団体代表のレスラーが新人時代のトラウマと向かい合い闘うプロレス~鈴木みのるvs石川雄規
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3月1日に観戦したリアルジャパン・後楽園ホール大会の感想を書いておきます。
話題はメインで行われた長州力vs初代タイガーが中心ですが、ここではセミの「鈴木みのるvs石川雄規」について。
2人とも「プロフェッショナルレスリング藤原組」の元所属選手。鈴木みのるはエース格、石川雄規はデビューしたばかりの新人。
2人は過去に1度だけシングルで対戦。今から17年前、私はこの試合を生で観戦していますが、新人・石川がまったく相手にならずボロボロになって負ける姿が強く印象に残っています。他の試合は覚えていませんが、この試合は記憶にある。それだけインパクトが強かった。
大会前の会見で石川雄規は「鈴木みのるは唯一のトラウマ」と発言。
すでに石川は「格闘探偵団バトラーツ」の代表でありトップ選手であります。弟子もいます。
そんな立場の人間が、若い頃の「トラウマ」と向かい合わなければならない。
U系ファンの変態世代もいい歳です。自分が同じ立場になったらどうか。
部下を連れて居酒屋行って、隣の席にたまたま学生時代の先輩がいて…。
逃げ出せない立場の人間が顔も合わしたくない人間と闘わなければいけないプレッシャー。想像しただけで胃が痛くなる。
更に言えば、舞台がパンクラスでも全日本プロレスでもバトラーツでもなく、第三者の団体・リアルジャパンであるというのも恐ろしい。
鈴木・石川、両者が望んだタイミングで試合が組まれたとは考えにくい。「流れ」の中で実現した師弟対決。
ゴング前、石川は今にも飛びかからん勢いで鈴木を睨み付ける。鈴木は余裕で見下ろす。
寝技では互角の攻防。つかみ合いでも石川が尻込みするような場面はなかった。
ロープ際に追い込まれながらも、石川は延髄蹴りをヒットさせる。
続けてナックルアロー・・・鈴木はかわしてバックからスリーパー。
まだ試合は序盤、のはず。
粘る石川を逆落とし、上からのスリーパーでタップさせる。
ただ、試合全体を通して緊張感は充満していた。もちろん、これを「名勝負」と呼ぶのは無理がある・・・。
試合後、鈴木は倒れたままの石川を引きずり起こし、ポンポンと背中を叩き退場した。
健闘を称えた・・・とも見えるが、「はいはい終わり、これで納得しただろ」と適当にあしらったようにも見える。
客席から確認する限り、石川の表情は浮かない。
5分という試合時間で「トラウマ」が払拭されたのか。試合の中から答えを探すのは難しい。
最近、これと似た感覚を味わった試合がありました。
「田村潔司vs桜庭和志」ですね。
誰もが納得できる名勝負ではない、でも、どこか素通りできない空気を持つ。
更なる“謎”や“疑問”を残す試合。
ちなみにキャリアでは鈴木が4年先輩だが、年齢は石川が1歳上である。
田村vs桜庭戦の感想でも書きましたが、プロレスは「イイ試合」か「ダメな試合」かを判断することだけが楽しみ方ではないと思います。
それこそ、週プロで「5点」と採点された内容でも、「なんだか分からない」試合をアレコレ語るのが一番面白いもの。
鈴木vs石川もこのタイプか。
■ 鈴木みのるvs石川雄規 スポーツナビ ]
5分というタイム、一発で決めるスタイル、リングの中で共通のメッセージを発せられたことから来る満足なのか。
いろいろと考えさせられます。
何をもって「トラウマ払拭」とするか。かつて新人時代に負った傷が「心のどこかで分かり合えた」ことで埋まるのかどうかは本人にしか分からないところでしょう。
できれば、せっかく生まれたストーリーであるし、バトラーツのリングで後輩に引き継ぐような形になれば良いと思うが・・・。
会場はぎっしり満員。
キック・空手系の関係者が多かったのか、藤原敏男さん紹介に大きな歓声が出ていた。
でも招待券客多めの時の妙な雰囲気はなく、皆さん、声を出して素直に楽しんでました。
タイトルマッチ前記念撮影。
←から、元格通編集長・杉山氏、アレク、和田良覚レフェリー(メイン以外全部裁いた)、スーパータイガー、小林邦明。
アレクが変形ツームストンで勝利。
元気のない頃もあったが、この日は横綱相撲。
黄色い覆面はサミー・リーJR。
某サイトに「○伏似」ってオモイッキリ書かれてて笑った。
浜田さんは試合序盤に負傷したらしく途中退場。
その後、情報ありませんが、どうなったんですかね?
垣原親子、金原弘光も観戦。
その他、関本大介も来ていた。
メインを裁いたユセフ・トルコさん。
なぜか「日光猿軍団」をアピールしまくる。
「今日の半券を持って行くと半額」とかって言ってたなぁ。
メインの長州vs初代タイガーはお見事でした。
序盤のロープワークには、いろんな意味でドキドキしてしまった。
会場はメチャクチャ盛り上がった。
予想外に暖かい雰囲気で驚いた。真日本と言えばオッカナイ人ばかりいると思ってた自分を恥じる。
話題はメインで行われた長州力vs初代タイガーが中心ですが、ここではセミの「鈴木みのるvs石川雄規」について。
2人とも「プロフェッショナルレスリング藤原組」の元所属選手。鈴木みのるはエース格、石川雄規はデビューしたばかりの新人。
2人は過去に1度だけシングルで対戦。今から17年前、私はこの試合を生で観戦していますが、新人・石川がまったく相手にならずボロボロになって負ける姿が強く印象に残っています。他の試合は覚えていませんが、この試合は記憶にある。それだけインパクトが強かった。
大会前の会見で石川雄規は「鈴木みのるは唯一のトラウマ」と発言。
すでに石川は「格闘探偵団バトラーツ」の代表でありトップ選手であります。弟子もいます。
そんな立場の人間が、若い頃の「トラウマ」と向かい合わなければならない。
U系ファンの変態世代もいい歳です。自分が同じ立場になったらどうか。
部下を連れて居酒屋行って、隣の席にたまたま学生時代の先輩がいて…。
逃げ出せない立場の人間が顔も合わしたくない人間と闘わなければいけないプレッシャー。想像しただけで胃が痛くなる。
更に言えば、舞台がパンクラスでも全日本プロレスでもバトラーツでもなく、第三者の団体・リアルジャパンであるというのも恐ろしい。
鈴木・石川、両者が望んだタイミングで試合が組まれたとは考えにくい。「流れ」の中で実現した師弟対決。
田村潔司vs桜庭和志と似た感覚
■ リアルジャパンプロレス第16弾興行「CHAOS」 [ スポーツナビ ]ゴング前、石川は今にも飛びかからん勢いで鈴木を睨み付ける。鈴木は余裕で見下ろす。
寝技では互角の攻防。つかみ合いでも石川が尻込みするような場面はなかった。
ロープ際に追い込まれながらも、石川は延髄蹴りをヒットさせる。
続けてナックルアロー・・・鈴木はかわしてバックからスリーパー。
まだ試合は序盤、のはず。
粘る石川を逆落とし、上からのスリーパーでタップさせる。
[5=セ]シングルマッチ5分という試合時間に驚く。
○鈴木みのる(5分36秒 スリーパーホールド)●石川雄規
ただ、試合全体を通して緊張感は充満していた。もちろん、これを「名勝負」と呼ぶのは無理がある・・・。
試合後、鈴木は倒れたままの石川を引きずり起こし、ポンポンと背中を叩き退場した。
健闘を称えた・・・とも見えるが、「はいはい終わり、これで納得しただろ」と適当にあしらったようにも見える。
客席から確認する限り、石川の表情は浮かない。
5分という試合時間で「トラウマ」が払拭されたのか。試合の中から答えを探すのは難しい。
最近、これと似た感覚を味わった試合がありました。
「田村潔司vs桜庭和志」ですね。
誰もが納得できる名勝負ではない、でも、どこか素通りできない空気を持つ。
更なる“謎”や“疑問”を残す試合。
ちなみにキャリアでは鈴木が4年先輩だが、年齢は石川が1歳上である。
田村vs桜庭戦の感想でも書きましたが、プロレスは「イイ試合」か「ダメな試合」かを判断することだけが楽しみ方ではないと思います。
それこそ、週プロで「5点」と採点された内容でも、「なんだか分からない」試合をアレコレ語るのが一番面白いもの。
鈴木vs石川もこのタイプか。
心のどこかで分かり合えてる気がする。そんな戦いでした
試合後のコメントを読む。■ 鈴木みのるvs石川雄規 スポーツナビ ]
■ 鈴木みのる:試合後コメント短い試合タイムにはプロレス界へのメッセージが含まれていたようです。
まぁ俺はそれなりに楽しかったよ。まぁ、一番楽しめたのは客じゃねぇのかな。チンケなレスラーのプロレスごっこを見せられて、不満タラタラだっただろうからよ。本物のプロレスラーが、本物の技を見せてやったよ。
最近、30分越えるのがいい試合みたいな風潮があるじゃねぇか。あの技を返したからスゲェとか、あの技を受けたからスゲェとか。そんなもん、客が決めることだ。エスカレートしすぎだよ、どいつもこいつも。今日の昼間も、今、石川と戦ったのも、いつもの俺だ。悔しかったら俺の首を取ってみろよ。その“いい試合”ってやつでな。
■ 石川雄規:試合後コメント負けたことは「悔しい」としながらも、試合の内容には満足できる部分もあったようで。
――鈴木選手に最後に引き起こされましたが。
石川 俺たち同士にしか分からないものがありますから。でも、過去のトラウマは解消されたのかな。負けて結果は出せなかったけど、何も恐怖は感じなかった。結果がこうなってしまったのは仕方がない、強かった。(次は)俺はいつでもいいし、鈴木さん次第。あの人はあんな感じだけど、心のどこかで分かり合えてる気がする。そんな戦いでした。でも、まだ1枚も2枚も鈴木さんが上手だな。悔しい。
5分というタイム、一発で決めるスタイル、リングの中で共通のメッセージを発せられたことから来る満足なのか。
いろいろと考えさせられます。
何をもって「トラウマ払拭」とするか。かつて新人時代に負った傷が「心のどこかで分かり合えた」ことで埋まるのかどうかは本人にしか分からないところでしょう。
できれば、せっかく生まれたストーリーであるし、バトラーツのリングで後輩に引き継ぐような形になれば良いと思うが・・・。
満員の観客に驚いた
最後に画像を貼りながら簡単に他の試合の感想を。会場はぎっしり満員。
キック・空手系の関係者が多かったのか、藤原敏男さん紹介に大きな歓声が出ていた。
でも招待券客多めの時の妙な雰囲気はなく、皆さん、声を出して素直に楽しんでました。
タイトルマッチ前記念撮影。
←から、元格通編集長・杉山氏、アレク、和田良覚レフェリー(メイン以外全部裁いた)、スーパータイガー、小林邦明。
アレクが変形ツームストンで勝利。
元気のない頃もあったが、この日は横綱相撲。
黄色い覆面はサミー・リーJR。
某サイトに「○伏似」ってオモイッキリ書かれてて笑った。
浜田さんは試合序盤に負傷したらしく途中退場。
その後、情報ありませんが、どうなったんですかね?
垣原親子、金原弘光も観戦。
その他、関本大介も来ていた。
メインを裁いたユセフ・トルコさん。
なぜか「日光猿軍団」をアピールしまくる。
「今日の半券を持って行くと半額」とかって言ってたなぁ。
メインの長州vs初代タイガーはお見事でした。
序盤のロープワークには、いろんな意味でドキドキしてしまった。
会場はメチャクチャ盛り上がった。
予想外に暖かい雰囲気で驚いた。真日本と言えばオッカナイ人ばかりいると思ってた自分を恥じる。
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