星取り超えたG1人生ドラマ、初制覇に中邑真輔喜び爆発〜8.14新日本・両国まとめ
(08/16 新日本プロレス)
寄り道も、全て経験したつもり。ただプロレスをやればやるほど、難しい、そして楽しい、苦しい、悔しい、自分をどうにかしたい、自分を変えたい。それが、日々、おこがましいが、逃げずにやってきた結果が今日結ばれたのかもしれません」
@中邑「言葉にすれば軽いかもしれないけれども、楽しんだね。1回戦から今日に到るまで全ての試合。俺流に楽しませてもらった。俺の空気に包んでやった。それは誰にも文句は言わせない。これ以上ない勝ち方でG1獲ったんだ」
@中邑「(内藤には?)厳しい言い方をすれば、アイツのためにね、逃げんなって。それじゃ、俺もしくは俺達のクラスまでたどり着くのに時間がかかるぜ」
@内藤:試合後コメント「(ガックリと肩肘をついて)終わっちゃった……。終わっちゃった……。夏が、G1が、終わっちまった……」
@内藤「う〜ん。そうですね。ははは。そうだと思いますけど……なんか俺、プロレス入って、初めてこんな注目される舞台に立ったかなって。あと一歩が、どんだけ遠いかわかんねーけど、この舞台に立てるレスラーになったんだなって喜びをシッカリ感じてました」
優勝争いとはまた別に、テンコジ対決もかなり盛り上がり、様々な人間模様が見れたという点でも面白い大会でした。
優勝戦は内容も良かったのですが、やはり試合後に中邑が喜びを爆発させた姿が印象に強く残る。
そして「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」。かつての決め台詞を大絶叫。
これは痺れた。
一応書いておくが、この発言は、このところ元気のない格闘技界に向けての意味はほとんどないと思われる。中邑もMMAの世界をくぐった人間、リスペクトあれば軽率に「結局プロレスが上だっただろ?」みたいな発言はしない。
低迷してる・してないに関係なく、プロレスにしかできない表現方法が「格闘技より上」という意味ならあるでしょう。
楽しさ、うれしさ、苦しさ、もどかしさ、リアルな感情がリングに顔を見せた瞬間は素直に心が揺さぶられる。そこがプロレスという虚実入り交じる場だから面白い。
優勝戦の相手は“新星”内藤哲也。
ファンの期待は高い。実際、試合中のコールは中邑を上回った。
そんな光景を見ながら「なんで内藤はここまで愛されるのだろう」とも考えてしまった。
かつての新星、ここ10年で最も期待された新人・中邑真輔は、全方位的にファンの支持を得ていたとは言い難い。
新人のプッシュはファンの反感を買うのがパターン。それでも中邑はいろんなものと戦い続け、試合に勝ち続け、リングに上がり続けていた。
正直、内藤の苦悩など中邑にしてみれば屁のようなものだろう。負けて涙ぐんでいた内藤へ(気づいてないだろうが)、「泣くことができるだけ恵まれている」ぐらい言って欲しい。
それぐらい中邑真輔のレスラー人生は異色で、もの凄く重い。
子供のように優勝旗を振り回す、これまで見たことない中邑の姿が、過去の重さの反動ならば理解できる。
「一番スゲエのは、プロレスなんだよ」という台詞自体、100%ファンに共感されていたかと言えばそうでもないと思う。
自分もあまり好きではなかった(笑)。
ただ、昨日聞いた瞬間は、文句なしに感動。かつて違和感持っていた台詞に、ここまで心が揺さぶられていることに驚く。
一行程度の言葉が凄く重く感じた。
それは「プロレス」で積みかねてきた重さ。それでここまで感動できるからスゲエ、んだなぁ。
▼優勝戦出場候補が負けすぎ▼
最近、文句ばかり書いていて申し分けないのだが、今回も一つだけ言わせてください。
今回、A・Bブロックとも優勝戦出場の可能性があった選手が、ことごとく最終戦で負けてしまっているんです。
勝ち点同点同士の中邑VS鈴木を除き、全ての試合で「得点の少ない方が勝利する」という結果になった。番狂わせの連続。
その結果、両ブロックとも「最後の試合に勝った選手が優勝戦進出」というヒジョーに分かりやすい展開となりました。
でも、ちょっと…負けすぎじゃない? 他のスポーツなら大珍事ですよ。
“優勝”がかかっているんだから、普通に考えて上位陣はモチベーション高いはず。それがストロングマンやサイトーみたいな点数低い選手に次々負けるのはどうなのか。「優勝する気あったの?」と聞きたくなる。
「G1クライマックス」は、「○○が優勝」という純粋な話題がYahoo!トピックスで紹介されるプロレスでは数少ない貴重なイベント。
世間とのプロレスとの繋がりが一番近い大会かもしれない。
まぁ“隙”とまでは言いませんが、余計なところで突っ込む余地を作らないで欲しい。その突っ込みどころで「全てを見たように語られる」ということが恐いんです。
前日に星取計算していたの>
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