中西学は「中心性脊髄損傷」、復帰時期未定も順調に回復〜新日本プロレスが会見
(06/05 新日本プロレス)
 昨夜の試合で病院に搬送された中西学選手について、新日本プロレスの三澤トレーナーが会見を行いました。



▼「首は痛いけど、ほかは大丈夫」▼

 今朝までの情報はコチラで。
中西学がジャーマンで頸椎損傷〜骨に異常なし、痺れも戻りつつある [ プロレス専門BLOG:ブラックアイ2 ]

 新日本プロレスが会見。
中西学選手は順調に回復中! 三澤威メディカルトレーナーが現在の状況を発表 [ 新日本プロレス ]

三澤「昨日のリング上でも意識は清明で呼吸もしっかりしていたんですけど、上半身、特に左腕の麻痺があったのと、下半身の力が入らないということで病院に搬送しました。でも、検査をしたころにはもう手は動くようになって、麻痺も取れていました。CTスキャン、レントゲン、MRIとすべて検査をした結果、脊髄や骨に損傷は見られないということで、中心性脊髄損傷ですね。これは、脊髄へ外的に強烈なショックがあって、一時的に脊髄から出る運動神経が麻痺したということです。現在は手のしびれ感はあるものの、動き等は改善しています。本人ともさっき電話で話をして、『首は痛いけど、ほかは大丈夫です』ということでした」

 脊髄損傷ではなく、ショックにより一時的に運動神経が麻痺していた。
 質疑応答から。

中西選手の状態
@首以外は下半身も動かせる。

@首を動かした際に万が一脊髄を傷つけるとマズイので首を固定している。

@回復すれば通常の生活は問題ない。

@プロレス復帰に関しては、回復具合を見なければ、いまは断言できない。もとからの蓄積もあると思いますし。それを今回のケガでどのぐらいカバーできるかという部分の問題になってくるので、それは回復してきてから判断したほうがいい。

@選手生命に関わるような負傷は発見されなかった。

@回復まで数日。徐々に様子を見ながら体を起こしていく。

@6月中の出場予定試合は全て欠場。

@三澤「今回のことに関しては、受け身のタイミングなどでなったんですけど、どうしてもその前提には蓄積されたダメージというのがある。それは疑いようがないもの。これをもし考えるとしたら、若手のころからの首の鍛え方とか、試合スタイルの話なども含めて考えていかないといけないのかな?という感じはします」

@中西学は『迷惑をかけて申し訳ない』、家族には『また復帰する』と話していた。


 三澤トレーナーの立場上、「○日で回復します」「プロレス復帰できます」とは断言できない。少し心配になりますが、それほど悪い状態ではないように感じます。
 それでも長期欠場の可能性も。まずG1は無理でしょうね…。
 問題はダメージの蓄積と今後どう付き合っていくか、でしょうか。
 「ダメージの蓄積」の一つが、身体の変形。

▼レスラーの大半は、頚椎に骨棘が形成され変形している▼

 三澤トレーナーはブログも更新。
 ジャーマンの衝撃と共に、蓄積されたダメージによる体の変形について語っています。
 事故が起きたときの処置・経過についても書かれているので、リンク先で全文をぜひ読んでください。
あの太い首を持ってしても [ 三澤トレーナー日記・「七人のボルサリーノ」 ]

 レスラーの大半は、頚椎に骨棘が形成され変形している。
 若いレスラーでもそれはみられるが、キャリアを積んだレスラーにやはり多い。
 首に負担のかかる競技で、それを食い止めることは難しい。
 可動域の狭くなった頚椎は当然、危険性が増す。
 一瞬のタイミングのズレで起こった今回のケガであるが、やはり蓄積の延長線上にあるのは間違いがない。
 中西学選手の太い首を持ってしてもこのダメージがあるのだから、首の細いレスラーは更に注意が必要である。
 キャリアを積んだレスラーの蓄積による骨棘形成と柔軟性の確保、技の危険度、若手のプロレス開始時の首の鍛え方と試合内容。
 頚椎については、根本から一考する必要があるかもしれない。

 特に若手の頃からのダメージをいかに減らすか。
 首は当然鍛えるのだが、強くなるには時間を必要とする。
 しかし若い頃は、多少首が弱くても柔軟性があるので耐えられる。
 それが若手の頃から危険な技を成立させる要因となってしまっている感もある。
 しかし、内部では骨の変形が知らぬ内に行われているのだ。

 やはり行き着く先は、試合内容になってしまうのか。

 首や頭部への技にはこういう危険がついてくる。パンチドランカー的な心配をされる場合も多いが、骨の変形もかなり恐い。
 中西>
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