飯伏幸太 の「プロレス」と「プロレスリング」
(04/25 DDT)
 飯伏幸太&中澤原マイケルのROH遠征密着リポートをしてくださった「MANHATTAN DROP」さんに、飯伏幸太のインタビューがupされています。
 なかなか興味深い内容なので、ぜひチェックを。

▼僕の中では奇行だと思っていないんですよ▼

 もちろん、ROHやコミケ会場マッチの話も出ていますが、飯伏選手が自分のプロレス観のようなモノを語っている点に注目。

 一部引用。
@ 飯伏幸太 インタビュー [ MANHATTAN DROP ]


――まだ2戦しかしていないので難しいかと思いますが、ROHの選手はどうですか?

(飯伏)  「体、スピード、パワー、全てが違うんですよ。色んな意味でとにかく衝撃を受けました。まず当たりがすごく強い。じゃあ力が凄いだけなのかと言うと、それだけじゃなくてスピードも全然違うんです。すごくプロレスだなって思いました。」

――先日も少し説明してもらいましたけど、飯伏選手の考えるプロレスとプロレスリングについての違いを教えて下さい。

(飯伏)  「僕の中では、わかりやすく言うとプロレスというのはすごく痛いもの。例えば技を受けた時に表情を全く変えなくても、みんなが今のは痛いとわかるとか、とてもアスリート的なものがプロレスなんです。ROHはこの要素がすごく強いですね。逆にプロレスリングというのはもっとエンターテイメント性が強いんです。だからプロレスリングの最高峰がWWEなら、プロレスの最高峰はROHかな、と。まあそんなに単純に分けられるわけではなく難しいんですけど。」

――その理論で言うと、DDTはプロレスリングになりますよね?

(飯伏)  「そうですね。DDTは色んな選手がいて、例えば中澤原マイケルならネタ中心で盛り上げていきますよね。でも僕はその中でプロレスをする役割なんです。プロレスリングの中でプロレスをやっているから逆に目立つことができて、色々とオファーを貰ったりしてると思うんです。だからこそ僕はDDTを選んだんですよ。あとは奇行ができるからというのも理由ですけど。」

――奇行と言えば、昨日アメリカのコミケ会場で行われていたライブ中にステージ上でプロレスを始めましたよね?しかも場所がカフェテリアということで、地面は非常に硬い床。観客もコミケかライブ目当てのお客さんでした。はっきり言って全くプロレスをやる環境ではなかったと思うのですが、これも奇行と言って良いでしょうか?

(飯伏)  「僕の中では奇行だと思っていないんですよ。非現実的な場所で試合をするということが、すごく良いんです。」

――アメリカで、非現実的な状況でのプロレスとなるとバックヤードレスリングだと思いますが、それとは同じですか?

(飯伏)  「いや、バックヤードと一緒ではないです。」

――私もバックヤードの根本にあるのは「プロレスへの憧れ」であって、「プロレス」ではないと思います。

(飯伏)  「そうです。例えば高い所から落ちてもそれはプロレスじゃないんです。それはただ高い所から落ちたというだけのことなんです。僕は公園でプロレスをやりたいってよく言ってるんですけど、今の目標としては公園でめちゃくちゃ良い試合をしたい、と。例えば今回のデイヴィー・リチャーズ戦レベルの試合を公園でやるんです。リング上ではラリアットを受けた時に、一回転して受け身取ったりしますよね?非現実の状況でも同じ技、同じ受けをしないといけないんです。それをマットの上ではないからと言ってしないのはおかしい。下がコンクリートでも同じことをするのが凄いんです。コンクリートに頭から突き刺さるのが凄いわけではなくて、コンクリートでも同じことをするのが凄い。非現実の状況で最高のプロレスをする、ということが凄いわけです。」
 うーん・・・なんだか分かったような分からないような。
 言葉の響きなら「プロ“レスリング”」の方がアスリート的に感じるけどね。
 なんとなく、試合中心のプロレスとエンタメ系のプロレスを分けてるのかなーとも思うが、たぶん、そんなに単純じゃないんだろうなぁ。
 バックヤードはプロレスじゃなくても、飯伏の中には「プロレスごっこ」というのもある。難しい。

 構想・妄想に終わらず、しっかりそれを体現してみせるのが飯伏の素晴らしさ。
 ビアガーデンプロレス・飯伏プロデュース興行(07年)を見ても、単に幅の広さを見せびらかすだけでなく、あらゆるスタイルを深く掘り下げ、一つ一つを100%の形で見せる。どインディーからムエタイ、K−1・・・公園・コンビニ・海・武道館。
 全ての闘いに意味があるかのように思えて仕方がない。
 でもしかし、週プロのコラムを読むと、その気持ちが一瞬で崩れ落ちるw
 将来性ではメジャー・インディー問わ>
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