8.30全日本プロレス・両国大会の私的MVPは、船木でなく“帝王”高山善廣
(09/02 全日本プロレス)
観戦した全日本プロレス・両国大会の感想を。
ここでは船木誠勝ではなく、セミの三冠戦について。
▼頭突きの音が2階席にも・・・▼
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三冠戦は凄まじい一戦でした。
プロレスを見ていて、ここまで試合に圧倒されたのは久しぶり。
正直、最近の高山善廣には物足りなさを感じておりまして・・・物足りない、というより心配が先にくるような。
形としては「ムタに勝利し三冠奪取、脳梗塞から完全復活」のような報道がほとんど。
盟友の鈴木みのるも、高山の復活を認めるような発言をしています。が、どうにも納得はできないでいた。
チャンピオン・カーニバルでも元気はなく、試合終盤にヘロヘロとなる姿が目立つ。
欠場前と比べ、だいぶウェイトオーバーぎみでもあった。
復帰の時に、ファイトスタイルを変えるべきだったのではないか。お笑いをしろとは言わないが、ハードヒットを続けるのは限界がすぐにくるだろう、と。
諏訪魔が挑戦すると聞いて、本気で高山の身体を心配する。
あまり評価をされていない気もするが、今の諏訪魔が持っているいろんな意味での「強さ」は、日本プロレス界でも1・2を争うぐらいのモノ。
片手で90キロのダンベルを上げ、更に、この試合に備え体を絞り、スピードアップにも成功。
チャンピオン・カーニバルで対戦した小島聡は、「しばらく顔も見たくない」と諏訪魔の恐ろしさをブログで語っています。
タイトルマッチが決まる前、「挑戦する資格が諏訪魔にあるのか?」と高山は何度も挑発する。
上から目線になることで、追い込まれたのは自分ではないのか。
前の試合に小橋建太登場。会場は小橋コールで大熱狂。
そして三冠戦。
序盤はまったく盛り上がらない。
技は出てるのに観客のリアクションが帰ってこない、最悪のパターンの展開となっていた。
こうなると、選手は盛り上げようと更に技を出しスタミナを早く消費していく。
20分過ぎ、諏訪魔が高山の巨体を雪崩式フロント・スープレックスで完璧に投げきった。
このあとのフォールを返す様子が、私には少し遅かったように見えた(そうでもなかったらすいません)。「もしかしてヤバイのか?」と嫌な予感が頭を過ぎる。
ところが、リングはまったく逆。ここから試合はヒートアップ、高山が逆襲を開始する。
雪崩式ブレーンバスターをやり返し、大きな弧を描きつつも急角度に落とすバックドロップも放つ。
諏訪魔もバックドロップ、ラリアットと返すが、高山はしっかりとキックアウトし、すぐに立ち上がりド迫力の攻撃を返す。
この辺りからリング上の雰囲気が異様になってくる。
スタミナは厳しいはずなのに、前のめりの姿勢をお互いが崩さない。
25分、両者はグーパンチを打ち合う。気がつけば序盤はヤジすら目立った会場が、歓声とも悲鳴ともつかない観客の声に包まれていた。
圧巻は、かんぬきを決めた諏訪魔に放った高山の頭突き。
「ゴシャ」という音が2階席までハッキリ聞こえた。
マイクもないし、歓声も響いていた。それでも頭蓋骨の当たる音はしっかり耳に届いた。
[セ]三冠ヘビー級選手権
○高山善廣(26分21秒 エベレスト・ジャーマン・スープレックス・ホールド)●諏訪魔
※王者・高山がV2
試合は高山が勝利。
試合結果も私には意外であったが、それ以上に高山の闘いぶりに驚き、興奮してしまった。
単に勝っただけでなく、強烈な「強さ」を印象づけた。文句ない。文句言えるはずがない。
高山善廣というレスラーを軽く見過ぎていた。申し訳ない。
あなたは間違いなく「帝王」です。
こんな試合を続けていたら、いつか体はぶっ壊れてしまう。
この試合を評価してしまったら、次にもっと凄いモノを求めてしまようで、そのことには罪悪感を覚える。
でも、この試合が凄かったこと、高山善廣の生き様に感動したことは間違いない。
▼白鵬のチョップは問題ナシ▼
うーん、コメントのまとめなどをしようと思ったがギブアップ。
以下、リンクを貼っておきます。
■ 応援ありがとうございました! [ 船木誠勝 「REDZONE」 Powered by Ameba ]
船木誠勝ブログ更新。
なお、試合後の鈴木みのるは「船木だけは許さねえ」と言い残し会見は行いませんでした。
■ 白鵬、プロレス場外乱闘“参戦”問題なし [ SANSPO.COM ]
リングに上がったわ>
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