DDTナメんな!人間ナメんな!映像ナシで伝説級興行〜3.27 DDT・後楽園ホール大会感想
(03/29 DDT)
 3月11日に起きた大震災から約2週間、世間もプロレスも確実に動き出し始めてはいるがまだまだ手探り。楽観視できないこともある。そんな状況のなか、DDTが逆境を吹き飛ばし、まさに「ピンチをチャンス」に変えてしまった凄い興行をやってみせた。




▼福島からゴージャス松野がやってきた▼

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 電力不足による節電の影響でビジョンを使用した映像演出はできないことに。
 DDTにとって大きなマイナス…のはずだった。しかし、次から次へと斬新すぎる演出が飛び出した。
 映像がなければダメどころか、普段より面白いじゃないか?と思うほど(それは映像担当者に失礼かw)の盛り上がった。

・大会オープニングの全カード紹介。各試合の全選手がリングにダッシュで上がり、アナウンスのコールに合わせファイティングポーズ。

・仮の控え室をリング上に作り、そこでバックステージの様子を再現。

・煽りVTRの音だけ流し、「内容は目を閉じて想像してください」。

・ロイヤルランブルのカウントダウンはステージ上にチェリーと唯我が数字の書かれたボードを持ち、「5、4…」のコールに合わせめくっていく。




 特にオープニングの“生”カード紹介は盛り上がった。
 文字だけで書くと少しマヌケに思えるかもしれないが、実際はそれぞれタイミングばっちりでまったく問題ナシ。イチイチ大歓声。
 睨み合いでも微妙に個性を出す選手がいたりでひじょうに面白かった。もう、この時点で「今日は大丈夫!」。
 困難なんて、知恵と工夫と努力でなんとかなるってもんですよ! 
 
 そして大会後の松野さん登場も絶妙。
 唐突に高木社長が「歌いましょう」ときて、365歩のマーチが始まる。
 かなり強引だしベタっぽい、まぁいいか…ぐらいに思っていたところに松野さん!
 福島在住。ちょうど1週間前、TBS「サンデージャポン」に電話出演し、自宅が被害にあい避難している話を聞いていた。気にはしていたが、まさか来場するとは!
 リング上でプロレス復帰を宣言! 松野さんのプロレス愛にはファンや関係者も驚かされます。どんなに体調が悪くても松野さんはプロレスを捨てない。タレントとして知名度もあるし、年齢的にも闘うのは難しい。
 それでも何故かリングを求める。この興行で、またプロレスが好きになってしまったかもしれん。今はとにかく前向きに!
 DDT選手・スタッフ・ファン全員の力が繋がって生まれた最高のエンディングでした。

▼ディック東郷vs飯伏幸太▼

 メインは凄かった。

■3.27 DDT/後楽園ホール (1518人・超満員)
▼メイン KO-D無差別級選手権
 ○ディック東郷(36分57秒 ダイビング>
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