまで続ける勝ち残りか。まぁ説明ないときは“最初に勝った人が勝者”なんだろう。
3WAYらしい3者入り乱れる攻防と雷斗の定番ネタを中心に試合進む。
旭選手は相変わらずの動きが素晴らしい。クロスチョップ、仔牛の焼印押し。連続で決める逆さ押さえ込み=モダンタイムスもタイミング抜群。
そんななか、柏大五郎が隙を突き外道クラッチ=柏クラッチで雷斗を丸め込み。
○柏(11分59秒 柏クラッチ)●雷斗
※挑戦者・柏が王座奪取(第54代王者)
やっぱり3WAYでは強かった。
試合後、梶トマトが挑戦表明。柏は3WAYマッチを条件に受諾。
第6試合=メイン CHAMPION OF STRONGEST-K選手権
[王者]真霜拳號 vs [挑戦者]大石真翔(DDT)
真霜拳號、なんと10度目の防衛戦。対する大石真翔は昼のDDT・後楽園大会でKO-Dタッグ王座を初防衛。そのベルトを持って入場。しかしもちろん団体対抗戦的ムードは薄め。古巣でのタイトルマッチ、大石は ほもいろクローバーZのキャラクターをほぼ封印、K-DOJOスタイルでの真っ向勝負。
真霜の右腕にはサポーター。大阪のタイガースマスク戦で痛めたもの。大石が狙ってくるかどうかが注目点。結果としては、序盤に腕を攻め、後半はペースを変えるタイミングで効果的に狙う形をとった。
序盤、ロープを使ったアームロックの切り返し合戦。
トップロープに真霜の腕をかけ、大石がロープの間をくぐることでアームロックへ。
今度は真霜が切り返し、セカンドロープに腕をかけアームロック。ならばと大石はサードロープに腕をかけアームロック。
まるでアヤトリ。お見事。
10分頃から大石はヘッドロックを執拗に狙い始める。
入り方もいろいろ。あらぬ方向を指したり、手を叩いたりしてタイミング外すフェイントを挟み、フライングメイヤー→ヘッドロック。
大石がスタンドでヘッドロック→真霜がバックドロップで切り返す→大石は着地、コーナー駆け上がりアシッドドロップ→大石がヘッドロック。
真霜も打撃で反撃狙うも、いいところで腕を攻められ動きを止められる。大石が主導権握り続ける。
20分経過。
大石は各種DDTを連発。フルネルソンからの卍固め、腕をクロスさせてのバッククラッカーも見せる。
大石がミラクルエクスタシー狙い→真霜がキックでカット→大石が右腕にパンチ。
真霜がブレーンバスター狙い→大石は後方で“着地せず”背中に飛びつき回転足折り固め風に丸め込み。
ここに来ても挑戦者ペースは変わらず。
そして大石はフロントスリーパーへ。これで決めようかという勢い。「真霜」コール響くなか、大石はしつこく絞め上げ続ける。
かなり追い込まれていた真霜だが…フロントスリーパーかけられたまま立ち上がり、大石をマットと垂直に抱え上げ…ブレーンバスター炸裂。
フォールにいくところ大石が逆に丸め込み。カウント2。
ここで両者は立ち上がれず。ダブルダウン。
カウント8ぐらいで真霜は立ち上がるも…大石はダメ。ゴング。
○真霜(26分26秒 KO)●大石
※王者・真霜が10度目の防衛
真霜の必殺・垂直落下式ブレーンバスターが効いていたということ。常に試合をリードしていた大石、一発に敗れる。
しかし正直言うとフィニッシュは微妙。ゴングの瞬間は客席が静まりかえってしまった。KO決着自体が難しい、試合を決めたブレーンバスターが「垂直」と呼ぶには浅い角度だった。
内容自体は良かっただけに惜しい。
真霜マイク「自分と大石真翔は同期でKAIENTAI-DOJOへ入門して、旗揚げ戦でシングルマッチを闘いました。その時の、10年前の闘いを、見てくれてた人がこの中で何人いるか分かりませんが、10年分を見せたつもりです。旗揚げ戦の対戦はコチラ。
結果は、その時と同じKO勝ちですけど、内容は全然違う。あのときはもっと自分らは、技術もなかった、身体もなかった。だからプロレス入りする前の技術を使ってやってました。でも、今日は、最初から最後まで、間違いなく100%、プロレスだったでしょ。
自分が1週間前にケガをして、完璧な状態じゃなかったけど、あいつも1日2試合の中で、全力で向かってきてくれました。今日それを、皆さんに最後までしっかり見ていただいて凄く嬉しかったです。ありがとうございました」。
■ うちだのうちの観戦記2002年04月20日
■ 観戦記おまけ/KAIENTAI DOJO編
■2002年4圧20日 K-DOJO/東京・ディファ有明この時は打撃でKO(TKO)。
▼第5試合
○真霜拳號(6分37秒 真剣→TKO)●サンボ大石
デビュー戦以来の大河ドラマを見せてくれた。
ただ人によっては「KO決着ありき?」と違和感残った場合もあるか。この辺は難しいところ。
試合としては大変見応えがあった。結末だけが残念。
久々に観戦したK-DOJO、お客さんの反応が素晴らしかったですね。
K-DOJOスタイルを理解したうえで、マニアック目線にならず純粋に勝負を楽しんでいる雰囲気。貴重な空間だと思います。
こういう場があるのなら、所属に関係なく様々な団体の選手が上がってくれば面白い。
大日本プロレスに団体の垣根関係なくデスマッチファイターが集まるように、K-DOJOスタイルに興味あるレスラーがメジャー・インディー問わず競い合えるリングとして大々的に業界にアピールする。
例えばオカダ・カズチカなんて実は一点集中でK-DOJO向きのスタイルではあるんですよね。まぁ出ないだろうけど。
団体としてのカラーがハッキリしてくれば興味を持つファンも増えるように思う。正直、団体として苦しい状況が続いているわけで…変わるきっけかとなれば。
もちろん、火野vs関本はバチバチだろうし、真霜vsサスケのような飛び道具もビッグマッチをするには必要なんでしょう。そのうえでしっかりしたスタイルの柱が見える興行ならば。
ちなみに、クラシカルな攻防が中心の団体は他にもあるわけで、この手のスタイルを「KAIENTAI-DOJOスタイル」と団体名で限定してしまうのはあまりよくないかな、とも思ってます。他に変わる言葉があればいいのですが。
随分とK-DOJOをプッシュしてしまった気がするが、別に他のスタイルがダメだって話ではありません。いろいろあった方が面白いと思ってます。
細分化したこがプロレス低迷の理由の一つとされています。それは確かにそうですが、「じゃあ今すぐ統一を」とはなりそうにありません。だったら“細分化している現状を楽しんでしまおう”というのが自分の考え(増えるのも限界はありますが)。
個性強い団体が増えるのは喜びであります。
K-DOJO今後の予定
■6月30日(土)CLUB-K 3000 [ KAIENTAI DOJO ]
大会名】CLUB-K 3000
【日程】6月30日(土)【開場】18:00【試合開始】18:30
【場所】千葉・REINAアリーナ
▼火野裕士&関根龍一 vs 関本大介(大日本プロレス)&橋本和樹(大日本プロレス)
▼旭志織&ヒロ・トウナイ vs 真霜拳號&リッキー・フジ
▼3WAYマッチ
柏大五郎 vs HIROKI vs 本田アユム
▼TAKAみちのく&バンビ vs 十嶋くにお&雫あき(お寺プロレス)
▼世界プロレス協会 ワールドトライアウトマッチ
梶トマト vs ジョナトン・バダ
※ジョナトン・バダはプロレス修行のため、世界を放浪中のフランス出身レスラー
■7月8日(日)KAIENTAI DOJO 10周年記念千葉大会 [ KAIENTAI DOJO ]
【大会名】KAIENTAI DOJO 10周年記念千葉大会
【日程】7月8日(日)【開場】12:00【試合開始】13:00
【場所】千葉ポートアリーナ・サブアリーナ
<決定カード>
▼シングルマッチ
火野裕士 vs 関本大介(大日本プロレス)
▼TAKAみちのく20周年への道 シングルマッチ
TAKAみちのく vs MEN'Sテイオー(大日本プロレス)
▼STRONGEST-K TAG選手権
<王者>旭志織&ヒロ・トウナイ vs <挑戦者>真霜拳號&関根龍一
※新王者となった旭&トウナイ組の次の挑戦者として名乗りを上げた関根龍一。
自分のパートナーも決めず勢いだけで挑戦表明をした関根に対してトウナイがそのパートナーとして真霜を逆に指名したことで決定した一戦です。
■8月5日(日)KAIENTAI DOJO 海王トーナメント [ KAIENTAI DOJO ]
【大会名】KAIENTAI DOJO 海王トーナメント
【日程】8月5日(日)
昼の部/【開場】12:30 【開始】13:00
夜の部/【開場】16:30 【開始】17:00
【場所】千葉・REINAアリーナ
1DAYトーナメント開催
■7月26日(木)KAIENTAI DOJO海の家プロレス in 由比ヶ浜 [ KAIENTAI DOJO ]
【大会名】KAIENTAI DOJO海の家プロレス in 由比ヶ浜海の家プロレス開催。
【日時】7月26日(木)、8月24日(金)
【当日券販売開始】17:30【試合開始】18:00
【場所】鎌倉市由比ヶ浜海岸 特設リング(海の家『焼肉KUIDON』横)
※JR横須賀線「鎌倉駅」下車、江ノ島電鉄「由比ヶ浜」下車 徒歩3分
【チケット料金】
●テラス席 ¥3000 (椅子に座ってご観戦いただけます。)
●立見 無料
※テラス席の数には限りがございます。
※当日の天候によっては中止となります。
※大会チケットは全て当日に現金にてお引き換えください
■ 「“腕折りスペシャリスト”ヒロ・トウナイ、TAKAみちのくと好勝負~6.24 K-DOJO・横浜にぎわい座大会観戦記」に関する情報は
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カテゴリ: インディー | 2012-06-29 | 投稿者:杉