プロレス見るしか能の無かった俺が視覚障害者になって2年、目が悪くなってから初めてプロレス観戦に行ってみました
(10/28 ブラックアイ2)
 2014年10月18日、みちのくプロレス・新木場1stRING大会を観戦してきました。
 会場での生観戦は、2012年10月20日のみちのくプロレス・新木場1stRUNG大会以来、ほぼ丸2年ぶりになります。
もう1週間以上経ってしまいましたが、観戦した際に速報するか観戦記を書くのは自分の中で決まり事としていたので今更ながらupします。
 また観戦記を書くにあたり、目のことにどこまで触れるか悩みましたが…今回は、もう全部ありのままに書いてしまうことにしました。重く感じるかもしれませんがご勘弁を。



▼自分は両目が緑内障です▼

 ここで病気になった経緯などをおさらい。ブログ読者には繰り返しとなってしまいます。たぶん、この先は滅多にしないと思うのでお許しを。

 2012年10月中旬、突如、右目の真ん中に白いモノがポツンと見え始めました。
 もともと緑内障と白内障があり、眼科には通っていましたが…こんなことは初めて。
 症状は日に日に悪化。眼内液の圧力を指す「眼圧」が異常な数値に。11〜20で正常なところ、最悪の時期は「70」まで上昇。
 更に右目に続き左目にも同じ症状が出始める。両目がおかしくなり、2012年12月末に文字が完全に読めなくなってしまいました。異常発生から3ヶ月、あっと言う間です。
 正直、この頃は精神的にキツく、失明の恐怖と闘う日々が続いていました。

 この2年間で右目の緑内障手術を2回、左目の緑内障手術を1回、左目の白内障手術を1回しています。
 今年行った右目緑内障の手術が効果あったようで、現在は眼圧の数値も落ち着き、見え方も最悪の頃に比べれば随分良くなりました。
 ただ、緑内障により欠けてしまった視野は治りませんし、相変わらず文字も読むことはできません。2013年12月に障害者手帳をいただき、視覚障害者となりました。

 不便なことは多いものの、取りあえず外出は出来ているし、パソコンやiPadを使うことで情報収集はなんとかなっています。テレビも画面に近づけばそれほど問題なく見られてます。なので、プロレスを楽しむこと自体はできていました。
 自分は自分でもちょっとヤバイんじゃなかろうかというほどのプロレス・バカです。好きな選手や団体はありますが、それ以上にプロレスというジャンルそのものに興味があります。
 「プロレスは底が丸見えの底なし沼」とはI編集長の有名な言葉ですが、本当にその通りで、何年見てもハッキリとしたその正体や正解というものが掴めません。だからこそ、見る側のスタンスによっては永遠に楽しむことができるジャンルです。「プロレスは卒業するもの」という人もいますが、一つ壁を越えてしまえば、どこまでも見続けられるモノだと思ってます。
 プロレスのそういうところが大好きで、自分も一生見続けるのだろうなぁと2年前までは思っておりました。
 病気前の自分は年間50ほどの大会を観戦していました。多いときで100前後ぐらい(ちなみにプロレスファンにすれば、それほど多い数字ではありません)。そんな自分が2年間、観戦ゼロに。目が悪いのだから観戦は難しい。後で詳しく書きますが、遠くは見えないし視界も欠けている。暗いところもなるべくなら避けたい。まぁ普通に考えて無理です。

 TVでは見ていたし、ブログは休止したものの、Twitterでのプロレスニュース拾いを継続したことで、プロレスを楽しんでいる、追っているという気持ちはありました。とはいえ、やはりやっぱり物足りなさは間違いなくある。
 目の調子が良かったことと、ちょうど2年前に観戦したみちのく・新木場10月大会が行われるということで、観戦してみようか、という気分になりました。気を遣って友人がプロレスに誘ってくれても、断り続けていたのも申し訳なく思ってまして、それも大きかったかもしれません。
 目の調子が良いと言っても、普通に試合が見られるわけはない。だいたいの想像はできていました。近所の大きめ公園のベンチに座り、「後楽園なら、あの辺がリングだろう」なんて想像してみたり。遊んでる子供をレスラーとしてどのぐらい見えるか…って、完全に不審者(笑)。よく捕まらなかったものだ。
 見えないにしても会場へ行けば何か違うかもしれないし、感じるものもあるだろう。逆に見えないことで強いストレスをためることになるかもしれない。
 行くと決め手以降は深く考えず、ぼんやり希望と不安を持って観戦へ挑んだわけです。実際、予想外のことも幾つかありました。

▼自分の目にリングはこう見えている▼

 大会開始は午後7時。新木場駅(改札増えたかな?)から街灯の少ない真っ暗な道を若干ビビリながら通り、新木場1stRINGへ。
 この会場、プロレス会場としてはちょっと暗め。でもフロア側は段差も少なく、意外と問題なく移動できた。ひな壇状になっ>
前[P.1/4]
<コメント>

僕のプロレス熱と、インターネットの隆盛著しい頃、ブラックアイさんは既に毎日の更新ペースで、どんな細かいニュースでも情熱を持って紹介しておりました。
大日本を知ったのも、ブラックアイ2です。
みちのくも、全日本の面白さも、ノアも、DDTも。
今じゃすっかりプロレス者です。
でも、その見方は全部ブラックアイ、杉さんに教わりました。
正直、他のブログじゃ物足りないです。
プロレスはやはりインテリジェンスが大切です。
杉さんはどの団体にも等しくそのインテリジェンスを持って接していましたので、好感が持てました。
ありがとうございます。そして、一生プロレスを応援して下さい。
この記事を読んで、このブログが僕のブックマークから消える事は一生ないなと思いました。これからも、共にプロレスを応援させて下さい。
いつか、会場でお会いしましょう。そうしたら、そのまま居酒屋にでも。
今までの授業料として、大先輩であり、大先生である杉さんに奢らせて下さい。
これからも、出来る範囲での更新宜しくお願いします。
投稿者:gen
>genさん
もう本当にありがとうございます。自分にとっては最高の励みになります。
ただ、挙がっている団体のなかに新日本が入ってないのは笑ってしまいました(笑)。あそこは他でも沢山取り上げられてますからね。分かります。
いつかおごってください(笑)。

>エルさん
ありがとうございます〜。
自分は「頑張って」でも大丈夫ですよ、嫌う方もいるようですが。
ブログも再開したいですねぇ。
投稿者:
>KENNYさん

ありがとうございます。
ブログはなんとか続けたいですねー。
投稿者:
会場復帰おめでとうございます。
目のことを詳しく書かれたのはよかったと思います。
お大変なんだろうと想像してはいましたが、具体的に知って改めて今までのご苦労を感じ入りました。
どんな病気も大変ですが、特に目は不安や恐怖が凄かったでしょうし、今でも色々ご不便だろうと思います。
でも久々に長文の記事を読めて本当に良かった。
これからも無理のない範囲で続けてくれると嬉しいです。
投稿者:さたぼー
まずは、観戦おめでとう(^_^)
観戦復帰祝いを兼ねての忘年会でもやりますか。
投稿者:酔猫
>さたぼー+さん
目のことを詳しく書くべきかはだいぶ悩んだんですけどね。書いてすっきりというか、整理がついたように思えたので良かったです。

>酔猫 さん
また、よろしくお願いします(笑)
投稿者:
こんにちは。
久しぶりにのぞいたら、観戦記が!!
おめでとうございます!うれしくてたまらないです!

プロレスってセンスですよね。
杉さんがおっしゃられるように、私もそれ以上にプロレスというジャンルそのものに興味があります。
杉さんのセンスが好きで、プロレスとカテゴライズされるものはすべて好きです。
(興奮しすぎて文章おかしいです)

これからも、無理のない範囲で更新と観戦頑張ってください。
私のブックマークからも消えることはないです(*^_^*)
私もいつか奢らせていただける日がくるといいなー。
(杉先生を囲む会とか)
投稿者:まみ
>:まみ さん

嬉しいお言葉ありがとうございます。
今は団体ごとでファンになる傾向なので、ジャンル自体に興味を持ってほしいと願ってたりします。
いつか飲み会でもやりたいですねぇ〜。
投稿者:
杉さんのプロレス愛に心打たれました。
私はこのブログからプロレス情報を頂いていたので、
ここ2年のうちにすっかりプロレスの情報に疎くなってしまいました(笑)
でも杉さんの観戦記を読んだらプロレス愛がよみがえってきました。
やっぱりプロレスは生観戦が一番ですよね。
プロレスボケしてますが、プロレス大賞に参加させて頂きたいと思ってます。
だってこの大賞に投票したくてブログ始めたんですから。
投稿者:kazuzoui
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