ちょーっと時間がないので簡単に。
　全日本プロレス正月の後楽園連戦終了。

またもベルト奪還には失敗

＜1月2日＞
■諏訪魔が関本との壮絶死闘に勝利、“黒い呪術師”ブッチャーが引退を表明 [ スポーツナビ | 格闘技 ]
　諏訪魔vs関本大介、期待通りの肉弾戦。関本が脇腹を負傷していたのが悔やまれる。
　それにしてもやはり諏訪魔の闘いぶりはメジャー感がある。全日本プロレスがどうなろうと、諏訪魔だけはメジャーです。
　ただ強すぎるが故に敵がいなくなる。ステージが上がれば相手も限られてしまう。
　本当に“巧い”選手ならば、実力が均衡しているように見せることもできるのだろうが、まぁ、そういう諏訪魔は見たくないですよねぇ。
　翌日、新たな敵が現れる。
　負傷していながらも真っ向勝負にこだわった関本選手も本当に素晴らしい。

■ 1/2関本戦｜諏訪魔の日常『SUWAMAチャンネル』

＜1月3日＞
■全日本またも屈辱…他団体から３大王座奪回ならず 大森とカズが挑戦へ、２．３後楽園で三冠＆世界Jr.戦 [ スポーツナビ｜格闘技｜速報 ]
　世界タッグ、アジアタッグ、世界Ｊｒとタイトルマッチは全敗。
　しかし、すぐに挑戦者が名乗り。

■世界タッグ　→　ＫＥＮＳＯ＆？
■アジアタッグ　→　曙＆浜のリマッチ
■世界Ｊｒ　→　カズ・ハヤシ
■三冠ヘビー級　→　大森隆男

　「次こそは」という雰囲気はあります。
　見出しだけ見ると「全日本終わった」と言われそうですが、実際は悪くない流れだと思います。

　そして、個人的に一番インパクトあったのは船木の挑発！
■ 船木が諏訪魔に言い放った！／全日本 - プロレスニュース : nikkansports.com

　船木誠勝（４２）が、前３冠王者・諏訪魔（３５）に牙をむいた。この日、河野真幸（３１）田中稔（３９）とともに、諏訪魔、近藤修司（３３）征矢匠（２４）組と対戦。１４分１秒に河野が体固めで、征矢を破った。

　試合後、船木は「元３冠チャンピオンの諏訪魔にひと言！」と切り出して「２８年間、いろいろな選手を見てきたけど、全日本のエースは、お前じゃ無理だ。お前がもたもたしてるんだったら、俺が全日本を引っ張っていく」。諏訪魔がぶちキレると「お前な、いつもそうやってキレてるから駄目なんだ。ビシッとしろ」と言い放った。

　いや～切れるというか、その先の一線超えちゃう諏訪魔を見たいんだけどなぁ。
　いろいろ突っ込みどころはある発言だが（諏訪魔は「お前が言うな」と切れたそうです）、「エースは無理だ」という発言にはいろいろ意見が出てくるかもしれない。
　お客さんが入っていないのならば、メインイベンターの責任は重いです。私はそれでも諏訪魔エースでいいと思いますが…。

　自己主張を始めた船木、昨年から“プロレスラー”としての魅力がかなり出てきた。
■ 鈴木健.txt OFFICIAL WEBSITE Ken@suzuki.txt が投稿した記事 船木が解禁した上から目線と、ケニーがヒールを意識する理由

　全日本に参戦以来、船木はイチからプロレスを学ぶべく謙虚なまでの姿勢を心がけてきた。でも、今や全日本の一員であり実績も重ねてきたのだから、リングの上では相手に対し上という意識を持つのはいっこうにかまわない。ましてやその標的が諏訪魔とあれば、実に刺激的ではないか。
　じっさい、現在の船木からはプロレスにカムバックした頃のような次の動作にいくさいの迷う場面はほとんど見られず。この日などはトリオとして機能的に動くための指揮を執り、何もかもがスムーズだった。それによって田中稔のスピードが普段以上のものに映ったほど。船木は2010年10月に諏訪魔の三冠王座に挑戦しているが、その頃はまだ総合の"残り香"のようなものが残っていた。
　それが今はスタイル的イメージから脱却し、殺気の部分に凝縮された上でプロレス特有の俊敏な動きが身についている。だらこそ次に諏訪魔とシングルでやる時、あるいは三冠に挑戦する時は闘い方も見る側の受け取り方も違ってくると思うのだ。鈴木みのるがいない今、船木にはそういう存在であってほしい。

　今の船木の試合はひじょうに面白いです。
　
　どうやら諏訪魔vs船木の勝者が、秋山vs大森の勝者（三冠王者）と対戦することになりそう。
　あら、それって後楽園でやるのかな？

■2.3　全日本プロレス / 東京・後楽園ホール
▼三冠ヘビー級選手権
　秋山準（王者） vs 大森隆男

　ケニー・オメガvsカズ・ハヤシも、ここでほぼ決定。
　諏訪魔vs船木もこことなると…ちょっと勿体ない気もするが、出し惜しみしている場合じゃない？　下半期が少し心配になる（笑）。

　諏訪魔vs船木は、私の2010年ベストバウト。2011年も、あの試合を超えるモノはありませんでした。
　名勝負期待できるカードだが、お互いが「イイ試合しましょう」的モードじゃないのが素晴らしいですねぇ。「闘う理由」にこだわってる。

アブドーラ・ザ・ブッチャー、引退表明

　もう皆さん、ご存知の通り、ブッチャーが引退を表明しました。
　1月2日の試合は歩行補助器を使い現れた…。
■ 初来日から41年…ブッチャーが電撃引退表明/リング/デイリースポーツonline

　マット界を代表する悪役プロレスラーとして長年、活躍した“黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャー（７０）が引退を電撃表明した。武藤敬司（４９）、菊タロー（３５）と組んで試合に出場したブッチャーだが、歩行器が手放せないコンディションでリングには上がれず。試合後、マイクを握ると「ブッチャーは２～３カ月以内に、必ず引退します」と明言した。

　ついにこの日が来てしまった。昨年８月２７日、ＩＧＦの両国大会にタイガー・ジェット・シンとともに出現した時も、ブッチャーは歩行器を使用。猪木との乱闘でもリングインしなかった。

　武藤によれば「試合ができるって言うから呼んだ」ものの、体調は変わらず。親しい菊タローによれば「骨盤の調子が悪いみたい。尾てい骨のあたりを手術しなきゃならないと言っていた」という。今回も痛み止めを打っていたという。

　赤コーナー下に陣取ったブッチャーは、菊タローが相手チームのＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ、西村修、渕正信を代わる代わる連れてくると地獄突きをブチ込んで参加。試合後、ファンに新年のあいさつを述べてから引退を表明し「日本に４１年間来ています。渕選手以下、若手選手たちとも戦ってきました。武藤（前）社長、ありがとう」と、短くスピーチした。

　武藤は「どうしてもブッキングしてくれっていう連絡をいただいた」と、ブッチャーが熱望しての来日だったことを明かした。７０年８月に日本プロレスに初来日して以来、知らぬ者はないといっても過言ではないほど大きな足跡を残した日本でケジメをつけたかった呪術師。武藤は「全日本でっていう気持ちを持っているみたい。考えたい」と、３・２０両国大会で引退セレモニーを行うことを検討する。

　リングに上がれない、歩けない。それでもフォークを掲げニヤリと笑う。



　今シリーズ、残りの試合は全て欠場。
　それでもシリーズに帯同し、会場でサイン会を行う。移動も辛いはずだが…。
　引退式は盛大に行ってほしい。

　 カテゴリ: 全日本プロレス　｜　2012-01-04　｜　投稿者：杉