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2008-02-08
ブロック・レスナー は高田延彦のような“A級戦犯”とはならないのか?
元WWE&IWGPヘビー級王者であるブロック・レスナーがUFCのリングに上がって4日ほど経ちました。
試合は敗戦ながら内容は健闘・・・という声が多いようです。
1997年、ヒクソンに敗れた高田延彦は“プロレス最強”を証明できなかったことで、「A級戦犯」と呼ばれファンやマスコミに叩かれまくりました。
大物レスラーがMMAの舞台で敗れたという点で高田とレスナーに共通する部分もあるにはあるが・・・。
日本とアメリカにおけるプロレスとMMAの関係は別物。試合内容も違う。単純に比較はできない。
確かに「もう一度見たい」という形で終わった。
ヒクソンvs高田とはまったく違う印象。「プロレスラーもなかなかやるじゃん」、そんな声が出ているみたいです。
これだけとると「A級戦犯なんてとんでもない」となりますが・・・あの試合が何かの「きっかけ」にならないかと私は心配します。
レスナーが健闘してしまったばかりに、アスリートとしての本能が目覚めてしまうレスラーがいるのでは。
日本の総合格闘技がプロレスの影響を大きく受けているのはご存じの通り。アメリカではプロレスとMMAがまったく別の道を歩んできました。
WWEはエンターテイメント・スポーツとして一ジャンルを完成させ大成功。スポーツでも競技でもありません。
レスラーはベルトやPPV登場をモチベーションにリングへ上がります。
WWEの中にも他競技で優秀な成績を収めている選手が多くいます。シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハースはレスリングの強豪でした。グレゴリー・ヘルムズ(元ハリケーン)もレスリングでかなり鳴らしたと聞きます。
まぁ、ジョン・シナやバティスタがMMAに出ることはないでしょうけど、レスナーの成功をキッカケにガチンコへチャレンジするレスラーが続出するかもしれない。
ラシュリーがチャック・リデルらと同じ代理人と契約。
これでMMA参戦は決定的でしょう。
金持ちをスポンサーにしたMMA団体の旗揚げはまだまだ続きそう。新団体にとって、手っ取り早く話題がとれるプロレスラーはアリガタイ。
WWE自体もMMA団体を抱えることに興味があるようだし、08年はアメプロとMMAの関わり方がポイントとなってきそうです。
レスナーの活躍がアメリカにおけるプロレスラーの印象を変えてしまった。基本的には「嬉しい」こと。でもそのあとを考えればいろいろ不安。
これまでほとんど別の道を歩んできたアメプロとMMA、今後はどこまでクロスしていくことになるのか。
「ガチンコの強さ」がプロレスラーを評価する尺度に加わる可能性もある。何かバランスが崩れてしまうことはないだろうか。日本のプロレスのように。
個人的には、今の米MMAの盛り上がりは完全に“バブル”であるし、団体も選手もペースを守りつつ、プロレスらしい仕掛けで勝負してもらいたいもの。昨年のビンスvsドナルド・トランプは最高でした。
実際のところ、異種格闘技戦の時代でもないし、プロレスラーが勝ち星を挙げるのは難しいと思われます・・・。
レスナーの次戦の相手には、ミルコ・クロコップの名前が挙がっているそうです。どうだろうなぁ・・・。
試合は敗戦ながら内容は健闘・・・という声が多いようです。
1997年、ヒクソンに敗れた高田延彦は“プロレス最強”を証明できなかったことで、「A級戦犯」と呼ばれファンやマスコミに叩かれまくりました。
大物レスラーがMMAの舞台で敗れたという点で高田とレスナーに共通する部分もあるにはあるが・・・。
日本とアメリカにおけるプロレスとMMAの関係は別物。試合内容も違う。単純に比較はできない。
ストンコールド「レスナーはよく戦った」
まず、試合後のリアクションをいろいろ拾います。- UFC81続報。レスナーのファイトマネー、スティーブ・オースティンのコメント、次はミルコ戦の可能性も!?etc. [ 悲しきアイアンマン ]
- レスナーはやっぱりプロレスラー【UFC81】 [ OMASUKI FIGHT ]
2.2(現地時間) UFC81 BREAKING POINT格闘技系の雑誌が発売されれば、また新しい発言、試合の検証などあるでしょうが、やはり基本的には「健闘した」という感じ。「経験を積めば面白い」と。
[8=セ]ヘビー級/5分3R
○フランク・ミア(1R1分30秒 膝十字固め)●ブロック・レスナー
UFCの社内の人間は試合で興奮し、このスポーツにおけるレスナーの可能性について話していました。
(略)
UFCは、小さな選手でも優れたスキルとテクニックがあれば大きな相手を倒すことが出来ると謳っていることから、結果的にUFCファンの望んでいた試合展開になりました。しかし、試合後に彼らはレスナーが今後の可能性を証明したことから彼のことを受け入れました。勝ったミア(11勝3敗)はバイク事故で足を骨折してから精彩を欠いていましたが、ヘビー級のトップ戦線に返り咲きました。
■試合後:フランク・ミアのコメント
彼は強いだろうとは思っていたが、あんなに早いとは思わなかった。右にいたと思ったら、1秒後には左にいた。二回目のアームバーは普通なら99% は決まっていたはずだ。
■試合後:ブロック・レスナーのコメントなど
「試合に負けはしましたが全く恥じていません」と、彼は言いました。「私は子供の時に初のアマチュアレスリングの試合をし、負けました。それで私がレスリングを辞めたくなると、コーチは『負けない方法を学ぶ前に負けておくべきだった』と言いました。私は負けたくないから、このスポーツで負けない方法を学ばなければなりません」。
(略)
「もちろん負けたことは悔しいが、素晴らしい経験をしたよ」と、彼は言いました。「私はおそらく1000回はレッグロックの防御の練習をしたことでしょう。私は脱出できると思ってました」。
■観戦していたストーンコールド・スティーブ・オースチン
「レスナーはよく戦った。今回の相手は元王者だし、大健闘だぜ。何たってレスナーは、総合格闘技ではルーキーだからな。この世界が甘くないのも事実だけど、ヤツは成功するためのものを持っていることを証明した。あとはキャリアだけ」
確かに「もう一度見たい」という形で終わった。
ヒクソンvs高田とはまったく違う印象。「プロレスラーもなかなかやるじゃん」、そんな声が出ているみたいです。
これだけとると「A級戦犯なんてとんでもない」となりますが・・・あの試合が何かの「きっかけ」にならないかと私は心配します。
レスナーが健闘してしまったばかりに、アスリートとしての本能が目覚めてしまうレスラーがいるのでは。
日本の総合格闘技がプロレスの影響を大きく受けているのはご存じの通り。アメリカではプロレスとMMAがまったく別の道を歩んできました。
WWEはエンターテイメント・スポーツとして一ジャンルを完成させ大成功。スポーツでも競技でもありません。
レスラーはベルトやPPV登場をモチベーションにリングへ上がります。
WWEの中にも他競技で優秀な成績を収めている選手が多くいます。シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハースはレスリングの強豪でした。グレゴリー・ヘルムズ(元ハリケーン)もレスリングでかなり鳴らしたと聞きます。
まぁ、ジョン・シナやバティスタがMMAに出ることはないでしょうけど、レスナーの成功をキッカケにガチンコへチャレンジするレスラーが続出するかもしれない。
ボビー・ラシュルーはMMA進出か
WWEを退団したばかりのボビー・ラシュリー(元ECW世界ヘビー級王者)は、MMA転向を本気で考えているようです。ラシュリーがチャック・リデルらと同じ代理人と契約。
これでMMA参戦は決定的でしょう。
金持ちをスポンサーにしたMMA団体の旗揚げはまだまだ続きそう。新団体にとって、手っ取り早く話題がとれるプロレスラーはアリガタイ。
WWE自体もMMA団体を抱えることに興味があるようだし、08年はアメプロとMMAの関わり方がポイントとなってきそうです。
レスナーの活躍がアメリカにおけるプロレスラーの印象を変えてしまった。基本的には「嬉しい」こと。でもそのあとを考えればいろいろ不安。
これまでほとんど別の道を歩んできたアメプロとMMA、今後はどこまでクロスしていくことになるのか。
「ガチンコの強さ」がプロレスラーを評価する尺度に加わる可能性もある。何かバランスが崩れてしまうことはないだろうか。日本のプロレスのように。
個人的には、今の米MMAの盛り上がりは完全に“バブル”であるし、団体も選手もペースを守りつつ、プロレスらしい仕掛けで勝負してもらいたいもの。昨年のビンスvsドナルド・トランプは最高でした。
実際のところ、異種格闘技戦の時代でもないし、プロレスラーが勝ち星を挙げるのは難しいと思われます・・・。
レスナーの次戦の相手には、ミルコ・クロコップの名前が挙がっているそうです。どうだろうなぁ・・・。
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カテゴリ: UFC・海外MMA | 2008-02-08 | 投稿者:杉