桜庭和志が一ヶ月半前に語っていた“プロレス”とは〜菅林社長「中途半端なプロレスをやるつもりはない」
(08/14 新日本プロレス)
 G1クライマックス・両国大会を終え、翌日に一夜明け会見。
 オカダ優勝、棚橋vs丸藤決定など注目の発表が幾つかありました。
 そして気になる、桜庭和志&柴田勝頼については…ある意味、驚きの発表が。


 ↑会見動画。

▼木谷オーナー「狭い世界に閉じ籠っていては未来はない。常にチャレンジして話題にならなきゃね!!!」▼

 まず前日、木谷オーナーは大会総括のなかで桜庭和志&柴田勝頼の参戦をほぼ認めています。
スポーツナビ|格闘技|速報

――来年の1.4に向けて2日3日と盛り上げていくっていうプロモーションの展開は?

 実は確定してないことも含めて、いろいろ複数仕掛けてることがあってですね。そのうちの一つが今日の桜庭さん、柴田さんの登場だったという。反応どうだったんですかね? 結構お客さんには意外性があったかなと思いますけどね。ただ非常に最近、過去と比べて新日の試合はリングの中はよく出来てるし面白いと思うんですよね。ただ、ちょっとその殺伐とした面とか、凄みの部分はもしかしたら過去よりも若干劣ってるかもしれない。そういうところを彼ら異分子が入って、また出してくれるとありがたいなと。

――参戦は決定と思ってよろしいんですか?

 ここまで来て出ないってないですよね(苦笑)? それはないと思いますよ。

――桜庭選手と柴田選手お二人が?

 両方です。まあ当面はもしかしたらタッグなのかもしれないですね。まあでも1.4はシングルでやってほしいですね、個人的には。誰とやったら面白いですかね?

――永田選手ですか?

 そうですねぇ。誰がいいんですかね? 永田選手とか中邑選手とかになるとは思いますけどね。特に桜庭選手に関しては。これからのベルトの状況次第にもよりますからね。
 ほぼ参戦を認めカードまで予想する。
 しかし、同じ総括でも新日本プロレス公式サイトでは、桜庭・柴田の話は全てカットされている。
木谷会長の総括コメント|08/12(日) 15:00 東京・両国国技館 <優勝決定戦>|カードファイト!! ヴァンガード PRESENTS NJPW 40th anniversary Tour G1 CLIMAX 22 〜The On...
 むむ?っと思っていたところ、一夜明け会見で菅林社長はこんな発言を。

桜庭、柴田両選手の新日本プロレス参戦について、菅林直樹社長がコメント「格闘技もどきの中途半端なプロレスをやるつもりはない」 [ 新日本プロレスリング ]

菅林「私が知ったのは、両選手が帰ったあとだったんですけど、試合後に一部の選手から非常に強い口調で『G1の舞台に彼らは何をしに来たんだ!?』というふうに聞かれました。彼らの参戦については、現場は完全にノーという雰囲気です。私個人の意見としては、『彼ら2人が新日本のリングで闘う姿を見たい』という気持ちもあるんですけど、いまの新日本プロレスのリングで格闘技もどきの中途半端なプロレスをやるつもりはありません。正直、『また暗黒時代に戻るんではないか?』というトラウマも少し残っています。彼らがどういうつもりで来たのかは、まだはかりかねますが、現時点ではまだ何も進んではおりません。彼らは一流の格闘家でありますけど、新日本プロレスは一流のプロレスラーしか上がれないリングだと思っています」

■質疑応答
――2006年の1月4日東京ドームでは、棚橋弘至選手が柴田勝頼選手に敗れていますが?
菅林「私の個人的な意見としては、先ほども言いましたけど、2人が闘う姿を見たい反面、この10年間、いまの選手たちと苦労してきましたので、そういう選手の気持ちも踏まえたいなとは思います。ただ、ケンカを公然と売られたわけなので、現場の選手の感情をもう少し確認しつつ、会社としても協議して行きたいとは思いますけど、昨日来てすぐ『参戦ですよ』というわけには行かないと思いますね」

 木谷オーナーの意向を無視するかのような発言。でもズバリと言っていて気持ちいい。
 ただオーナーと現場サイドとの確執が浮上してしまったかもしれない。

 夜に投稿された木谷氏ツイート。
Twitter / kidanit: エンターテイメントが一番恐れなけばならない事。好きと ...

 エンターテイメントが一番恐れなけばならない事。好きとか嫌いではなく、マンネリと無関心です。狭い世界に閉じ籠っていては未来はない。常にチャレンジして話題にならなきゃね!!!よろしくです。
  今回の件を指しているのは間違いない。
 言っていることはよく分かる。
 問題の一つは…桜庭和志のファイトスタイルか。桜庭は「中途半端なプロレス」をするのか?

 このことに関し>
前[P.1/3]
<コメント>

プレイヤーもそうですが見る方もプロレスの楽しみ方自体昔と変わってきましたね
私の場合ですが、昔みたいに「どっちが勝つんだ!?」「どっちが強いのか」って視点でプロレスを見れなくなったし
以前は「橋本が勝った!!」「長州が負けた?!」とかゴングや週プロ見て興奮してたなー
例えば、棚橋は凄いエースですが「強い」と思った事や勝敗に一喜一憂した事は有りません

それと、個人的にはG1で星を安売りするのも反対
混戦にして最終日まで興味を引くのは良いのですが、「それまで築いた強さの序列」がぼやけて
相撲で千秋楽の結びの一番が盛り上がるのは全勝対決なんですよね
投稿者:デンスケ
社長の言う「中途半端なプロレス」というのは何を指してのものなのか・・・。
「プロレス」ってロングレンジのモノだと思っていたのですが、現在は「プロレスはこうなんだ!」という固定観念に縛られているように思います。
昔の方がいろんな試合を楽しむ余裕があったですね。
今はコメディ系の試合には寛容ですが、シリアス系の試合には、すぐに「塩!」だのマニアづらしたコメントがニコ生などに出るのが不思議でなりませんね。

今回の杉さんの評論はとても興味深く拝見しました。
ニュースだけではなく、このような意見をドンドンブログにUPしてください。
投稿者:パンサークロウ
>デンスケさん
「勝敗に一喜一憂したことはありません」と言い切られてしまうとちょっと…。
決まっていようと、好きな選手が勝てば嬉しいし負ければ悔しいのは同じだと思います。その後のストーリーにも大きく影響しますし。
まぁ「興行が成功したかどうか」が最大の評価対象になってるところはありますね。

>パンサークロウさん
菅林社長の言う「中途半端なプロレス」は、00年代暗黒期のプロレス・MMA・K−1ごっちゃのものでしょうね。アルティメットロワイヤルとか。
周りがいろいろ言うのは構わないのですが、団体社長なので、自分の団体の今のスタイルを絶対的に指示するのは当たり前だと思います。
それにしても普段に比べ強気でびっくりでした。
投稿者:
杉さん、お疲れ様です
>「好きな選手が勝てば嬉しいし負ければ悔しい」
確かにそうですね
一喜一憂全くしないは過言でした、スミマセンです
しかし、その度合いが全然違うというか、「おいおい負けちゃったよ、この後どうすんだよ?!」的なカタルシスは無いですね
ストーリー展開自体、一話読み切りスタイルで長編が少ないような…
今の新日本は盛り返してますが、私達のようなマニア層が単純な勝ち負けよりも試合展開やブックを読みつつ楽しんでいるきらいも有ると考えます
今は会場でも殆ど小学生位の子供を見ないし
子供たちが学校で「中邑が負けたー!」「俺がカネの雨を降らせる」という話題が出る状態になれば良いのですが

昔と比較しても試合内容自体は遜色無い、いやむしろレベルアップしているんですけどね

あ、いや、論点がどんどんズレますね申し訳ない
投稿者:デンスケ
>デンスケさん
試合内容さえ良ければ結果はどうでもいい、という考え方は正直あるでしょうね。ただ勝敗が全く意味ないわけではないということで。
まぁでも新日本も徐々に変わっているように私は感じてまして、例えば丸藤や鈴木みのる、タイチ&TAKAら本気で嫌われてるヒールを作ろうとする傾向あるんですね。
この辺はちゃんと機能すれば試合に深みを与えるので面白いと思ってます。
桜庭&柴田もヒールではありませんが、同じ形かな、と。
投稿者:
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