2010-05-29
週プロ＆kamipro・中村祥之氏インタビューが話題～ハッスル・ゼロワンの関係が切れた理由
黒の中村カントクとして5．30ハッスルで試合もすることになった中村氏だが、その話題以上に、過去のハッスルとZERO1の関係について触れた点が興味深い。
週プロ、kamiproと、もちろん個別にインタビューしているはずですが、一部発言の内容が重なっています。
kamiproの方が掲載ページ数が多いこともあるので（週プロで伏せ字になってる選手名がkamiproではそのまま出ていたりもした）、重なった部分はkamipro中心で引用しつつ、発言内容を検証。
なぜハッスルとZERO1は別れたのか
2008年上半期ごろから、“ハッスルあちち”大谷晋二郎やモンスターＫダッシュ・佐藤耕平がハッスルに参戦しなくなる。週刊プロレスによると「2008年1月に提携の契約が3月で切れる」ことに関しハッスルからゼロワンに相談があった。
2007年12月31日には、初めての大晦日ゴールデンタイム放送を行っている。
■ インリン様が家族愛で感動勝利 新たな化身・高田将軍が出現 池谷幸雄が白星デビュー ミルコ、ほしのあき、有田総統がサプライズ登場 ［ スポーツナビ｜格闘技｜速報 ］
ジャイアント白田、池谷銀牙などを投入、ミルコがアイテムとして登場し金村キンタローをホントにＫＯ、そして最初で最後の高田将軍。
外からはイケイケに見えた時期。
そのあとすぐにゼロワンと話し合い。
島田裕二よりゼロワンとハッスルの契約見直しを求められる。
島田裕二「2年ぐらいZERO1にもある程度のお金を払ってきたし、周りからなんでZERO1にそんなお金払わなきゃいけないんだという声が上がっている」
「ある程度のお金」と言ってもゼロワン全体で天龍・川田、一人以下の額だった。
見直し後の提示額は前年度の約3分の1（６０％減）。
大谷晋二郎社長の判断でハッスルとの提携は終了。
ゼロワンの経営が苦しくなるのは分かっていたが大谷の「もっと頑張ればいいじゃないですか」のひと言で決断。
一番の問題は、インリン様の旦那となったZERO1社員のこと。
「社員をとるかハッスルをとるかの選択です」と言われ、理不尽に思いながらも元社員を守ることを決断。
2008年4月13日代々木第2大会、結婚報道されたインリン・オブ・ジョイトイさんは、インリン様でなくインリンさんとしてハッスルに登場。
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この興行前後あたりからZERO1勢の名前がカードから消え始める。確かに恋人問題がキッカケにはなっているようだ。「社員のクビ」と提携を天秤にかけるというのもヒドイ話。
ただ、島田裕二氏がZERO1に契約見直しの相談をしたのは恋人報道前の1月なわけで、やはり“お金”の問題も大きかったのではないかと思われます。
何にしても「元社員を雇っている間はすんごい意地悪をされました」とのことで・・。
ZERO1離脱後のハッスル
以下は週プロから。中村氏「それまでのハッスルは合議制で10～15人の会議を週に30時間ぐらい積み重ねて大会を創りあげていったんです。そこにプロレス畑の人間がいなくなったから、みんな楽な方向に行っちゃったんでしょうね。プロレスラーがハッスルの中でプロレス組合みたいな感じになって（略）」
ZERO1との提携が解除したあとの08年5月に最大の功労者と言われるインリン様も離れ、ファイティングオペラ路線から急転換。7月からハッスルＧＰという勝敗を競い合うシングルトーナメントを開催。それまでは業界に背を向け突っ走ってきたことでファンの指示を得てきたハッスルだが、いつの間にかプロレスとの協調政策へ移行していった。
その中でハッスル首脳部の意向と選手達の意識には大きな隔たりがあったようだ。少し前まではそういった溝をゼロワンが埋めていたが、その頃は橋渡し役的な役目を果たせるプロレス側の人間がいない。そうなれば、どうなるか。リング上で闘うのはあくまで選手なので、その意向が強まるのは必然。結果として首脳部が選手達を完全に統制できないようになっていったのだ。
08年の下半期は「ハッスルＧＰ」を開催。
これがホントにつまらなかった・・・。中途半端なプロレスを見せられ続けた。
レスラー側の意見が強くなりプロレスで勝負する・・・。
しかし実際には決勝戦の川田利明パパ劇場が大ウケ。ハッスルのファンが何を求めていたかは分かったはずなんだが。
ハッスル後楽園ホール大会中止の日・・・
話は飛んで09年の後楽園ホール大会前日中止について。関係ないはずのZERO1が独自で動いていた。
ハッスルが後楽園ホール大会を中止するとの噂を聞き、プロレス業界のイメージが悪くなるのを心配。
大谷晋二郎に「ギャラはでないがウチの選手を出して興行だけは成立させませんか？」と頼む。大谷は若い選手全員に「コスチュームを用意しておけ」と指示。
中止となった後楽園ホールの払い戻し受け付けに、沖田リングアナが勝手に行き、ＫＧらと共に頭を下げた。
そのとき山口代表は後楽園ホール内に軟禁されていた。
捨てられたゼロワンが無償で助けると申し出。ハッスル側は興行をしても赤字になるのが分かっていたので「とにかく中止する」と、それを断ったそうです。
■ ハッスラーが後楽園ホールでファンに大会中止を直接謝罪 ［ kamipro.com ］
沖田リングアナがいたことは当時報道されていましたかね？ 画像を見ると確かにいます。
引用はここまで。
このほか、kamiproでは「崔領二引き抜き」「ハッスル道場引越」など、週プロでは中村祥之氏が次回大会で注目する選手などについて語っています。
興味深い話が山ほどあるので購入してご確認ください。
これを読んでゼロワンを応援したくなったという人が多いのも頷けます。
ハッスルだけに限らず、過去にゼロワンはいろんな団体や選手を救済している。
そして、今は復活ハッスル、ですか・・・。
正直、私個人としては、ハッスルに対し全然割り切れておりません。
「ハッスルはこれだけヒドかった」という話が出てくる度、自分でも驚くぐらいガックリくる。なんなんだか。
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カテゴリ: ハッスル ｜ 2010-05-29 ｜ 投稿者：杉
