2006-08-28
森前総理が乱闘に参加?8.27 全日本プロレス ・両国観戦記
太陽ケアが川田を敗り三冠防衛
全日本プロレス・両国国技館大会、PPVを観ました。どうも今回はPPV観戦が失敗だったようで。最後の馳浩引退セレモニーが途中で終了(森前総理が花を渡したところまで)。このあと、夫人やお子さんが登場するなど、涙涙の感動セレモニーとなったらしい。
スカパーはどうなってんじゃい!と番組表を確かめたら、PPVの放送時間は「16時~20時」まで。放送は20時10分で終了・・・ってことは10分延長してくれてたんですね。
うーん、残念。何にしても4時間越えは興行として長いから何とかしてくれ。
全試合結果、詳細はスポナビで確認を。
全日本プロレス「プロレスLOVE in 両国」 [ スポーツナビ ]
気になる観衆は・・・1万2300人。そんなに両国入らんよ(笑)。
観戦された方の話だと、2階は5~6割の入りだったとか。それでも満員になるとは思ってませんでしたので、大健闘にはなるんでしょう。
メインから。
8.27 全日本プロレス/両国国技館(1万2300人・超満員)両国のメインが6人タッグでどうだろう、という声もあっただろうが、今日はこれで大正解。全ての人が感動できた試合でしょう。
[8=メ]馳浩引退記念特別試合
小島聡、○馳浩、中嶋勝彦(20分36秒 ノーザンライトSH)TARU、諏訪魔、●YASSHI
- セミ終了後、馳と親交のあるチアリーディングチームがダンスを披露。
- 馳はコーナーに登っていつものパフォーマンスで入場。セコンドに北斗晶。
- 試合前、YASSHIがマイクでリングサイドで観戦している森前総理を挑発。
- YASSHI「おい、そこの森! おまえ、悪そうな顔しとるな。それと、おなかの中、何か詰まっとるな。お金か?」
- 馳マイク「このチンカス野郎! おい、そんなおまえでも、立派な社会人になったのは学校の先生のおかげだろう。少しは文部科学省に感謝しろ! よく聞け、今日はおまえの大好きな男を準備した。オレの大事な友達だ。健介、出て来い!」
- 佐々木健介がジャージ姿で登場。セコンドに。
- 開始早々の場外乱闘、馳がYASSHIを羽交い締めにすると、森前首相がパイプイスを手に殴りかかる構え(未遂)。
- 馳はジャイアント・スイング45回転(歳の数)。
- 終盤、VMによってリングに引きずり込まれた健介が逆襲。馳とのダブル攻撃もみせる。
- 最後はノーザン。フィニッシュ時、健介もレフェリーと一緒にカウントを数える。
- 馳マイク「おい、カス野郎、困ったときはいつでも教育し直してやるよ。鍛え直して、いつでもかかってこい! 今日で辞めるけどな」
- ミスター・ヒト、山本聖子、森前総理などから花束贈呈。奥さん(高見恭子)、娘さんも登場。
- 馳マイク「本当に、20年間、長いようであっという間でしたが、みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。いつか内閣総理大臣になったら、まあ、その時はSPを連れてリングに上がりたいという夢を持ちながら、国会で頑張ります。みなさん、本当にありがとうございました」
- 10カウントゴングの後、最後のコールとともに紙テープと紙吹雪がリングを黄色く染め、場内から馳コール。全日本の選手たちが胴上げ。
- 馳・控え室コメント「もう後悔ばっかりですね、引退表明なんかしなきゃよかったなと思っていますよ(笑)。ただ引き際の美学、ひざの靭帯(じんたい)を断絶したままだし、国政に責任を持って出させてもらっている以上は24時間しっかりやれという、自分でそういう声を毎日ひしひしと感じるんでね、わがままをいつまでも言ってちゃいかんな」
- 馳「今日はお客さんもよく入ったね。皆さんのおかげです。うれしいなあ。なんか、プロレス最高だよ。有望な選手がいるんだよな。そういう若い選手に舞台を譲ってあげて、プロレスが好きだって奴にね、プロレスの命をつないでいけるようにね、それを影になって支えていくのがオレのこれからの仕事だと思っています」
- 馳「(一句お願いします)“引退に 臨んで秋の 風が吹く”ってとこだな」
ブゥー・ドゥー・マーダーズの悪っぷりが素晴らしく、個人的には「裏MVP」をあげておく。
ヒールぶりが板に付いてきた諏訪魔は技もインパクト充分。来年以降はトップ戦線に入ってくるだろうね。
YASSHIは3人まとめて“股間掴み”という荒技を披露。一人は右手、一人は左手、もう一人は・・・口w しかも口でやらてるのが馳先生だってんだからエライ話だ。ホントに放送禁止モノ。
馳健復活のボーナストラックもありがたい。よくよく考えると、この2人のタッグはプロレスラー世間的知名度ナンバー1・ナンバー2のタッグかもしれない。人生どうなるか分かりませんな。
合体技で見せてくれたのはハイジャック式のバックドロップ。この2人って意外に代名詞となるような合体技を持っていない。唯一、伝説になってるのは味方同士で雪崩式ブレーンバスターを放ち、相手の体の上に落とす捨て身技。すぐ止めちゃいましたけど(笑)、最後に一回観見たかったような。
とにかく馳さんお疲れさまでした。
この人はホントに名勝負が多い。ムタ戦、天龍戦、猪木戦、シンとは巌流島でも死闘を繰り広げた。試合の巧さにかけては過去の名レスラーと並べても上位にくるのではないでしょうか。プロレスラー一本で勝負していたなら、プロレス界の流れも幾らか変わっていたかもしれない。特に新日本は。
今後もいろいろサポートをお願いしたい。お疲れさまでした。
[7=セ]三冠ヘビー級選手権全日本に復帰した川田がイマイチ評判よくないという話を聞き、まずそれを心配していたのだが・・・。越えられなかった先輩に苦しみながら勝つ・・・、そういう流れに相応しいだけの試合を川田はやってくれました。強い川田が充分見れました。
○太陽ケア(24分51秒 パワーボム→エビ)●川田利明
※王者・ケアが防衛
- 試合前、ハンセンPWF会長を中心に、川田・ケア・渕・和田レフェリー(大量離脱時に残ったメンバー)が記念撮影に収まる。
- 川田マイク「ケア、王道がどうのこうのって言ってるけど、王道を語れるのは馬場さんだけだ。オレと一緒で、おまえなりの王道をこのリングで刻んでいけ。頼んだぞ」
- ケア・マイク「オレは、頑張ります。オレが、王道だ!ありがとう!」
- 川田・控え室コメント「やっぱり全日本っていうのはブランドだよね。中身は変わっても名前はブランドだから、失礼な言い方をすれば“腐っても鯛”。そのブランドを今、全日本の選手は形は変わっても立派に守ってると思うんで、そういう全日本を応援しつつ、また全日本に上がる川田利明も見てもらいたい」
試合自体はバタバタしちゃってフィニッシュは強引に突っ込んだ感じだが、まぁ、悪い試合ではなかったと思う。
強引と言えばフィニッシュのパワーボムは力任せでコワイぐらいに強烈だった。川田の体が大きくバウンド。頭は打ってなかったみたいだけど、相当キツかっただろうねぇ。
試合後のコメントによれば、このまま川田は全日本マットに継続参戦となりそう(ギャラ次第?)。どの辺のポジションに入るんですかね?
[6]○グレート・ムタ(18分33秒 ムーンサルトプレス→体)●TAJIRIこの試合は見た人によって意見分かれるかもしれません。
毒霧の相打ちがあったりで見せ場は随所に間違いなくあった。それでも何か食い足りない気分もある。
ムタのリズムにTAJIRIが同調したことで、独特の間合いがリングを包む。ソレ自体は楽しめた。リング下(場外ではない)に両者が潜る攻防はこの2人ならでは。
なんだろね、ムタの前ではTAJIRIのキャラは中途半端に映るのかもしれない。
ハッスルでは「スケベキャラ」が定着しつつある。WWEのTAJIRIは・・・怪しい日本人キャラ(?)。そもそもプロレスファンのほとんどは怪しい奴ばっかですから(笑)、それじゃ普通になってしまう。
「作品」として試合を見る上でも、それが抜け落ちてると伝わりにくい。
意外にTAJIRI・本人は大満足だったりするかもなぁ・・・。サイコロジーは難しい。
[5]世界ジュニアヘビー級選手権どこの団体もジュニアは評価が高いもんですが、全日本も凄いですよ。お見事な試合でありました。
○近藤修司(23分53秒 キングコング・ラリアット→体)●カズ・ハヤシ
※近藤V4
- 近藤・控え室コメント「オレにとって全日本ジュニアは今日でおしまいだ。オレにとっては価値がない。全日本のヘビー、もしくはほかの団体のヘビー、ジュニア問わず、オレとやりたい奴なら誰の挑戦でも受けてやる!」
一つだけ文句言うなら、中盤に見せた「エプロン上でのランサルセ(スピアー)を切り返してハヤシがDDT」と終盤の「ハヤシの雪崩式フランケンを1回転して近藤がDDTで返す」という展開が、スピードが速いのと初めて見る動きだったこともあって、お客さんに伝わらなかったのが残念。
技が決まった瞬間は「?」と静まりかえり、ビジョンのスローで確認できて初めて「オー」と声が出る。凄いことやってるんだけどプロレス的にはダメ。
近藤が勝ったのは意外でした。これで他団体? それってどこ?
以上です。全体としては十二分に楽しめた。今日は試合順の勝利でもあるかなー。
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カテゴリ: 全日本プロレス | 2006-08-28 | 投稿者:杉