韓国で開幕となったＫ－１ＧＰ 2007、良い試合も多く、テレビで見る限り会場も大変盛り上がっていたように感じました。
　ただ、最も注目されたメインイベント「チェ・ホンマンvsマイティ・モー」でローブローを巡り微妙なジャッジが。
　現在、韓国ではチェ・ホンマンとＫ－１に対し、一部でバッシングが起こっている。この疑惑の勝利がバッシングに拍車をかけるようなことにならなければいいが。

韓国KBS「追跡60分」でＫ－１の選手保護システムが問題に…

　チェ・ホンマンの腫瘍に関する疑惑を取り上げた韓国のドキュメント番組「追跡60分」の記事は当サイトでも何回か取り上げましたが、いいタイミング（？）で「OhmyNews」がこの話題をまとめてくださってます。

　チェ・ホンマンは、「Dynamite!! USA」で脳中に血痕のある腫瘍が発見され、カルフォルニア州アスレチックコミッションにより出場禁止となった。再検査を求めるために提出した別の医療機関で撮影した写真が、ホンマンのモノではなかった、捏造されたモノだ、との話。
　そこから更にズルズルといくつかの疑惑が出てきている。
　　ぜひ全文読んでください。

K-1 VS 追跡60分、真実はいかに？ ［ OhmyNews: ］

　8月放送：第１弾　「末端肥大症疑惑、K-1を揺るがす」
　9月19日放送：第2弾　「末端肥大症疑惑、その後。そしてK-1のウソ」

　『追跡60分』が2回の放送を通じて主張しているのは、「チェ・ホンマンの身体が過去のチェに比べて明らかに異常を見せているのにもかかわらず、K-1側は興行のためそれを認めていない、もしくはウソをついている」――という疑惑だ。

　ホンマンと共に、選手のコンデションより「興行」を優先しているＫ－１の姿勢が問題となっている。

　今日のＫ－１中継で「ホンマンはだらしない」的な街の声を紹介していましたが、マイティ・モー戦の敗戦だけではなく、この疑惑込みでいろいろ言っている可能性が高いでしょう。

　まぁ、今日のソウル・オリンピック第一体育館は、1万6652人の超満員発表、熱烈にホンマンを応援している観客も確認できた。
　こう見ると、あまり影響はないようにも思えるが・・・どうでしょ。

　で、試合。

K-1 WORLD GP 2007 IN SEOUL FINAL16 ［ スポーツナビ ］

9．29　Ｋ－１/韓国ソウル

　［９＝メ］FINAL16 3分3R延長2R
　○チェ・ホンマン（判定　２－０）●マイティ・モー

• ２Ｒ、ホンマンの前蹴りでモーがしゃがみ込む。モーはローブローを主張したがレフェリーはダウンカウントを数えた。
  
• 29-29、30-28、30-28
  
• ホンマン：試合後マイク「これからが始まりです」
  
• ホンマン：試合後コメント「昨日、あまり眠れなかったので眠いです。モーの姿が頭に浮かんできて眠れませんでした。」
  
• ホンマン「（モー選手は判定に不満があるようですが）私はありません。後悔してません。ローブローもまったく当たっていません。」
  
• モー：試合後コメント「（ローブローの判定について、抗議していたが）ああいうことは選手の希望を奪うことになる。十分に立ち上がることができたのに受け入れられませんでした。」
  
• モー「個人的に私が勝つべき試合だったと思っている。私のほうが攻撃し追い込んだのに。（再戦したい？）もちろん。ソウル以外でね。下半身を攻撃してきたので次からは特別な防具をつけて。」

　判定が出るまで妙に時間がかかったのも気になる。
　結果として納得いかない形に。

　問題の前蹴り、コマ送りで見ると・・・金的に見えます（笑）。
　解説の谷川ＥＰは、これを「腸蹴り」と名付けました。
　早くも「はてな」のキーワードに設定されている（笑）。

腸蹴りとは - はてなダイアリー
※見えない道場本舗より

　相手の腸を狙って蹴る技。
　空手などの一部で見られる。キックボクシング、K-1などではルール上、ローブローと見分けがつきにくく微妙。

　2007年9月29日の2007K-1GP開幕戦で、チェ・ホンマンがマイティ・モーからダウンを奪ったのはこの技である、とテレビ解説者（谷川貞治氏）は説明している。

　新語辞典に載る日も来るかｗ
　これで丸く収めたいところですが・・・バッシングにいいネタあげちゃった感じですね。
　「試合の結果すらも操作してる」と。日本人からすれば慣れっこ。
　判定の時に「マイティ」コールやブーイングも起きていたし、今頃、韓国のネットはお祭り状態かも。
　「追跡60分」の第3弾はあるのだろうか・・・。

澤屋敷は鼻を骨折

　試合の結果は以下のページで確認を。

• ホンマン、宿敵モーに勝利　地元韓国でリベンジ達成　シュルト、バンナ、アーツら決勝進出8選手が決定 ［ スポーツナビ ］
  
• FieLDS K-1 WORLD GP 2007 IN LAS VEGAS ［ FEG OFFICIAL WEB SITE ］
  

　主な出来事、ケガなどこちら。

Ｋ－１　２００７

• レイ・セフォーは2週間前から体調を崩し熱があった。
  
• 澤屋敷は鼻骨骨折で病院へ直行。
  
• 谷川貞治イベントプロデューサーの総括

　決勝に残った8人はこちら。

　チェ・ホンマン
　ピーター・アーツ
　澤屋敷純一
　ジェロム・レ・バンナ
　グラウベ・フェイトーザ
　レミー・ボンヤスキー
　セーム・シュルト
　バタ・ハリ

　バンナもアーツも調子良さそうだったし、面白くなりそう。
　明日、お馴染みの枠決定抽選会。
　問題は澤屋敷のケガか・・・。

　テレビで放送されなかった試合はこちら。

［１］○キム・ヨンヒュン（３Ｒ判定　３－０）●柳澤龍志

［OP2］○キム・ミンス（３Ｒ判定　３－０）●ランディ・キム

［OP1］○強太郎レンジャー（２Ｒ2分14秒　ＫＯ）●キム・ギョンソック

　シルムの大横綱であるキム・ヨンヒュンがデビュー戦勝利。
　砲丸投げのランディ・キムは、またも急遽出場の柔道家、キム・ミンスに敗戦。

　 カテゴリ: K-1　｜　2007-09-30　｜　投稿者：杉