金網の中から何が見えたのか?〜「船木誠勝vs鈴木みのる」観戦記集
(03/26 全日本プロレス)
。船木誠勝vs鈴木みのる [ 三田佐代子の猫耳アワー ]
愛と憎しみは紙一重、なんて陳腐なことを言うつもりはないけれど、やっぱりこの2人にとってどれだけお互いが大切な、唯一無二の存在なのかが金網越しに痛いほど伝わってくる19分の試合でした。そしてそれはプロレスの試合として、とても面白い試合でした。
最後、立ち上がれなくなった鈴木みのる選手の横で、血染めの顔を誇らしげに四方に向けて勝ち名乗りを上げるプロレスラー船木誠勝はカッコ良かった。そしてこれまでどうにもまだ格闘技の選手っぽさが抜けきれなかった船木選手が、遂にプロレスラーとして生まれ変わった一瞬でもありました。
■ プロフェッショナルの先輩方 [ 北岡悟BLOG ]
鈴木さんの入場テーマの歌詞が違った、これはこれでカッコ良い。
船木さんの入場テーマが『レッドゾーン』じゃなかった、伊藤さんが「懐かしいな藤原組時代の入場テーマや」言ってました、そうなのか、これもこれでカッコ良い。
金網マッチ、船木さんも鈴木さんもカッコ良かったです、金網なんて二人のおまけです、…設置や撤去は大変でしょうが。
以下はファンの観戦記。
■ 船木と鈴木、永遠の兄弟ストーリー [ STANDiary | 【STAND】シンジニシムラの”Anything Goes”なアクションレポート ]
兄弟喧嘩を最も分かりやすく体現するビンタ合戦は銭が取れる迫力だった。掌底ルールで売っていた2人の打ち合いに目を細めるオールドファンは多かったのではないか。プロレスがカミングアウトされてからファンの懐は深くなった。
両者流血戦に至るカットがバレバレでもそのシーンを楽しめる。ビンタ合戦を誘導し試合を組み立てた鈴木に“兄”への愛を感じた。そして“弟”の激に精一杯に応えていく船木の信頼を感じた。
船木の四連勝という結果は永遠に変わらない兄弟としての宿命のようなもの。引き立て役の弟がいて兄が輝く構図がこの2人があるべき形だと思えば納得がいく。
■ 3/21 全日本プロレス「2010プロレスLOVE in 両国 vol.9」 [ 此処ではない何処か ]
リングで戦う事で会話しているとか、わだかまりのあった間柄でも戦うことで分かり合うなんて言うけれど、2人が今までの時間を埋めるように会話しているように見えた。
船木がプロレス復帰して3回生観戦したけど、一番プロレス的な試合だったと思う。
1回目はタックマッチでみんなにお膳立てしてもらってのお披露目で、ブランクや年齢の割には頑張ったねって試合。
2回目はまだプロレス感が体に馴染んでなくて、鈴木の手のひらで踊らされて終わってしまった。でもこの時はお互いになりふり構わずの兄弟喧嘩に見えた。
そして3回目の今回。
プロレスって最低限の信頼関係がないと試合として成り立たない。
2人はプロレスしてた。
■ 金網マッチ [ 若のひとりごと ]
船木自らも語ったように ≪金網マッチ≫ というのは あくまで デスマッチという観点ではなく
二人にとっては 集中しやすいシチュエーションで お互いの感情が一番伝わる試合形式だったのだろう。
「長い年月の空白を 鈴木と戦うことで スピーディーに埋めているような感じがする。。。」
解説席での 武藤敬司のコメントが全てであろう。
20年来の因縁。
二人にいかなる確執があろうとも 今回 鈴木は船木を欲し 船木は鈴木によって上げられた。
プロレスラー・船木誠勝 と プロレスラー・鈴木みのる の 戦いは これから始まっていく!
「なんか 後味いいんですよね。」「なんか 羨ましく感じたよね。」「なんか 感動しますね。」
不慣れな解説にて そんな感想を語った 武藤敬司も 選手として ジェラシーを感じた一戦だったことだろう。
以上です。
(End)
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