2008-10-16
飯塚高史に跪け~10.13 新日本プロレス /両国大会まとめ
3大マッチが話題だった新日本・両国大会、2日ほど経ちましたがまとめ&感想を。
打倒・天山、打倒・友情に燃える飯塚高史は、チェーンを巧みに使い試合をリード。大流血戦の末、天山を縛り上げレフェリーストップ勝ち。
これまで退屈なチェーンデスマッチしかできなかった選手全ては・・・飯塚高史に跪け(笑)。
まず札止め発表はちょっと驚きましたがw、まぁ、私の周りも空席はまったくありませんでしたし(2階中段)、1年前の惨状を考えれば大幅upであることは間違いありません。いい形でドームに繋げたと思います。
一方向を完全に潰したのは残念ですが、密集度が高まったことで観客の盛り上がりもヒジョーに良くなり、結果として大成功。
間違いなく新日本は“上向き”。
試合の感想。
飯塚高史に本気で感心。
天山vs飯塚の遺恨劇、一歩引いて見れば、素の性格そのままがキャラの天山と違い、“いぶし銀”飯塚高史が、どんな気持ちでアイアン・フィンガーを振りかざしているのか、「やらされている」感はないのか、その心情がヒジョーに気になってしまう。
坊主にしたことで「覚悟」は見えたが、この日の“チェーンさばき”に、更なる本気度がヒシヒシと伝わってきた。
あのチェーン技は相当に鍛錬しなければできません。あの顔で夜な夜なチェーンをカチャカチャいじり、試行錯誤を繰り返していたかと思うと泣けてくる。
終盤に見せた、「後ろ手に拘束&首締め」を一本のチェーンでやってしまうテクニックは拍手モノ(画像)。
中途半端は許さない。このスタイルでブレイク(?)を狙う。
ちょっと応援したくなっちゃいますな。取りあえず、SM雑誌からオファーは来るだろうけど、そっちでブレイクする必要はありません。
客席からは分かりませんでしたが、天山さんの流血は相当酷かったようで。
小島選手ブログから(ぜひ、全文確認を)。
SAMUARI!で小佐野記者は「地上波じゃ流せないかもしれない」と言ってましたが…どうでしょ。ちなみに、小佐野さんコメントのすぐあとにPPV再放送CMが流れたのは偶然か(笑)。
遺恨はまだまだ続く。
永田vs田中。
バチバチ・バキバキのぶつかり合い。田中は肘・一本で勝負も・・・敗れる。
全体を通し永田と田中ではナチュラルな体格差・パワー差を感じる場面が多く、“プロレスの対抗戦”でこういう印象が残ってしまうのは、勝敗以上に厳しいものかもしれません。このことは、昨年の初対戦でも感じていました。
ただ、田中のウケっぷりが永田さんの良さを引き出したこともあるでしょう。
永田の強さにはジャンボ鶴田的な匂いを感じます(顔・風貌も似ているとよく言われますが)。この日の田中将斗は天龍源一郎だった、かも。
ちなみに、永田が奪取した「世界ヘビー級」、もともとはAWA認定のベルトであります。
それにしても「ZERO1-MAX敗れたり」のマイクはインパクト十二分。こういうのも対抗戦では大事。
追い込まれたZERO1-MAX、どうする?
武藤vs中邑。
相変わらず中邑はMMA流のサブミッションで勝負にいく。いろいろ工夫はしていましたが、プロレス全開の武藤を前にするとなかなか厳しい。あれで勝ったとしても観客が100%興奮することはないと思う。・・・まぁ、今更な話ですけどね。
試合後にベルトをリングに残していったのは、スタッフが慌てて会見場に運んできてしまった点からして、武藤のアドリブだったのかもしれない(退場時にステージで花火に驚き腰を抜かしたのもガチだw)。
まぁ、ドームで誰が挑戦するかは見えていますが・・・どうなりますか。
中邑は再浮上のキッカケとして総合挑戦する流れでしょうか?
武藤はドームをボイコット? 「全日本のスケジュール入れちゃおうかな」ともコメント。
テレ朝も怒った?w まぁ、怒ってくれるだけアリガタイですな。
両国大会自体は盛り上がって成功に終わりましたが・・・リングの中は大ピンチ。
これ、G1タッグリーグなんてやってる場合じゃないでしょう?
何かドームに向けてのテーマやストーリーを掲げないと、ファンもリーグ戦の星争いなど気にしてくれないだろー。
打倒・天山、打倒・友情に燃える飯塚高史は、チェーンを巧みに使い試合をリード。大流血戦の末、天山を縛り上げレフェリーストップ勝ち。
これまで退屈なチェーンデスマッチしかできなかった選手全ては・・・飯塚高史に跪け(笑)。
永田裕志「ZERO1-MAX敗れたり!」
大会詳細は以下で。- 武藤、起死回生のフランケンでV4! 中邑を返り討ち 永田がZERO1田中から世界ヘビー級王座を奪取 [ スポーツナビ ]
- 武藤が奥の手で中邑を退け、IWGP4度目の防衛に成功! 永田は遂に田中の牙城を崩し、対抗戦は新たな局面へ!! [ 新日本プロレスオフィシャルWEBサイト -試合結果- ]
- 外敵に連敗した中邑に、かつて何度も天龍に挑んでいった橋本を重ねた武藤 [ angle JAPAN ]
- 10.13 新日本プロレス /両国大会、速報まとめ [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
■新日本プロレス「DESTRUCTION'08」
10.13 東京・両国国技館 (9000人・超満員札止め)
[1]IWGPJrタッグ選手権
○裕次郎、内藤(11分34秒 インカレスラム→片)●稔、プリンス・デヴィット
※挑戦者・裕次郎組が王座奪取
- 裕次郎:試合後コメント「もちろん(NOAHには)リベンジします。会社がOK出してくれるなら、いつでも行ってやりますよ。でもGHCのべルトはここで獲っても意味はないから。あの緑のマットに乗り込んでいって、初めて意味があるからね。」
[5]シングルマッチ
○ジャイアント・バーナード(13分44秒 バーナードライバー→片)●後藤洋央紀
- <訂正>速報で「乱入したのはロウキー」と書きましたが、実際はカール・アンダーソンでした。訂正します・・。
- 後藤:試合後コメント「ただひとつ言えることは、このままでは終わらせない、終わらないということ。」
[6]チェーンデスマッチ
○飯塚高史(21分24秒 レフェリーストップ)●天山広吉
- 小島聡:試合後コメント「ふざけんなよGBH! あそこまでやって、あそこまでやって、ただで済むと思うなよ! オレたちはもっともっと高い目標を持ってんだ。若いやつらと一緒になってやっていかなくちゃいけないんだ。オレたち、おとといもチャンピオンになれなかった。今日だって天山はボロボロだよ。でも! オレたちはこんなんじゃ負けないぞ。テンコジは、テンコジは復活するんだ。今に見てろよ!」
- 天山はノーコメント。
- 天山、かっこよかったぞ [ コジログ|小島 聡 blog ]
[7=セ]世界ヘビー級選手権
○永田裕志(18分6秒 バックドロップ・ホールド)●田中将斗
※挑戦者・永田が王座奪取
- 永田:試合後マイク「ZERO1-MAX敗れたり!」
- 田中:試合後コメント「確かに負けた。ウソでもハッタリでもない。今日はあれが限界だ。それを永田は上回った。オレは、オレらZERO1-MAXは敗北宣言は一切やらない。耕平も向かっていったろう。オレと永田の勝負、まだまだ見たいやろ。これだけの選手と出会って、1回負けたからってこれで終わりにできるわけないだろう。」
[8=メ]IWGPヘビー級選手権
○武藤敬司(21分39秒 フランケンシュタイナー)●中邑真輔
※王者・武藤がV4
- 試合後、武藤はベルトをリングに残したまま退場→ベルトはスタッフがすぐに会見場へ運ぶ。会見にやってきた武藤は自分より先にベルトが戻っていることに驚く。
- 武藤:試合後コメント「率直にと言われたら疲れたとしか言いようがないよ。もう4月にベルトを獲って、ぶっちゃけ全日本でも仕事してますから、プロレス・プロレス・プロレスとずっとプロレスに漬かってますからね。メディアにはコンディションは良くないって言ってたけど、もうプロレス漬けになってるから、そんな中で今日も苦戦したけど、オレも思いもよらなかった、過去何度もこの(新日本の)リングで使ったことのあるフランケンシュタイナーが出たからな。そういった意味ではプロレス漬けの毎日が効を奏したというか、そんなところですね。」→全文。橋本真也の名前も出てきます。
- 中邑真輔:試合後コメント「次はいつだ、次は? 1・4だけ? 三度四度、五度十度。何回でもやってやる。武藤が王者でいる限りやる、やり続ける!」
- 防衛成功!!! [ 全日本プロレス 武藤敬司「プロレスLOVE」日記 ]
まず札止め発表はちょっと驚きましたがw、まぁ、私の周りも空席はまったくありませんでしたし(2階中段)、1年前の惨状を考えれば大幅upであることは間違いありません。いい形でドームに繋げたと思います。
一方向を完全に潰したのは残念ですが、密集度が高まったことで観客の盛り上がりもヒジョーに良くなり、結果として大成功。
間違いなく新日本は“上向き”。
試合の感想。
飯塚高史に本気で感心。
天山vs飯塚の遺恨劇、一歩引いて見れば、素の性格そのままがキャラの天山と違い、“いぶし銀”飯塚高史が、どんな気持ちでアイアン・フィンガーを振りかざしているのか、「やらされている」感はないのか、その心情がヒジョーに気になってしまう。
坊主にしたことで「覚悟」は見えたが、この日の“チェーンさばき”に、更なる本気度がヒシヒシと伝わってきた。
あのチェーン技は相当に鍛錬しなければできません。あの顔で夜な夜なチェーンをカチャカチャいじり、試行錯誤を繰り返していたかと思うと泣けてくる。
終盤に見せた、「後ろ手に拘束&首締め」を一本のチェーンでやってしまうテクニックは拍手モノ(画像)。
中途半端は許さない。このスタイルでブレイク(?)を狙う。
ちょっと応援したくなっちゃいますな。取りあえず、SM雑誌からオファーは来るだろうけど、そっちでブレイクする必要はありません。
客席からは分かりませんでしたが、天山さんの流血は相当酷かったようで。
小島選手ブログから(ぜひ、全文確認を)。
天山VS飯塚。チェーンデスマッチが終わり、リングへ駆け上がる。仰向けに寝て動けない天山の顔の横に、尋常じゃない量の血溜まりがあった。それを見た瞬間、嗚咽(おえつ)した。その時、天山が“か細い声”で「わ、笑うなよ…コジ…」と言った。流血に慣れっこのプロレスラーが嗚咽するほどの量。
SAMUARI!で小佐野記者は「地上波じゃ流せないかもしれない」と言ってましたが…どうでしょ。ちなみに、小佐野さんコメントのすぐあとにPPV再放送CMが流れたのは偶然か(笑)。
遺恨はまだまだ続く。
永田vs田中。
バチバチ・バキバキのぶつかり合い。田中は肘・一本で勝負も・・・敗れる。
全体を通し永田と田中ではナチュラルな体格差・パワー差を感じる場面が多く、“プロレスの対抗戦”でこういう印象が残ってしまうのは、勝敗以上に厳しいものかもしれません。このことは、昨年の初対戦でも感じていました。
- <2007年11月13日> 11.13 ZERO1-MAX /後楽園ホール大会速報→観戦記 [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]
ただ、田中のウケっぷりが永田さんの良さを引き出したこともあるでしょう。
永田の強さにはジャンボ鶴田的な匂いを感じます(顔・風貌も似ているとよく言われますが)。この日の田中将斗は天龍源一郎だった、かも。
ちなみに、永田が奪取した「世界ヘビー級」、もともとはAWA認定のベルトであります。
それにしても「ZERO1-MAX敗れたり」のマイクはインパクト十二分。こういうのも対抗戦では大事。
追い込まれたZERO1-MAX、どうする?
武藤vs中邑。
相変わらず中邑はMMA流のサブミッションで勝負にいく。いろいろ工夫はしていましたが、プロレス全開の武藤を前にするとなかなか厳しい。あれで勝ったとしても観客が100%興奮することはないと思う。・・・まぁ、今更な話ですけどね。
試合後にベルトをリングに残していったのは、スタッフが慌てて会見場に運んできてしまった点からして、武藤のアドリブだったのかもしれない(退場時にステージで花火に驚き腰を抜かしたのもガチだw)。
まぁ、ドームで誰が挑戦するかは見えていますが・・・どうなりますか。
中邑は再浮上のキッカケとして総合挑戦する流れでしょうか?
武藤はドームをボイコット?
一夜明け会見については以下で確認を。- 世界ヘビー級王者の永田、驚異の「3ケタ防衛」宣言 IWGP王座初戴冠のNO LIMITがノアにリベンジ予告 [ スポーツナビ ]
- IWGP王者・武藤が新日本に不満爆発「しっかりしろ」 菅林社長、中邑敗北に「白旗です」と屈辱の降参宣言 [ スポーツナビ ]
- 武藤敬司効果で視聴率が10年前まで回復~数億円の放映権料はカットされた? されてない? [ カクトウログ ]
武藤はドームをボイコット? 「全日本のスケジュール入れちゃおうかな」ともコメント。
テレ朝も怒った?w まぁ、怒ってくれるだけアリガタイですな。
両国大会自体は盛り上がって成功に終わりましたが・・・リングの中は大ピンチ。
これ、G1タッグリーグなんてやってる場合じゃないでしょう?
何かドームに向けてのテーマやストーリーを掲げないと、ファンもリーグ戦の星争いなど気にしてくれないだろー。
■ 「飯塚高史に跪け~10.13 新日本プロレス /両国大会まとめ」に関する情報は
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カテゴリ: 新日本プロレス | 2008-10-16 | 投稿者:杉