WWEのストーリーが原因で株価が変動〜証券取引法違反の疑いで注意される
(06/24 WWE)
ある意味、WWEの制作する番組の完成度の高さが証明された事件か。
「RAW」の中で展開した出来事が、一般のニュース番組で実際に起こったかのように報道された。
それをキッカケに株価が変動・・・。
以下はネタバレ含みます。
ブログのトップページからご覧の方は「全文を表示」クリック。▼「ドナルド・トランプがRAW買収」のニュースがUSAネットワークで流れてしまう▼
流れを簡単に説明。日にちは全て現地時間。
6.7 ビッキー・ゲレロがRAWのGMを解任される。
↓
6.15 RAW
ビンス・マクマホンから新たなGMが発表される予定であった。
しかし、発表されたのはGMでなく新オーナー。
RAWは“不動産王”ドナルド・トランプに買収されてしまった。
トランプは「来週のRAWをCMナシで行う」と宣言(金持ちだから広告料なんていらない)。
↓
USAネットワークがニュース番組内で「ドラルド・トランプがWWEの一部を買収」と報じる。
日本でも報道される。
■ 不動産王トランプ氏の次なるターゲットは格闘技 [ YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア) | 最上級を刺激する総合情報サイト ]
↓
6.16 WWEの株価が7%下落。
↓
SEC(アメリカの証券取引等監視委員会にあたる組織)は、USAネットワークの親会社であるGE社とWWEを、証券取引法違反の可能性があるとして調査を始める。
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USAネットワークは、2日後に「RAW買収はフィクションでした」と訂正。
WWEも謝罪。
ここまでが先週までの流れ。
トランプと言えばアメリカでは金持ちの代名詞的存在。報道が敏感に反応しすぎてしまったか・・・。
って、番組観てれば分かると思うがなぁ。
そして今日放送の「RAW」。
新オーナーとしてドナルド・トランプが登場。
■ 6/22放送分RAW試合結果速報 [ WWE専門ブログ 拙訳版WWE情報局 ]
トランプは「TV中継でのCMナシ」と共に、「全観客への入場料金払い戻し(無料で観られる)」を発表。
実際に行った。
番組中盤、RAWから追放寸前のビンスが現れ、トランプに「RAWを買い戻させてくれ」と要求。
売却額の25%上乗せから始まり、50%、75%と上がり・・・ついには「倍額」へ。
トランプは買い戻しに合意。
RAWはビンスの元に戻る。
えー・・・というわけで、買収ストーリー終了ですってw
なんじゃこりゃ(笑)。
最初から2週で終わる予定だったとしても、これは強引すぎるオチ。
WWEファンの間では、「公の場でフィクションと認めたものを、そのまま続けるのはシラケルと考えたのでは?」という声が多い。
うーん、WWEにとってはとんだ災難か。
「トランプ・オーナー」のアングルはネットにも漏れておらず(リック・フレアーGM説が有力だった)、サプライズとしては完璧だったはず。
リアルとフェイクの境界線を跨ぐことこそプロレスの醍醐味の一つなんだがなぁ。
ドナルド・トランプさんもこれで終了か。
どうせならスマックダウンを買ってもらって、ジャパンツアーも全部タダにしてほしいもんですよ。
ところでスカパー版RAWも、CMナシで放送されるのかな?
不可能ではないと思うが。
参考記事
■ 米国証券取引委員会がWWEとUSAネットワークを問題視 [ WWE専門ブログ 拙訳版WWE情報局 ]
■ 入場料の払い戻しは本当だったようです [ WWE専門ブログ 拙訳版WWE情報局 ]
■ Detailed Backstage Update On Trump/RAW Sale Storyline [ WWE:給湯室 ]
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