週刊プロレス 、明日からリニューアル〜プロレス界を横に繋ぐ
(11/08 いろいろ)
▼新鮮な切り口を▼

 11月5日(日)に放送されたSAMUARI!「Sアリーナ」内で、週刊プロレスのリニューアルが話題になりました。新編集長・長久保由治氏がVTRに登場。簡単なインタビューが放送に。

 その発言の一部を書きだしてみます。

(プロレス界の現状は?)
 団体の数が多い。それを凄く感じます。
 かつてはいなかったフリーランスの選手が大会の中で大きな位置を占めている、そういう印象も持っています。

 主役が大きな団体にいれば、そこが全体をリードできるんでしょうけど、端から見てると時代を動かすような力道山や馬場さんのようなスターはいないんじゃないか。

(誌面刷新の具体的な内容は?)
 一番変えていきたいのは・・・どうしても団体を縦に割ってしまう。ノアだったらノアのリポートを記者が行って書く。新日本も他もそう。雑誌を見てみた時に、こっから何ページはどこ、ここからはどこみたいだと、ノアのファンはノアのページだけ見ればすむ。毎週買って頂くには申し訳ない。
 今週一週間のプロレス界がどういう動きだったというのかを一つ共通したテーマをもって、毎週毎週お伝えしようかと思っている。
 「今日のホームラン」や「今日のVゴール」のように、「今日の負けっぷり」というのがあってもいいんじゃないかと。誰が勝ったとか負けたとかには、あまり拘りたくないなってのもある。どこの団体でも、一生懸命やるんだけどなぜか負けちゃうってレスラーはいる。そういうレスラーを「今日の負けっぷり」でやってしまえば、横に繋ぐことになるわけで。
 そういうテーマを読者の皆さんにお伝えできれば、一週間楽しんで頂けるのではないか。

(ネット等がある時代、週刊誌ならではのスタンスをどうとらえているのか?)
 ファンが会場で見たそのものを自分のブログなり、ホームページで伝えている方がいらっしゃると聞いています。
 これはプロレス以外でもあることでしょうけども、我々の作る雑誌と個人のもので何が違うかと言うと、情報・ソースの量が違いますし、他の方に伝える技術を私たち持ってますから、どういう風にその情報を切り取るかっていう部分では自信を持っている。
 うちの雑誌でしかない切り口、バランスよく配置できるのが雑誌の良さ。
 情報でヨシとして自己完結されている方にとっても面白いと思わせる雑誌を作らなきゃいけないのは間違いないわけで、これまでやってきたことを踏襲するだけではできない。
 我々は専門誌なので、たまに買ってもらって面白さが分かるものではないと思う。毎週買って頂いて味わいが出てくる。
 皆さんの支持されるための新鮮な切り口を考えています。

 VTR明けのMCの中では「初心者ファン向けの脳トレ・プロレス検定企画も用意している」との話も。
 ゲストとして出演していた週刊プロレス・市川記者は、「まったくやり方が変わったのでバタバタしてる」とコメント。

 どうやら、ホントに大幅なリニューアルになりそうです。
 これまでの長久保編集長は、ベースボールマガジン社内で書籍や野球を担当。ターザン山本氏曰く「プロレスは何も知らない」、らしい。
 プロレスを知らない人物が週プロの編集長・・・。活字プロレスにどっぷり浸かっていた者には信じられない時代になった。
 まぁ、新たな読者=プロレスファンを開拓していこうというなら、客観的にプロレス村を見れる人の方がいいのかもしれない。もちろん、周りのスタッフのサポートあってこそでしょうが。

 団体を縦割りにしたレポートを止めるってのはイイですね。私も実はそれを意識してBLOGを書いてます。「広く浅く」がモットーのブラックアイ、PRIDEからド・インディーまでプロレスっぽいモノなら何でも追いかけたい。せっかく「プロレス」なる他に類を見ない異常なジャンルに興味を持ったんですから、いろいろ見ていく方が絶対オモロイ。

 団体を横に繋ぐため、テーマを決めてそれをまとめて毎週やるってのは相当大変な作業に思える。これまで担当団体“だけ”のページを増やすことに精力を注いでいた記者さん達も、考え方を変えることになるのかもしれない。
 「今日の負けっぷり」ってのはどうなんだか。むかーしの週プロには「今日のドロップキック」ってコーナーがあったけどね。
 週刊ベースボールが一時、「今週は二塁手特集、来週は外国人選手列伝、そのあとは代打屋スペシャル!」みたいに、球団にとらわれない野球というジャンルを横に繋ぐ企画を得意としてました。
 あんな感じになるんでしょうか? なかなか面白かったんですが、続けていると「ネタ枯れ」してくるのも問題。

▼ネットと雑誌▼

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