277秒で三冠奪取、それでもファンは船木誠勝をリスペクト〜全日本プロレスが見せた長編ドラマの結末
(08/28 全日本プロレス)
戦・永田戦などの実績を重ねることで信用を得ている。プロレスは結果だけじゃ計れない、ファンの心を動かすのは大変な作業です。そこを船木はクリアしてみせた。しかも”強さ”を全面に出した自分のやり方で。
船木誠勝ストーリーに「三冠」の名が刻まれたことも感慨深い。船木を知ったのはいつかでファンの受け取り方も違うでしょう。
やっぱりプロレスは長く見るものと…言わなくても分かりますね。
短い試合ではあったが、内容は均衡。船木が掌底でふらつかせ、一気にフィニッシュへ持って行った。そう考えると、相手の土俵で互角に戦った秋山も相当に凄いのです。
ここまで難しい防衛戦の連続だった秋山、最後となってしまった防衛戦も超難問。本当に大変な防衛ロードだった。だからこそ、やりがいはあったでしょうね。
今回の短時間決着で、今後の試合のタイムが予想しずらくなりました。緊張感を持たせる意味ではひじょうに良いことだと思います。
こちらの大会、GAORAで放送されます。
■ 全日本プロレス ALL JAPAN B-Banquet | プロレス/格闘技 | GAORA
#314 40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012〜最終戦〜 8.26大田区総合体育館
9月2日(日) 19:00 〜 22:30 ※初回
9月6日(木) 11:30 〜 15:00
9月7日(金) 23:00 〜 26:30
TVで秋山vs船木を見る際に、注意というかアレなんですが…これだけ話題になると皆さん期待して見ると思います。ただ、会場観戦した人は「三冠戦が5分弱で終わる」なんて全く頭になかったわけで、その驚きで興奮が数倍に膨れあがっているところは間違いなくあるんですね。だから結果知ったうえで見ると「あら?」と思うかもしれないので…そこは踏まえてくれると嬉しい。
プロレスはやっぱりライブ、ちょっと無理してでも会場へ行くのが一番。
■4分37秒に見た船木と秋山の凄さ [ maikai ]
船木がタックルにきたところで秋山が顔面にカウンターの膝。この攻撃だけで、秋山にも“攻防のプロレス”をやる意思がなかったことがわかる。そこから先は共に“一発必倒”の姿勢。そこには観客を掌に乗せるサイコロジーとか、相手を引き出すとかの要素は一切なし。すべてを削ぎ落として、勝利に向かってひたすら全力を尽くす闘いを制したのが船木だったということだ。削ぎ落とし、凝縮した結果が4分37秒だった。
小佐野記者の感想。「課題」含めて必読です。
▼全ベルト流出から始まった長編ドラマが完結▼
船木が三冠を取り戻したことで、ベルト全てが全日本プロレスに戻りました。
■ 衝撃の全ベルト他団体流出!秋山準は2008年の武藤敬司になれるか?〜10.23全日本・両国まとめ | ブラックアイ2
2011年10月23日の両国。この時は辛かった。全日本ファンを辞めた方もいるでしょうね。
しかし、あれから10ヶ月………どうです? この期間、楽しめたんじゃないですかね?
浮いたり沈んだり、喜んだり泣いたり怒ったり笑ったり…喜怒哀楽溢れるプロレス、最悪の状況から、そして本当なら主役となるはずだった船木の欠場がありながら、よくやったんじゃないかと思います。
■ 勝敗に本気で一喜一憂できるプロレスがあった〜3.20 全日本プロレス・両国大会まとめ | ブラックアイ2
最後の最後に船木が超ド級のインパクトでベルト奪取。私はお釣りが来るぐらいの感動をもらえました。
どん底から立ち上がる姿を見せるのがプロレスと、どなたが語っていましたが、まさにその通り。
信じて見続けたファンに、ちゃんとハッピーエンドを見せてくれた。個人的には、この10ヶ月を凄く高く評価しています。
…ドカンと集客に影響出ていないのがアレなんだが。それでも一昨年ぐらいと比べれば全然観客は増えています。
興行単体だけで評価せず、長いスパンでプロレスを見ることも大事。改めてそれを教えてくれました。
征矢学も、関本&岡林と決着をつけドラマを締めくくった。
ここでノアのことも書いておく。トップ選手の秋山が敗れ、ノアファンは落ち込んでいるでしょう。この負け方はショック大きい。
でも基本的にプロレスは、下がった分を取り返してくれるはずなんです。
全日本プロレスはドン底からしっかり盛り返すストーリー見せてくれました。
あの試合だけで判断せず、信じてノアを見続けていれば良い展開が見られるかも。
ノアから誰か、秋山の敵討ちに名乗り出ればいい。場所は全日本でもノアでも構わない。
近藤修司と大和ヒロシのノア参戦が決定していますから、全日本とノアの交流は継続されるものと思われます。
退場する秋山を勝利した船木がまだ睨み続けてる。
▼三冠ヘビー級>
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