4月20日、後楽園ホールで藤波辰爾デビュー40周年記念興行（ドラディション）が行われました。
　大会前から豪華すぎるゲストが話題。リングにまさかの勢揃いで昭和ファン涙。
　これだけでも大変なことなのに、更なるサプライズが！

アントニオ猪木が久々に後楽園ホール登場

　後楽園は超満員札止め。正直、カードはT2000復活があったぐらいで目新しいモノはナシ。皆さんの目的は…。
■ ||| DRADITION・オフィシャルサイト |||
■藤波40周年に猪木、前田、長州、初代虎が集結
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■藤波の40周年を祝うために長州、初代タイガー、蝶野のほかに猪木、前田も駆け付ける！さらに藤波Jrが父親にレスラーになりたいと直訴！ [ バトル・ニュース ]
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■4.20　ドラディション / 東京・後楽園ホール（1500人・超満員札止め）

▼第6試合＝メイン
　○藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスク（9分23秒　ドラゴンスリーパー）蝶野正洋、ヒロ斎藤、●AKIRA

• レフェリーは北沢幹之さん。
  
• まず前田日明さんが「キャプチュード」で登場。リングからマイクで藤波辰爾の入場をコール。
  

• 試合後、藤波挨拶。「本日は私の40周年記念大会にご来場いただきまして、誠にありがとうございます。本当に40年あっという間でした。これからもう1つ、もう2つ、自分の夢が実現するまでリングに立ち続けたいと思います。大好きなプロレスをやらせてください！　今日もこうやってタッグを組んでくれた長州とは、自分はまだまだ、もう一度シングルをお願いします！」
  
• 藤波が「今日、この瞬間しか撮れない写真にします！」と言うと、『炎のファイター』が鳴り響き、アントニオ猪木が登場！
  
• 猪木「元気ですかー！　元気があれば40周年も迎えられる。いつも相手が大きければ大きいほどおもしれぇなって。とにかく会場がいっぱいになることが私たちの喜びです。それを皆さんが見せてくれたんで、ありがとうございます。それではあまりしゃべるのが得意じゃないので、挨拶はこの辺にしたいと思います」
  
• 猪木と前田が握手。
  
• 猪木が１、２、３、ダー。前田・佐山もダー。
  
• 前田：大会後コメント「何かこうプロレスどうのこうのいう人もいるんですけど、実際新日本プロレスがなければUWFもないですし、ましてやRINGS、K-1、PRIDE、修斗、全部ないですね。新日本プロレスがなければ。あの新日本プロレスの中に、あのビッグバンの前兆のようなそういう巨大なエネルギーがあったんですよね」

　猪木と長州、前田と佐山…因縁ありすぎる人々が一堂に会す。つくづくプロレスは長く見るものだと思い知らされる。観戦された方も大満足でしょう。
　山音宜久がヒクソン・グレイシーと対戦したとき、セコンドの前田日明が本部席にいた佐山聡の前を通り過ぎる度、勝手にドキドキしていたのを思い出す…。ああ、懐かしい。
　猪木さんも久々の後楽園ホール登場。来場前から客入りを気にしていたようですが、超満員でホッとしました。ガラガｒだったら何言われるかわからん（笑）。
　それにしても凄いメンバー。このなかなら、蝶野に「パン買ってこい」と声がかかっても不思議ではない。
　このあと打ち上げとかあったのだろうか…。

藤波怜於南（れおな）、18歳

　猪木・前田らが退場したあと、もう一つの大河ドラマが動き出します。
■ バトル・ニュース｜試合速報・結果｜藤波の40周年を祝うために長州、初代タイガー、蝶野のほかに猪木、前田も駆け付ける！さらに藤波Jrが父親にレスラーになりたいと直訴！

　このまま終わったら、まるで猪木が主役の大会となってしまうが、レジェンドたちがリングを降りたあと、リング下でメインの試合を見つめていた藤波の愛息・怜於南（れおな）君が父親に向かって、突如「僕も18年間、プロレスラー藤波辰爾の息子として生きてきて、間近でプロレスを見てきました。18年間見てきて、やっぱり僕はプロレスが大好きです。父親が上がっているこのリングに自分も上がりたいです。だから僕に本物のレスリングを教えてください！　僕はまだこのロープを跨ぐだけの資格はありません。僕にその資格が出来たとき、プロレスラー藤波怜於南として、プロレスラー藤波辰爾の前に立たせてください！」と父親にプロレスラーになりたいと直訴！
　驚いた表情の藤波は場外から自分を見つめる息子に向かって「いまの段階ではその答えは保留とさせていだきます」と、ある意味で最も藤波らしい返答。インタビュースペースに座った藤波のシューズの紐はその時とその時も付け人が解くのが恒例だが、この日藤波のシューズの紐を解いたのは怜於南君。
　藤波は「いいのか悪いのか、自分でも予想つかなかった息子の言葉にね、嬉しいやら複雑......。自分の歩んできた道の厳しさを知ってますから。息子が今18（歳）になって、今日のパンフレットの表紙も、丁度僕が18の時の写真なんですよね。その時は自分も親父の反対を押し切って、このプロレス界に飛び込みました。だから息子の直訴をむやみにダメだって言うのもね......。ただ、これは分かってもらいたいんですけど、親父の気持ちとして今日もあれだけの歓声がありましたけど、ちょっと自分でヨシ！っていう言葉は言えないというか、自分の中で苦しい。最後に言った『保留にさせてくれ』、それが自分の答えというのか......。今18で丁度大学に1年生なったばかりですから。これは自分がなった時の18と違いますけど、俺は自分だけに息子の真意を確かめるじゃないですけど、これからちょっと時間をください。OKとは言う勇気はなかったです、はい。申し訳ないです」と自分がプロレス入りした頃のことをオーバーラップさせながらも、複雑な父親としての心境を吐露した。

　藤波怜於南（れおな）さんは18歳。現代、大学1年生。
　プロレスデビューとなれば、どういった形となるのか。お父さんに教わるのはいいが、ドラディションは大会数が少なすぎる。できれば既存の他の団体に入門すべきだと思うが…どうなるか。ドラフトでもやります？
　これをきっかけに2世レスラーが次々登場する予感もします。橋本大地以外では、高杉正彦さんの息子が頑固プロレスの練習生として頑張っています。

　藤波辰爾は「保留」とコンニャク全開ですが、藤波伽織夫人は「今夜は家族会議です…」とも発言。
　果たして“今夜中”に結論は出るのか？
　試合後の藤波パパはお疲れでしょう。先に眠って会議を知らず、夕方に東スポで息子のデビュー決定を知る…なんてことにはならいように！

　ネット検索していたら、こんな記事を発見しました。
＜2007年5月20日＞
■ 3499試合 | 藤波伽織公式ブログ“キッチンは伽織に訊け！PART２”


　3500試合記念前に怜於南くんとスパーリング。
　そりゃ嬉しいに決まっていますよね…。

　 カテゴリ: 無我・DRADITION　｜　2012-04-21　｜　投稿者：杉