さらば愛しの山下書店〜閉店日に高木三四郎が一日パート店員
(01/21 いろいろ)
 今月末でついに閉店となってしまう「山下書店・東京ドーム店」、悲しむ声は想像以上の大きさ。



▼猪木引退試合では1日で1000万円売り上げ▼

 プロ野球系のライターさんの書かれたコラムが話題。
さらば、愛しの山下書店東京ドーム店。“文系野球の総本山”が閉店間近!!(1/4) - Number Web : ナンバー
 一部を引用。

 巨人軍の本拠地でありながら、今はなき月刊ベイスターズをはじめとする各球団のオフィシャル誌を取り揃え、普通の本屋ではなかなか手に入らないような希少野球本、絶版本、さらにはベースボールカードやカレンダーまでが手に入る。南渕時高自伝『負けたらあかん!』もここで買った。
 試合前の時間つぶし。観戦仲間との待ち合わせ。勝っても負けても、買っても買わなくても関係ない。山下書店に寄っていくこと。それは東京ドームでの野球観戦の一部だったと言っていい。

 その山下書店が、今月で閉店してしまうという話を聞いた。
 そのままプロレスに置き換えることができる。
 見つからないプロレス本も観戦帰りにここで探すことが多かった。
 
 一つの本屋が閉店するだけなのに、この記事へのリンク数(はてなブックマーク、Twitter、フェイスブック)は驚くほど多い。
 なぜ閉店となったのか?

「閉店の理由はいろいろあるんですけどね。やはり売り上げが悪くなったということでしょうか。昨年は震災の影響で5月まで東京ドーム開催はなし、夏場はオールスターが仙台に、都市対抗が大阪に変更になり、秋は巨人がCS優勝を逃しました。格闘技の興行もコンサートも少なくなりましたし、遊園地の方も事故で営業停止と悪いことが重なりましたから……」

 山下書店の売り上げの大半は東京ドームでの野球などイベント開催に頼るものが大きかった。A・猪木の引退試合では1日で1000万を売り上げたという伝説も残っているそうだが、野球では本拠地の巨人の成績が優勝した2009年以来ふるわず、関連本が一日で売り切れたというWBC優勝みたいな爆発もなく苦戦を強いられていたんだとか。
 周りのゲームセンターなどが次々閉店していたことからテナントの都合なのかとも思ったが…やはり売り上げの問題なんですね。
 残念すぎます。

 しかし、8割方の本が野球・格闘技・競馬関連という極端な店は、平均化が好まれる今の時代にそぐわないのか。チームの勝敗に売り上げが左右されるような店であり、世界のハリー・ポッターの発売日に、前夜から寝袋で並んでいた熱心な客が真っ先に手にしたものが闘魂三銃士の限定プロレスカードだった本屋なんてものは、経営者からすれば頭を抱えるものでしかないだろう。濃すぎるファンからあらぬ因縁をつけられ、選手やOBから「俺の本がねーぞ」とドヤされ、挙句表紙裏返しを含む思い思いのディスプレイを客が勝手にやっていく。想像する。うむ。そんな店、絶対に嫌だ。
 もうこんな店は出てこないかもしれない。

 野球中心ですが、面白いエピソードが満載のコラムです。ぜひ全文読んでください。
さらば、愛しの山下書店東京ドーム店。“文系野球の総本山”が閉店間近!!(1/4) - Number Web : ナンバー
 競馬新聞買いに来る大道さん、イメージ裏切らない。そのまま場外馬券行ってるんだろうなぁ。
 
▼1月29日16時から高木三四郎が一日(?)店員▼

 閉店が決まった直後から「何かやりたい」と発言していたDDT・高木三四郎社長が「パート店員」という形で売り上げに協力。
1月29日高木三四郎が山下書店の一日パート店員 [ DDTプロレスリング公式サイト ]

 50年間水道橋のプロレスシーンを支え続けてきた山下書店東京ドーム店が1月29日に閉店することに伴い、高木三四郎がその閉店を惜しみ、1月29日(日)16:00より一時間ほどパート店員として働くこととなりました。高木三四郎が働いている時間に高木三四郎の著書「俺たち文科系プロレスDDT」をご購入いただいた方には、希望者(先着200名様)に特典としてDVDを差し上げます。こぞってご来店ください。
 当日の昼はDDTが後楽園ホールで興行。
 観戦後にどっと押し寄せそう。
 「俺たち文科系プロレスDDT」も、2008年発売だから新しいファンは知らないかもしれない。個人的にもオススメの本です、ぜひ購入を。

 …ここでアマゾンへのリンク貼ったらマズイだろうなぁw
 
▼閉店セール中▼

山下書店 公式ホームページ

 《ベースボールマガジン社協賛 -東京ドーム店閉店フェア-》
 2012年1/4〜1/29までの期間に対象商品\300>
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