猿でも分かる? ユークス 決算の読み方
(04/17 新日本プロレス)
と、固定負債のなかにある、長期借入金や社債で一年以内に返済予定のものは流動負債に振り返られるので、これも支払いの対象です。あと、固定負債にある長期借入金の期限が一年以内に迫ると流動負債に含めます。これは自動更新ではなく、返さないといけません。」
杉「…全部でお幾らぐらいになるのか分かります?」
T「なんとなくは分かるんですが…」
杉「それは払えます?」
T「テレビ朝日の放映権料もあるし、なんとかなるんじゃないですかね。分かりませんけど。最悪ユークスが肩代わり。連帯保証人のようなものです。」
杉「うーん・・・」
T「あと気になるのは、連結の支払い利息と個別の支払い利息が同じなんですよ。これがどういうことだか分からない」
杉「へ?」
T「それから、長期借入金の担保に2億の土地を差し出してます。どこに、そんな土地があるんでしょうね?」
杉「草間さんの家ですか(笑)」
T「それはないでしょ。あと、長期借入金は業績が良くないと契約できないんですよ。」
杉「新日本ぐらい業績の悪い会社には普通貸せない?」
T「短期借入金ならば3ヶ月ですから、銀行が契約更改せずに返せって言えばいいんです。でも、長期借入金は3年契約で36回払いとかですからね。いくら業績が悪くなっても期限が来てないものは返す義務がないです。」
杉「何だかんだ言って“新日本プロレス”のブランドはデカイってことですかね〜。誰でも知ってる会社だから貸してくれる、とか。」
T「それより担保が大きいのかもしれません」
杉「話をちょっと変えます。もし買収されずにそのままだったら新日本はどうなってました? 1〜2年でダメ?」
T「かなりヤバイ状態であったことは間違いありませんが…テレビ朝日次第だと思いますよ。草間氏が放映権を担保に融資受けてると言ってましたし。」
杉「ああ、テレ朝は大きいんですね。収入面でも信用面でも。『新日本プロレス「崩壊」の真相』によると・・・放映権料は月・2500万とありますよ! 1年で3億じゃないですか! 年5000万の利益ぐらい楽勝ですよぉお!」
T「放映権料は右から左・・・。もう使い道が決まってると思います」
杉「そうなんですか? ・・・ってことは、子会社になった今の状況でもテレビ朝日が撤退したらヤバイんじゃないですか? 3億ってデカイですよ。」
T「そりゃそうですよ。テレビ朝日もありがたいですね。『大相撲ダイエジェスト』は止めても『ワールドプロレスリング』は続けてくれてるんだから。『徹子の部屋』に次ぐ長寿番組なんじゃないですか?」
杉「一番なのは新日本プロレスの人気が復活すること…。来年の決算では、新日本プロレスがいくら儲けを出したとかハッキリ分かります?」
T「連結財務諸表からユークスの財務諸表を差し引けば、ほぼ新日の概算になると思います。ちなみに、ユークスには新日本以外にも子会社があるんですよ。だからその概算は他の子会社も含めたモノとなります。まぁ、ほとんど新日本でしょうけど。」
杉「選手の年棒の総額とかまでは分からない?」
T「普通の会社の給料は販売費及び一般管理費に計上されますが、新日は選手が商品ですから、売上原価に計上されると思います。グッズと年俸の合計が売上原価になるんでしょう。あと会場費。」
杉「“アントニオ猪木”の肖像権を買った額は分かります?」
T「支払いがあれば中間決算(7月末)には財務諸表に記載されます。ユークスのIR情報で開示されるかもしれません。個人的には、連結調整勘定に10億の価値を見出したのはこれではないかと思ってます。特に、パチンコとか儲かるらしいじゃないですか。」
杉「まあ、とにかく、負債11億とかって聞くとビビリますが、すぐに潰れることはないと考えていいんですね。もちろん安心できる状態ではないし、このま利益が出ないようなら徐々にヤバクなる。あと、テレ朝が鍵、猪木にちょっと期待。」
T「それがまとめ? そのぐらいなら誰でも予想つくかもね(笑)」
杉「あー、これで勘弁してください」
T「4月末に総会があり、それと同時に『有価証券報告書』という、もっと詳しいものが発行されますよ。」
杉「・・・・その時にまたお願いします」
以上です。
うーん、イマイチかなぁ。読み返すと、もっと突っ込みたいところ出てくるね。
訂正する個所などありましたらコメントでお願いします。
Tさんは曰く「会計士の方に見てもらったら、いろいろ突っ込まれるかもしれない」とのこと。
ただ、今回はTさんには無理を言ってお願いしているんで、キツイ言葉による突っ込みは避けて頂きたい…。
私のため>
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