飯伏幸太の願い「格闘技の会場で突然プロレスやりたい」を実際に行った女子プロレスラーがいる
(01/27 女子プロレス)
 先週から始まったDDTの契約更改、その交渉の席で毎年恒例ながら仰天の希望を飯伏幸太が出している。
Twitter / @DDT ProWrestling

飯伏幸太「契約しました。今年は総合格闘技とかボクシングの興行で突然プロレスをやりたいです。発表はしなくていいです。アウェイの会場でどれだけのお客さんを沸かす事ができるか、それが快感です。でもDynamite!!だったら発表してほしいです。谷川さんお願いします」
 実に飯伏らしい発想。そしてアウェイでも沸かせる自身があるからこその発言。
 ぜひとも実現してほしい。
 しかし、これに近いようなことを既に昨年実現している女子プロレスラーがいる。
 高橋奈苗と夏樹☆たいよう。




▼酒場ムエタイで突然プロレス▼

 2010年9月の話。
 サムライTVの人気番組「キックの惑星」で放送されたもの。

 番組MCの大江慎さんのツアーでタイへと旅行へ行った高橋奈苗と夏樹☆たいよう(当時はパッションレッド、現在はスターダム所属)、なぜかムエタイの会場で突然プロレスをやることになる。
 
 タイにはラジャやルンピニーなどのメジャースタジアムとまったく違う形で、「草ムエタイ」的に酒場でムエタイを見せる場所がある。
 しかも選手は飛び入り参加もOK(と言っても、試合の始まる数時間前に交渉は必要)。

 大江さんのタイツアーでは、ツアー参加者がこの酒場ムエタイにチャレンジするのが恒例。
 この日も何人かチャレンジするも負けが続く…。
 ツアーの雰囲気が悪くなると感じた大江さん、観光目的で帯同していた高橋奈苗&夏樹☆たいように「プロレスやってみない?」。
 会場に顔がきく大江さん、強引にOKをとってしまったらしく…。



 選手2人もやる気出し始める。
 飛び入りムエタイのリングで、飛び入りプロレス!
 酒場ムエタイの会場で、おそらく初めてのプロレスが行われることに。

■2010年9月28日 タイ・パタヤ
▼パッションレッド提供試合=3分1本勝負
 高橋奈苗 vs 夏樹☆たいよう

 両者私服。リングはムエタイ用のためまったく弾まない。ロープもタルタル。
 それでも試合は激闘に。
 もちろん会場にいるタイ人はビックリ。アウェーどころか、プロレス自体を初めて見る人がほとんどでしょう。





 ブレーンバスター、ミサイルキック、ダイビン・ボディアタックなどなど通常と変わらぬ技が次々と。試合は時間切れドロー。
 最初は好奇な目で見ていたタイのお客さんも最後には2人に大拍手。
 何の説明もナシに、初めてプロレス見る人相手に、盛り上げてみせた。
 いやプロレスって凄い。2選手の技量もサスガ。
 ちなみに高橋奈苗さん、前日に高熱を出してタイの病院に入院していたのだ!凄い。